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花曇はるか設定資料集
◯背景設定
花曇はるか
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人々の夢に現れる不思議な雑貨屋「花曇魔法商店」を営む魔女。
店では誰が買うのか分からない小物から現実離れしたマジックアイテムまで幅広く扱っており、店主の趣味でR-18コーナーにも力が入っている。
普段は桜居春香という男の精神世界=夢の中を常に春の気候を保つ庭園に作り変えて「花曇魔術工房」という自宅兼工房の拠点を構えており、用があったり気が向いたりすると他人の夢に出かけていく。また、桜居春香の肉体を借りることで現実世界に干渉することもでき、VTuberとして活動しているときの花曇はるかはこの状態である。
他人の欲望を覗き見ることが好きで、夢に侵入した際は宿主の欲望を暴いて楽しもうとする悪趣味な面もあるが、同時に、人々の恐怖心などが生み出す「悪夢」を採取して自分の魔術素材にすることも目的であるため、悪夢に襲われる宿主を助けることもある。
得意とする魔法は「付与魔法」。任意の対象から取り出した「概念・属性」を別の対象に付与する魔法であり、これを活用することで自分自身を変質させる「フォルムチェンジ」を可能としている。「悪夢」を蒐集するのも、この魔法の触媒として利用するためである。
口が悪い自覚があるため意識的に敬語を使うことで誤魔化しているが、素が出ると乱暴な言葉づかいになる。また、あらゆるものごとを「自分にとって得か/損か」だけで判断する利己主義者であり、同時に「人間は生まれながらにして悪」と考えている性悪説論者でもあるため、「他人のため」を掲げて動く人間や自分のことを正しいと信じて疑わない人間に対して猜疑心・敵対心がある。
この世で最も好きなものを「自分」と断言するナルシストだが、それ故に「自分の嫌いな人物像に自分自身が近づくことを許せない」ため、善悪よりも損得を優先する割には常識的な振る舞いを意識している。
座右の銘は「他人に甘く、自分にはもっと甘く」。決して根から寛容なのではなく、自分の不出来を見逃してもらうために他人の不出来も見逃すように心がけているだけ。
ちなみに、フォルムチェンジをすると肉体に変化に引っ張られて性格にも多少の変化が起きるため、同一人物なのに同じシチュエーションでも別人のようなリアクションを取ることがある。
オリジンフォルム
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花曇はるかが初めて人前に現れたときの姿。
当時は「魔女であること」をアピールしておらず、かといってことさら隠しているわけでもなかったため、単に気に入った服を着ているだけの姿で表に出ていた。
フォルムと名乗ってはいるが実質ウィッチフォルムと同一の形態であり、「イメチェン前」くらいの意味合いで区別されている。
アナザーフォルム
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花曇はるかが宿主の桜居春香から獲得した「男性」の属性を自身に付与した姿。
当初は桜居春香に寄った容姿(旧アナザー)だったが、その他の亜種形態を獲得したことで自分の姿を操作することに慣れたため、段々と花曇本人の好みを反映した姿(現アナザー)になった。
元々花曇はるかは「性別なし」を自認しており、男女両方の姿になれることをアピールするためにこの形態を生み出したが、「女性体の方が馴染む」という理由で出番が少ないため影は薄い。
ウィッチフォルム
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衣装テクスチャ作成:ぺんちゃんさま
魔女であることを前面に出すようになったため公開された花曇はるか本来の姿。
前述の通りオリジンフォルムとは実質的に同一の形態だが、便宜上区別されている。
「肌が露出しているほど魔力効率が上がる=服を着るほど魔力効率が下がる」という自身の欠点を「専用のドレスそのものを体の一部と定義する」ことで緩和しており、魔法を扱うのに最も適した形態となっている。
