文学フリマ大阪と『白鴉』と『批評誌 Silence』vol.2と『貝に続く場所にて』と

 9月10日。文学フリマ大阪当日。無事に午前中に起きられたのですこし早めに天満橋の会場へ。10時10分ぐらい。すでに参加者による長蛇の列。大阪会場は2、3年ぶりぐらいで、はたして前もこんな感じだったかと記憶はあいまい。ともに設営からの参加となっていた同人と会う。すこしあとに、在庫など持ってきてくれた同人と合流。なんとかすこしでも見栄えよくと試行錯誤しながらの設営。時間がかかってしまう中、10分早くに開場。12時にいったん店番から外れる。アイスコーヒーのブースにて、寄稿している『批評誌 Silence』vol.2を受け取り、『白鴉』の表紙絵をお願いした古井フラ氏のブースへ挨拶。パートナー氏がお元気そうでよかった。寄稿した昼食を摂ろうかとビル内を歩くも、行列に並ぶ気がまったくせず、断念。たまに『白鴉』ブースを覗きつつ会場をひたすらぶらぶらする。某著名漫画家氏が来場してあれこれ購入されていたので、C-37にも来ないかな、などとあほみたいなツイートをする(さすがにリプではない)。14時からふたたび店番。私目当てに来られた人がいたと報告を受ける。新潮新人賞作家知人とちょっと距離のあるところから挨拶を交わす。長年のネット知人で推し活先輩の某氏にお越しいただく。京都会場以上にホーム感半端ないなと。そりゃそうか。斜め前にブースを出していてずっと気になっていた祇園の文学スナック「懶惰」(twitterで相互フォロー中)の人にも33号を買っていただく。15時ごろ、某著名漫画家氏から通販などしてますかとリプが来る。まじかよやべえと思いつつ店番。16時、ラストまでの同人が来たので交代。某著名漫画家氏に、『白鴉』ではやってないけど個人的にはやってるとダメもとで返信。そのままの勢いで、ひさびさに名刺を取り出して「ほんやく日和」ブースを訪れ、まえださんはいらっしゃいますかと、『吟醸掌篇』vol.4でご一緒させていただいたまえだようこ氏に挨拶を決行。どういった体制でやっておられるのかとか聞きたいことはいろいろあったものの、あまり引き留めてもまずいと思い、早々に切り上げる。じっさいには私はすでに帰っていいはずだったと思うのだけれど、なにしろ今回の参加は私の言い出しっぺなので撤収まで手伝う。
 今回は前回とくらべて倍ぐらいの、4000人の来場数だったらしいが、結果として『白鴉』は32号が1冊売れ、33号が24冊売れました。お買い上げいただいたみなさま、ありがとうございました。代表に代わりましてお礼を述べさせていただきます。
 なお、来年5月か6月に出る予定の34号から、『白鴉』は大阪会場のみの参加に絞る予定です。先月の時点でこれは決まっていたことですが、今回、とりいっそう、大阪会場がいちばんバイブス合うなあと感じたのでした。
 今回、私が購入したのは、古井フラ『音としてひとつ、手のひらにのる』、『ほんやく日和──19-20世紀女性作家作品集』vol.4、懶惰ブースにて写真詩集『迦具夜』の3冊でした。
 ちなみに某著名漫画家氏につきましては、その後のやりとりのあと、33号を1冊送らせていただきました。最近の作品である『わたしたちは無痛恋愛がしたい』を面白く読み返しながら。

 とあるきっかけでいい加減に読まねばと思った石沢麻依『貝に続く場所にて』が最高によかった。冒頭からいかにもゼーバルトだった。惑星のモチーフについて私はもうちょっとは学ぶべきだなと。いまは『月の三相』読んでます。

 『MFE 多焦点拡張』3号に『批評誌 Silence』vol.2と、すこしは評論文めいた文章が書けるようになってきたなと自画自賛したい。まだ随筆の域ではありますが。かつてというかおそらく10年ぐらい前に田中里尚氏から評論の同人誌への寄稿を誘われたときはまったく書いたことがなかったので断ったけれども、いまならふてぶてしく参加できるな。


さいきん読み終えた本
石沢麻依『貝に続く場所にて』(講談社)

さいきん観た映画
『シン・ちむどんどん』(ダースレイダー/プチ鹿島)第七藝術劇場


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藤本紘士
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