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わが愛惜のコンペ作品 家具デザインコンペ落選の棚よ
以前、建築雑誌に「わが愛惜のコンペ落選作品」というようなタイトルのシリーズ記事があって、私は楽しみに見ていました。
名の知れた建築家たちが、コンペ落選の建築作品を公開して、一文をよせているのです。
コンペ入賞というのは、まず数に制限があります。
建築などでは、一点しか作りませんから、どんなによい作品が集まっても、他ははじかれてしまうのです。
またデザインコンペでは、審査員の判断基準、好みもあります。
私はインダストリアルデザイナーで、電卓、キャッシュレジスターなどをメインにデザインしてきましたが、他に雑貨、家具などのデザインも手掛けてきました。
ここでご紹介するのは、過去、私が応募した家具デザインコンペで[ぼつ]になった作品です。
実際にモデルを作ったわけではなく、3Dレンダリングといって、パソコン上で実物のように制作したものです。
![](https://assets.st-note.com/img/1698581068812-NnavzF5EOI.jpg?width=1200)
これはラック(棚)で、木材の棚板と、竹の柱で構成されています。
私は竹が好きで、竹林など見ると中へ入って行きたくなります。
モダンな和風家具といったところですが、棚として使う以外に、
空間を仕切るパーティションとしても面白いのではと思います。
書棚のようにぎっとりと並べて詰め込むのではなく、空間をあけて、
花瓶やインテリア小物のようなものを飾るのに適しています。
![](https://assets.st-note.com/img/1698582203273-8XfYzMLb1v.jpg)
曲がった竹で、どうやって組み立てるんだ、という声が聞こえてきそうですが、だからこそこのデザインの意味があるのです。
既存の形だったら誰でも作れますが、アイデアと創意工夫でチャレンジし、商品化してこそオリジナリティが生まれるのです。
現代は3D技術が発達しましたから、それらをうまく活用するのも考えられます。
同一形態の製品の大量生産ではなく、一点ごとに異なる形をコンピューター技術で製作するのが理想です。
このデザインにチャレンジする企業、おられないでしょうか。