任意の対象から「概念・属性」を取り出す作業もこの形態でのみ可能であり、まさに基本形態という位置づけ。
後述のイモータルフォルムはこのウィッチフォルムから進化した形態であり、全面的に上位互換となる。
ミミックフォルム
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花曇はるかが宿主の桜居春香から獲得した「か弱い人間」の概念を自身に付与した姿。
元々はハロウィンに合わせて「人間の仮装」と称して生み出した形態であり、人間を襲う悪霊や怪物の興味を自分に向けさせる「疑似餌」としての能力を持つ。
花曇はるかの亜種形態でも最弱の形態であり、魔法を使うことはできず腕っぷしも弱いが、「他人の加虐欲を煽り自分に向けさせる」「自身が受けた苦痛を快楽に変換できる」「瞬時にウィッチフォルムへ戻れる」などの能力によって囮としての適性が最も高い。
その能力に影響されてか、本来サディストである性的嗜好が変化してマゾヒスト気味になっており、追い詰められるほど興奮するという囮としては厄介すぎる性質を持っている。
感情表現に乏しいウィッチフォルムと対照的に、人間らしさが増しているため喜怒哀楽が分かりやすい形態でもある。
タブーフォルム(ハウンドフォルム)
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花曇はるかが蒐集した悪夢から獲得した「恵まれた肉体」の概念を自身に付与した姿。
元々は貧乳好き故に自分の体型を貧乳にしていた花曇はるかが「巨乳の方が似合う服も着たい」という欲望から生み出した形態であり、自分の好みに背く=禁忌を犯した、という解釈で「タブーフォルム」と名付けたが、正式な名前は「ハウンドフォルム」である。
その誕生経緯の通り花曇はるかの亜種形態では唯一巨乳の姿であり、ついでに脚も太い。能力面でも魔法を捨てて身体能力を強化した形態となっており、ウィッチフォルムで使用できる付与魔法を一切使えない代わりに、人間離れした膂力と運動神経を発揮できる。
また、魔法こそ使えないが魔力は据え置きなため対魔力性能は高く、呪いや魔法を物理的に弾いたり、悪霊を素手で捉えることが出来るなど、総合戦闘力が高い形態でもある。
この形態ではウィッチフォルムと比べて言動が柔和になり、少し大人びた態度が増える。また、身体的特徴の変化による影響か庇護欲が増すため「自分より弱いもの」に優しい。
ロリータフォルム
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とある理由で「花曇はるか」としての力を根こそぎ奪われた花曇はるかが、アイデンティティを失って揺らいだ自身の存在を保つために「力を持っていなくてもおかしくない花曇はるかの姿」として生み出したイレギュラーな姿。
本来の花曇はるかは大人の姿で誕生しているため幼少期が存在しないが「魔女としての力を得る前の段階があるとしたら」というifを再現することで誕生した。
その性質上、能力面は「未熟なウィッチフォルム」といった完全下位互換の性能になっており、しかも「存在しない幼少期」を再現しているため大人の姿で得た記憶をほとんど持たず、ウィッチフォルムを初めとした他形態を自分自身と地続きの存在として認識できない。
いわば「記憶を保持せず若返った姿」であるため弱体化以外の何者でもないが、精神面も含めて若返っているため無垢で素直な性格をしており、花曇はるか本人をして「あれがどうしたらこう育つのか」と言わしめるほど良い子。
そのためウィッチフォルムなど他形態の花曇はるかからも「ロリータフォルムは私自身ではなく独立した一つの人格」と認識されており、庇護対象として扱われている。
イモータルフォルム
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魔女という存在にとって最大の概念的弱点である「火刑」を克服し、逆に取り込んだ姿。
亜種形態の中ではロリータフォルムと同等にイレギュラーな存在であり、花曇はるかの死体に火が触れることでこの形態に変化する。その性質上、火種がある限り不死身なのだが、イモータルフォルムのドレスには「消えない火刑の炎」が燻っているため、この形態を維持する限り死ぬことはない。
