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研修を選ぶ時の考え方
どの業務が、どの研修に向いているか?
答えを最初にかくと、そんなものはないです。
最近、それを聞かれることがあったので、業務やテーマ別にうちの研修メニューでどれがよいかというのを検討していたのですが、テーマごとにどのメニューがいいというのはないというのが私の結論となります。
たしかに、うちの研修は「自治体変革PJ-DX」「VPMM(旧データアカデミーの政策立案版」「DPP(旧データアカデミーのサービス立案版)」とあり、どのテーマだったらどれがいいんだろうという相談もあるのですが・・・、そういう分け方ではないのです。
じゃあ、どんな風にわかれているの?
それは、皆さんがその業務について何がやりたいのか。
それに尽きるんですよ。
さっき、私が切り分けたのでいうとこんな感じ。
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1、自治体変革PJ-DX=変革
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これについては、マインドを変えて、そもそもの価値の出し方を変えたいと思っているときにやる研修です。なので、単にBPRしたいとか、誰かにマインドチェンジをお願いしたいとか(受け身)のときにはおすすめではないのです。誰かがやってくれる、誰かに導いてもらうんじゃなくて、自分がやるためのマインドチェンジの研修です。
2、VPMM=ビジョンとエビデンスでPDCA
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これは、ビジョンとエビデンスを持って施策や計画をどんどん進めていきたい。本来あるべきビジョンに辿り着くためにはどれだけ課題があって、どこまでやるのか、それを市民とどう合意形成していくのか。そういうときに使うものです。合意形成やビジョンの形成をもとに政策立案をデータを使いながら行うものであるため、タブローやエクセル講座ではないので、ツールの使い方を知りたい方は他の研修を使う方がいいでしょう。
3、DPP=実装に向けたプロトタイピング
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これは、新しくしたいと思っているがどのように実装していいか分からない、要件がまとまらないときに実際にプロトタイピングしながら導入・実装に向けて考えて体験していく研修です。どの業務を変えていいか分からないというときに使うものではなく、この部分はアナログの塊なので一気通貫で繋がるようにしたいとか、この処理の部分は紙ではなく現場でタブレットにしたいが具体的にどこまでやれるか分からないなどの時にやるものです。どんなデータと要件があれば業務ができるのかを明らかにするものです。
多くの研修が出てきているが・・・
DXやBPRって言っても、なんのためにやりたいのかが決まっていなければ、どういう方法がいいのかって定まってくるものではないのですよね。ツール導入事業になっている研修ばかり受けていると、本来自治体職員さんが持つべき業務の要求、あるべき姿を考えることができなくなってしまいますよ。今こそ、自分が何をやりたいのか?を考えて、それに適した研修や学びを得るといいのだと思います。