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金の糸

転職してあと一ヶ月で丸二年。あっという間の二年。今、書き始めて気が付いた。

転職して結果を残そうと焦るあまり周りが見えなくなり周囲との摩擦で居づらくなる人、あるいは何をすればよいか迷い周りからは何しに来た?という目で見られ、気が付くといなくなってしまった人。前職時代そんな人を何人か見てきた。
なので、ある方に言われた「結果を焦らないことですよ。」との言葉を胸にやってきた。今、自分はこの会社で、今の仲間たちの役に立っているのだろうか?やっていることは正しいのだろうか?自問自答を繰り返しながら、息切れしないように走ったり歩いたり。そうこうしているうちに二年。

現在は人材採用の一翼を担う立場として昨年からインターンシップに関わっている。新型コロナ感染症の不安が渦巻く中、それでもリアルなインターンシップにこだわり、むしろ質を上げていこうと三日間のインターンシップのうち、最終日丸一日をキャリア研修に充てている。もちろん、マスクとフェイスシールドを着用し、窓とドアは全開。結構アツい・・・・。

午前中3時間はスゴロクを楽しみながらこれまでの経験を振り返り、そこで感じた自分らしさ(金の糸)に名前を付ける「人生すごろく金の糸」。
午後は3年後(社会人2年目)の在りたい姿を描く「働き始めるライフビジョン」。
「ありたい自分」について、ひたすら対話と考えることを繰り返す合計6時間の長丁場。そして、そこから見出した学生たちのビジョン。その内容を評価するのではなく、それぞれが経験を語り、聴くことで気づいた自分を表現することを楽しむ。彼らにとっては、その過程が今は大切なのだと思う。

インターンシップの日報を読むと「大学では自己分析の紙を配られるだけで自分について考えても何も書けなかったが、人と会話することで自分のことがよくわかった」「初めて会った人から肯定されてうれしかった」「自分がどう働きたいかよくわかった」「こんなに自分のことを考えたことなかったし人に聴いてもらったことはなかった。」と、自分を考えることに意味を感じてくれている。この経験が、就職活動だけでなく自分らしく働くこと、自分らしく生きることを考え、実現できるためのきっかけになればと願う。

こうして学生と過ごす機会を与えてくれている今の環境に感謝。


そして、しばらく内省していなかった自分に気づく。

転職して二年。自分の金の糸、もう一度考えてみよう。

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