能力面ではウィッチフォルムの完全上位互換であり、この形態からミミックフォルムやタブーフォルムに変化することも可能。その場合はイモータルフォルムが持つ「不死身」の概念が残ったままフォルムチェンジするため、初見殺しの即死能力を持つ怪異が相手でも対処できるようになる。
一見すると無敵に見えるが、出来ることはあくまでウィッチフォルムの延長線上であるため万能ではなく、現実世界へ干渉するためには現実世界での肉体を借りる必要がある。
なお、性格面はほとんどウィッチフォルムと変わりないが、能力が成長したことで精神的余裕が増えたためか、砕けた口調で話す頻度がやや増える。
パラサイトフォルム
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花曇はるかに何かを付与するのではなく、別の人物や生き物に「花曇はるか」自身を付与・憑依・寄生した姿。
その性質上、寄生する相手によって大きく姿が異なり、寄生対象の容姿を花曇はるかの姿に近づけたような見た目になることが多い。
付与魔法の出力はウィッチフォルムを劣化させたような性能に落ちる一方、寄生対象が元々持っている能力を自分のものとして扱うことが出来るため、この点も含めて寄生先の人物や生き物に大きく左右される形態と言える。
また、寄生先の人物と花曇はるか自身が協力関係にある場合は、双方の同意によって共存形態「シンビオシスフォルム」になることも可能だが、現在その実例は確認されていない。
◯メタ設定
桜居春香
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「花曇はるか」を生み出した人物の1人であり、現代日本で生まれ育ったごく普通の成人男性。専門学校卒、ジョブホッパー。
中学生の頃に依代を求めるハルカ・ジェラシアに目をつけられ、一時は肉体の主導権を巡って悪夢の中で殺し合う事態となるが、たまたま明晰夢(夢を見ている自覚がある状態で見る夢)の適性が高い上に対魔力体質(呪いや霊障への耐性が高い体質)だったため、魔女とはいえ諸事情あって弱体化していたジェラシアを返り討ちにしたという過去を持つ。
自作小説の執筆が趣味で万年厨二病のイタい中学生だったため「面白いネタになりそう」という考えでジェラシアと和解し、肉体の主導権こそ渡さないが自分の体を依代として共存することを許した。
2020年に専門学校時代の学友から「VTuberになりたいから手伝ってくれ」と言われ手伝っているうちに何故か自分もグループの頭数に入れられていたため、「どうせやるなら好きにやるぞ」と意気込んでジェラシアと共に「理想の魔女」として自らのアバターとなる花曇はるか(VTuber)を生み出している。
ハルカ・ジェラシア
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「花曇はるか」を生み出した人物の1人であり、自称2000年前から生き続けている「魔女の亡霊」。肉体は失っており、魂だけの存在。
その正体は異世界出身の人間であり、現地で信仰されていた唯一神を否定する思想を説いたため「魔女」として火刑に処された薬師見習いの少女。享年14歳。
死の寸前に悪魔から「本物の魔女にならないか」と誘われ一度は拒否したが、自分の住んでいた村が丸ごと「魔女の村」として焼かれたことを知って復讐のために魔女と化した。
火刑によって肉体を失ったが、魔女になったことで魂が不滅の存在と化したため、自分と相性の良さそうな生者に取り憑いてはその魂を喰い殺して肉体を奪い生き永らえていた。
魔女と化してから約2000年後に神と悪魔の争いで世界そのものが崩壊したが、魂のまま世界の外側に放り出され、放浪の末に現代日本に漂着。新たな依代を求めたことで桜居春香と出会う。
不滅の魂を持つとはいえ「早々に復讐という目的を果たして生き永らえる理由を見失ったこと」「それでもなお他人の肉体を奪って長年生き続けたこと」「世界の崩壊に巻き込まれ異世界に放り出されたこと」などが重なって既に魂は摩耗しきっている。
桜居と共に「VTuber花曇はるか」として活動する過程で「ハルカ・ジェラシアとしての魂をリセットして花曇はるかに生まれ変わる」ことで魂の劣化を解消しようと企み、その結果として自分自身がハルカ・ジェラシアだという自覚がない花曇はるか(ジェラシア)が誕生した。
