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データ利活用を進める 2024その1

データ利活用について、再び本を書いています。
前回書いた時から色々な気が付きがあったので残しておこう。

真似ではなくいかなる手をしても進める

うまくデータ利活用が進み始めている自治体をみていて思うのは、他の真似ではなくて、まずは熱量のある人たちが必要な人を巻き込みながら進めているということ。よく、私もうまく進めている自治体の例を教えてくださいと言われるのだけれど、規模とか地域とか似てるなんてのは意味がなくて、本当にうまくいかせたいなら、「少なくとも自分たちだけでもやり遂げる気があるかないか」これがなければ、いくら例なんて説明しても実現できないわけですよ。他人の褌を借りて相撲をとる、虎の威を借る狐ではダメで、自分が何をするかをコミットできないようであれば、どんないい話ややり方でもすすまない。なぜなら、いい話ややり方は、もともと熱量のある人が努力して動き回ったから成功したのであって、そのプロセスだけをなぞっても成功などしないからです。

何度か話したことはあるけれど、例えばオープンデータ100ひとつをとっても、オープンデータはよい事例はたくさんあるが、それをみて庁内に広げてくれるだろうか。多くは否だろう。もし、それがうまくいく自治体であればデータ利活用も同じようにうまくいくので、この職員さんに習うといいよとしたいところだが、多くはそうではないのだ。

では、どうするか。
それは「いかなる手を持ってでも進める」気持ちを持ち続けること。

  • 誰も話を聞いてくれない

  • 財政が・・・以下略

  • 企画が・・・以下略

  • 首長が・・・以下略

そんなことはどうでもよく、少なくても自分と協力者の人々はやり続けて事例を作れるかどうか。それが大事だ。別にBIのシステムがない、分析用のお金がないなんてことは些細なことで、多くのことはエクセルで十分分析できるし、簡単なGISであれば統計局のjStatMapを使うのもいいだろう。本当にやる気があるならGoogleのLookerStudioを使ってBIを使ってみるのもありだ(これを使って、政策ダッシュボード作るクールな自治体が出てきて欲しい)。

やらない理由ではなく、やれるところを探していく職員や組織こそが1つの仕組みを定着することができる。そして、それは熱量とあきらめないことから生まれるのだ。

他責で進まないと考えるのではなく、自責(少なくても自分のところが進んでないのは自責)と考えてみよう。

待っていても改革者は現れない

いつか良い首長が、いつか良い外部人材が・・・アドバイザーが。
他力本願ではなく、今、少しでも進める方法を考える。

時間はどんどんなくなっていくので、少しでも早く始める、そしてノウハウを残すことをしていこう。本当に改革者が現れたときに、そのノウハウは非常に役に立つことだろう。

自分がスキルをつけることは、外部の要因とは関係なくできること。

何に使って良いかわからないではない

実際に、データを何に使って良いかわからない、どう分析したら良いかわからないとよく言われるが、それは2つの理由がある。

1つ目は、データを自分自身が使ったことないから。そりゃあ、使ってないことはどうしたら良いのかわからないのはその通りである。まずは、表示してみるから始めてみる。自分の部門のデータや、成果は、どうやって表示したらわかりやすいかを確かめる。多くは、足りないと感じるだろう。このような感覚を養うことが大切だ。

2つ目は、ビジョンがないからだ。もしくは、ビジョンがあってなきが如しだからだ。曖昧な目標や、自分たちが目指しているものがよく分かっていなければ、何を分析したり、何を成果として表現したらいいのかはわからないだろう。そのため、データを使う際には、やるべきことを明確な言語化することだ大切です。言葉にできないことは、分析も表示もできないから。

などなど、過去にも同じようなこともあれば、進んでいるとことと、まだやれていないところで差が出てしまっているところもある。さあ、ここからどうしていくのかは、それぞれが判断することだ。

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