2022 第4節 vs磐田

0.試合前

劇的な幕切れで終えた前節から1週間。ミッドウィークに試合がないことに物足りなさを感じつつ迎え撃つは磐田。ついにマスターオブガンバと相見えることに。実に22年ぶりらしいが、3節までの事件の多さでやや放心状態気味。思いのほか落ち着いて迎えた朝。

そしてどちらかと言えば新たなるマスターの称号を手に入れるべく奮闘していた宇佐美の負傷離脱が心に刺さり続ける。ここ数シーズンのなかでは状態が良さそうだっただけに怪我に遮られてしまい非常に無念。エースの離脱にチームで奮起できるか。

スタメン発表。盟友の離脱に燃えていたであろう昌子がメンバー外。変わりに福岡がリーグ戦初スタメン。前線には石毛・山本が名を連ねるがシステムは如何に。GKは変わらず石川。強い意志を見せて欲しい。ベンチには何故かレアンドロ。石油王まだすか。

冗談(本気)はさておき川崎戦で見せた強気な姿勢をもう一度。逞しいガンバに期待しつつキックオフ。

1.前半

序盤は比較的ボールを握れる展開。システムは361で右の高尾・小野瀬・石毛のセットを再び。そこを起点にある程度運べるものの、やり切る意識が希薄で肝心なところの球際が緩いシーンが散見。少しずつ慣れた磐田にいなされ始めると、中盤でのパスミスからあっさり失点。実にガンバイズム。

磐田は50番を経由してボールを保持することが多いが、寄せると簡単にはたかれ少し弛むとバイタルに刺されるといった感じで非常に面倒。ややフリーマンぽく動く大森との絡みでテンポよく動かされ的が絞れない感じのガンバ。後ろからの追撃がやや慎重気味なのが良くない。

親友(年上)の離脱に気を吐く小野瀬とエンジンがかかり出した高尾のコンビから少しずつ挽回すると、所謂ポケットへの侵入によりチャンスが増加。しかしここでも何故か慎重気味でシュートをなかなか打たず。押し込めはするものの結局0-1で折り返し。自分達でゲームを難しくしてしまっている感が強い。

2.後半

開始から山本に替え福田を投入。チームに火を入れる闘う姿勢を期待されたか。

前半同様にガンバが押し込む展開が続くが、ある程度割切りを見せる磐田を攻略しきれない展開が続く。シャドーを福田、山見に切り替えるも気の利くタイプがいなくなったとこで徐々に攻撃が停滞。福田と黒川は若干やりたいことが被ってしまい、良さを引き出し合えていないか。倉田の列落ちでやや433ぽい運用になるが攻略どころを見つけきれず。

ならばとシステムを442に変更し前線にはペレイラを投入。少し競り合っただけで「今日は動いてる」と評される助っ人は本当に良いのかという疑念に苛まれつつ、コンパクトな陣形を崩さない磐田とドリブラーがおらず仕掛けきれないガンバという構図でスコアを動かすには、ある程度ツインタワーにアバウトにボールを入れていく一手を選択した片野坂さん。

粘り強くクロスを上げ続けるも決めきれないガンバ。苦手とするヤマハスタジアムでまたもの敗戦がよぎり始めた終盤、敵陣右サイド深くまで出張した三浦の素晴らしいクロスからペレイラで同点。手の平返すには2桁取らないと割に合わないが、今日のところは大感謝。終盤にも決定機を迎えるが今度は宇宙開発で1-1のまま試合終了。

3.雑感

内容的には勝ち点3が欲しい内容だったが、一定のリバウンドメンタリティは示ていた。

倉田の列落ちには厳しい意見が集まるが、前半の磐田のプレスに対してチームを落ち着ける手段としては悪くなかった印象。デフォルト化してるのとボールに寄り過ぎな嫌いがあるので判断を伴えるように改善したい。倉田には部下に任せられる優秀な上司になってもらいたいところ。

前半の失点後に見せた左右でのポケット侵入は迫力もあり形となりつつある。良さとして残していくためにも判断良くシュートを打つところとネガトラの強度を高めたい。片野坂さんが緩いと嘆いたのはその辺りかと思慮。

MVPは三浦。アシストも評価できるが、後半のカウンター対応は完璧。持ち運びはやや慎重だったものの、思考停止してサイドに流していたあの頃とは決別できた模様。ギョンウォンも合流待ったなしとなればCB枠争いも熾烈に。

しかし磐田の50番うまかったなあ。

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