愛知県ひとり親支援ナビ
私がマネージャーをやっている名古屋市の事業「Hatch Meets」の中でできあがってきたサービスを今回はご紹介します。
福祉関係の団体に困りごとをピッチしてもらっていた時に参加いただいた、愛知県母子寡婦福祉連合会さんの課題を聞いているうちに、各自治体のひとり親支援メニューが分かりにくくて探しにくいというお話を聞きました。
本当は、地元の企業さんとマッチングができれば良かったのですが、どの企業さんも手をあげてくれなかったので、ならば私が自らLINE Botの形で実装しようということをお声がけしたところ、一緒にやりましょう!ということでサービス開発に着手しました。
実際に出来上がったLINE BOTはこちら。
QRコードから友達になってね。
最初は、名古屋市のデータだけを整備しようと思い、Hatch Meetsのカウンターパートの職員さんにお願いしましたが、やはり、愛知県全体のがいいのではないかということで、独自にサービスをしている中核市も含めて、愛知県、名古屋市、豊田市、豊橋市、一宮市、岡崎市に協力していただき、データ整備を続けて(ときに、ダメ出しをしながら直してもらい)行きました。
最初は、どこまで何のデータが必要なのかなかなか伝わらなかったのですが、モックを作って見せることにより、ああ、こういうことか!とデータに手直しをしてもらいながら何とかデータを完成させたところです。
母子寡婦福祉連合会さんに、事前にヒアリングでどんな問い合わせが多いかということや、ツールとデザインのイメージを先に作っており、それに合わせてデータフォーマットを決めました。同じ形式にできるのではれば、他の自治体でもデータを差し替えれば使えますし、他の支援サービス(例えば生活困窮者支援や、補助金の対象など)でも使えることでしょう。
データもデザインもツールもまだまだVer.1で、使いながらバージョンアップさせていくことと、データについても各自治体と更新の方法(今はメールベース)をオープンデータにできないかなど課題も残っていますが、まずは広域でデータ利活用する第1歩となるでしょう。
もし、同様の取り組みや、オープンデータで取り組みをしてみたい自治体やシビックテック団体がいれば下記よりお問い合わせください。
相談内容を聞くと、Googleの検索ができない(そこに文章で入れてしまってサービスが探せない)場合や、デザイン1つについても夫婦で家族仲がよいような絵柄は避けた方がいいなど、この手のサービスを作る時には対象の相手のことをよりよく知る必要があります。テクノロジーだけでは解決できない、そんなところを支援できるサービスを私は考えていきたいと思っています。