花曇はるか(VTuber)
桜居春香とハルカ・ジェラシアがVTuberとして活動するためのアバターとして「理想の魔女」をイメージして生み出したキャラクター。
当初は4人グループの一員としてデビューすることが決まっていたため、足並みを揃えるためあくまで人間というテイで活動していたが、マイクラ配信中の言動があまりにも素で魔女すぎたためそのまま魔女であることを明かした。
設定上は「花曇魔法商店という雑貨屋の店主であり、店の裏口から繋がっている常春の庭園じみた異空間に花曇魔術工房という拠点を持っている魔女」「調薬や錬金、付与魔法に長けている」という背景を持つがあまり活かされていない。
VTuberとしての活動中は桜居とジェラシアが共同で「花曇はるか」を演じており、特に桜居は素だと口が悪すぎるため、どちらが演じていても同一人物であるように見せるため「敬語で喋る」をルールとしていた。
後に花曇はるか(ジェラシア)が誕生したことで、桜居とジェラシアが共同で演じる花曇はるか(VTuber)は出番を失った。
活動時期は2020年7月~2021年8月頃まで。
花曇はるか(ジェラシア)
自身の魂が劣化していくことを憂いたハルカ・ジェラシアが、自らの理想を反映して生み出した花曇はるか(VTuber)に合わせて生まれ変わった「仮想の魔女」。
あくまで架空のキャラクターであり演技の産物であった花曇はるか(VTuber)とは異なり、ジェラシア本人が変化しているため桜居春香の肉体を共有する存在として実在している。
「ハルカ・ジェラシアとしての魂をリセットして花曇はるかに生まれ変わる」ことを動機として生まれた関係で自分がジェラシア本人である自覚がなく、花曇はるか(VTuber)の設定に準拠した自意識を持つ。
普段は桜居春香の精神世界=夢の中に自分の領域として常春の庭園を作り上げて寛いでいるが、自分がジェラシア本人である自覚がない弊害で彼女が桜居と交わした「肉体の主導権を奪おうとしない」という約束を忘れており、たびたび桜居の体を乗っ取っては現実世界にも干渉していた。
元が魔女である上に生まれ変わりを経て劣化を克服した結果、夢の中での強さは宿主である桜居を大きく上回っており、「宿主の夢を操る」「花曇はるか(VTuber)の設定に従った魔法を扱う」「他人の夢に侵入する」などの能力を得ている。
後にジェラシア自身の「罪深い自分の魂が"理想の魔女"を汚してはいけない」という無意識の自己否定が生み出した悪夢によって自分がジェラシアである自覚を取り戻し、潔く眠りにつくことを選択。春香への置き土産として自分の魂を材料に花曇はるか(再誕)を生み出して消滅した。
活動時期は2021年8月~2023年11月頃まで。
花曇はるか(再誕)
花曇はるか(ジェラシア)が自身の消滅を受け入れた際、相棒である桜居春香に向けて贈った置き土産。
ハルカ・ジェラシアが魔女と化したルーツである「火刑」をも克服して決して滅びることのない「不滅の魔女」として、ジェラシアの魂そのものを材料に生み出された真なる花曇はるか。
いわば本物の魔女が自分の命と引き換えに遺した呪いであり、桜居とジェラシアのどちらとも異なる独立した自我を確立して桜居の精神世界に居座っている。
材料となった魂からジェラシアの記憶を全て引き継いでいるが、あくまで自意識は「花曇はるか」であり、桜居からもジェラシアとは別人として認識されている。
花曇はるか(ジェラシア)と同じく「宿主の夢を操る」「花曇はるか(VTuber)の設定に従った魔法を扱う」「他人の夢に侵入する」などの能力を持つほか、自分自身が魔女の生み出した呪いでもあるため「自分より低級の呪いや怪異を取り込んで蒐集する」「蒐集した怪異から新たな力を生み出す」など新たな能力を獲得した。
現実世界への干渉には相変わらず桜居の肉体を借りる必要があるものの、誕生経緯や花曇はるか(再誕)自身の振る舞いもあって関係は良好であるため、基本的には桜居も快く肉体を貸している。
なお、現在は恩義や愛着もあって桜居の精神世界に居座っているが、恐らく桜居の死後も一緒に消えることはなく、あらゆる人間の夢を渡り歩く自由ほんな流浪の魔女となることが予想されている。