2月15日は国際小児がんデー
今日は、小児がんに対する啓発と支援のために設定された国際小児がんデー。世界中の小児がん患者やサバイバー、その家族のために、小児がんに対する社会全体の意識を高め、支援を広める啓発を行う日です。
毎年世界中で30万人以上の子どもが、小児がんと診断されているそうです。世界では、小児がんの子どもの10人のうち約8人は、低中所得国に住んでいて、多くの場合生存率は20%近くとのこと。
この数字は、
小児がんの治癒率が80%を超える米国、カナダ、英国、日本及びその他の先進国と大きく異なる数字です。
低中所得国では、がんに苦しむ子どもたちが、支持療法や痛みの管理なしで最期を迎えていることもあるそうです…。
WHOでは、
がんと闘う子どもたちのすべての痛みと苦しみを取り除き、2030年までに世界中でがんと診断された子どもたちの生存率を60%以上にすることを目標としています。
私たち、北海道こどもホスピスプロジェクトも、地域の子どもたちに限らず、世界中のがんと闘う子どもたちの痛みや苦しみが少しでも和らげば…と心からお祈りします。
こどもは、病気と共にあっても、こどもとして成長・発達していく存在ですね。そんな存在でありながら、病気の治療で本来ならば楽しく遊んだり、学んだり、わがままを言ったり、ケンカしたり、叱られたり。。。
こどもとして当たり前の権利が、当たり前ではないことが多いのかなと思います。そして、ご家族や、ごきょうだいさんもたくさん、たくさん我慢している状況にあるのかなと思います。
病気と共にあっても、"今"を家族と一緒に楽しめる居場所。
"ほっ"とできる居場所を、
心の痛みも、やわらぐような居場所を、
北海道にも作りたいと思います。
これからも、応援、どうぞよろしくお願いいたします。
一般社団法人北海道こどもホスピスプロジェクト
代表理事 奥田 萌
【参考サイト】
公益財団法人 がんの子どもをまもる会