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美容師歴20年の私が美容師を辞めた理由

初めまして。IKDと申します。

私はアラフォーの元美容師です。

高校卒業後18歳で美容室で働きながら通信制の美容専門学校に通い美容師人生がスタートしました。

そこから20年、色々なサロンで店長を経験し美容師としてのキャリアを築いてきた私ですが、ある決断をしました。



それは「美容師を辞める」ことでした。

今回の記事では、私が美容師を辞めるという大きな決断を下した理由についてご紹介します。美容師を目指したきっかけや、経験した喜びと苦労、そして最終的な決断に至った背景についてお話しします。


1. 美容師になった理由:

はじめに、美容師になることは私の「夢」ではありませんでした。

高校時代に夢中になっていた事はバンド活動でした。進路を決める時期になり親との話し合いの中で進学せずに音楽で食べていきたい私の主張は当然、猛反対されました。

親を納得させる為にもとりあえず働きながら続けようと思った私は高校の進路指導室にある求人票を見に行きましたが、就職組から一足遅れたためほとんど残っておらず残っていたのは美容室の求人票だけでした。
その求人票には「働きながら専門学校に通えます」と記載されていました。
その旨を親に報告したところ、元々美容師だった母から「やりたい事をやるなら資格をとって潰しが効くようにしろ」と言われた私は渋々了承し、
美容師人生をスタートさせましたが、美容師免許とってある程度出来るようになったら辞めようと考えてました。

2. 美容師としての喜びと苦労:

子供の頃から何事も長続きせず飽きっぽい性格だった私ですが、人の為に何かをしてあげることが昔から好きだったと記憶しています。
朝早くから夜遅くまで練習して大変ではあるけれど出来なかった事が出来るようになる喜びや人に喜んでもらえる事が美容師を続けられた一つの要因だと思います。
たくさんのお客様から喜ばれたり、ご指名をいただくことは美容師としての最大のやりがいだなと感じていました。店長という立場から従業員の成長も喜びの一つでした。

やりがいとは対照的に、長時間労働や休みが少ない、休憩が取れない、腰痛、プライベートの時間がない、給料が少ないなど、この生活を何年も出来るのか?という不安を歳を重ねるごとに感じ、管理職としての苦労や不自由さもありました。

3. 転機となった出来事:
一番の転機は「うつ病」になった事です。
25歳で初めて管理職になり、何事に全力で取り組む性格の私は店舗運営、人材育成、売上管理、新店舗立ち上げといった管理業務と店舗での接客、施術、教育、クレーム処理など自分のキャパを超えた状態で四六時中仕事の事を考える生活を続ける中で、多くのストレスを抱え28歳の頃うつ病と診断されました。

薬を飲みながらも仕事はセーブせずに忙しい日々を過ごしていましたが、1年前体調を崩してしまい糖尿病になり10年ぶりにうつ病が再発しました。
そこで張り詰めていた糸が切れてしまい、美容師を辞める決断をしました。

4. 人生の見直し:
美容師を辞めた後、今後どう生きていくのか?を考えました。美容師しかしてこなかった自分に何が出来るのか?病気とどう向き合って生きていくのか?…。
美容師のセカンドキャリアはなかなか厳しいものがあります。年齢が若ければリスタートも容易ですが私は四十目前ですから。体力の衰えや変なプライドなんかもありますし。
そこで私が考えた事が人生の見直しでした。
何がやりたいか?ではなくどういう状態が幸せなのか?という幸せの定義付けが「=人生の見直し」に繋がると考えました。

結び:
美容師を辞めるという決断は悩みの連続であり、私にとって大きな変化でした。しかし、年齢を重ねた今、病気を抱えても前向きに生きることが大切だと思います。
世の中の状況が目まぐるしく変わる中でもブレずに生きる指標として、今の私は自分自身のテーマを決めています。

それは、【足るを知る】です。この言葉を胸に今日を生きています。

今回は簡単な自己紹介のつもりで書きましたが、これから色々と掘り下げながら発信していこうと思います。

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