空き家問題について勉強してみた話
こんにちは、伊豆市地域おこし協力隊のかわさきです。
夏休みも終盤で、私の通勤ルートである修善寺温泉街も少しだけ通行客が少なくなってきました。
夏の終わりはなぜ寂しくなるんでしょうね…?
あんなに、暑くてもうやだって思ってたのに。虫もたくさん出るから早く寒くなれって感じだったのに〜〜〜。
空き家があるのに、ない
今日は地方の課題である空き家の利活用について勉強してみた話です。
そこかしこに空き家はあるはずなのに全く物件情報としては出てこないので、移住相談者さんにご紹介できる物件がすごく少ない。
も ど か し い。
突然スイッチが入り、空き家バンクへの登録が増えない理由や問題点は何なのか情報を調べまくりました。
忘れないように書き連ねます。
空き家バンクを知らない
何かの調査によると、空き家バンク制度がある自治体でもその存在を知っている住民は約4分の1なのだそうです。
4人いたら3人は知らないってこと…
普通に住んでいたら空き家バンクの情報って、自分から調べにいかないと出てこないので当然といえば当然なのかもしれませんが。
まずは周知が優先順位高いということでしょう。知らないと空き家バンク登録という選択肢は浮上してこないです。
これが空き家バンク登録が進まない、増えない一因。
荷物問題、盆暮だけ泊まりにくる問題
・空き家はあるけど中は荷物がすごいことになっている
・仏壇が置いてある
・お盆とお正月だけは帰ってくる
こういうケースが結構多いそう。
このへんの問題ならばもしかしたら、それに見合うケアがあれば解決できるのかもしれないなとも思います。
困っていない、登録するメリットがない
空き家を所有していると毎年固定資産税がかかってきますよね。
あとは劣化を防ぐために草刈りをしたり、家に風を通しに行ったりという作業も発生してきます。
それでもお金と時間がある人は空き家を所有していて困らない。
という現状。
これはとてもアプローチが難しそう…。
知らない人に売り貸しするのは嫌
これは分かりますね…。賃貸に出したとして、その借主としてどんな人が来るのか分からない。
自分の所有物がどんな風に使われるか分からないという不安はもちろん、
一種の、地域への責任のようなものまで背負っているのかもしれません。
かくいう私も空き家バンクで賃貸を貸してもらっている人間ですが、本当に大家さん…貸してくださったの有り難いなぁとしみじみ思っています。
この問題については、空き家バンクを使いたい移住希望者さんにはまずお試し住宅を利用してもらう、もしくはマッチングする業者が間に入るなどの解決策を講じている地域もあるようです。
所有権の所在が不明
空き家はそこに存在しているのに、それが誰の物なのか誰にも分からない。
または、親族と権利問題が絡んでくるのでそれを浮き彫りにしたくない。
などなど。奥が深い問題ですよね。
放置されていて、自分の親の持ち物だったのに、勝手にできないというのはどうしたらいいんでしょうか。
持ち主が分からないまま放置されて何十年も経ち、そのうち老朽化が進み特定空き家に指定されてしまう結末は非常に勿体ないです。
手続きが煩雑
せっかく空き家バンクを知っていて、登録したいと思っても手続きが煩雑であることや時間がかかることを理由に途中で断念してしまうケースもあるのだとか。
空き家バンク登録までの行程を円滑化することが求められますね。
登録完了まで寄り添ってくれるサポート体制も必要かもしれません。
情報を公開したくない
空き家バンクに登録するとネットやチラシで公開されてしまうのが嫌だ、という人も中にはいるんですよね。
私も家を売却したことがありますが、都心部ですら結構ご近所さんの噂だとか、気になることはありました。
デリケートな問題です。空き家バンク登録時に物件情報を公開するかどうか選択でき、公開したくない人に対しては個別でマッチングを行うなどの配慮がされていたらとても優しいなと思います。
まとめ
空き家バンクに登録される物件というのは色々なハードルを乗り越えて、登録されているんだと思った。
取り組みやすそうな問題から一つ一つ解決していくこと。
ですね。