食パンの耳を使用した『奴隷ビール』
奴隷ビールのご紹介
ビアスタイル:ブレッドペールエール
ABV:6.0%
IBU:35
大樹町で早くも大人気のパン屋『小麦の奴隷』さんの食パンの耳をトーストして仕込みました。飲みごたえのあるミディアムボディにふわりと香るトースト香、シトラス系の後味が爽やかな尾を引く...。小麦の奴隷さんの看板商品である『ザックザクなカレーパン』に合うビールに仕上げました。
二人の革命児が開業した『小麦の奴隷』さん
ゲンキさん(右)
そそう丸さん
京都市出身のゲンキさん(橋本玄樹)と三重県伊賀市出身のそそう丸さん(井上拓海)。2人は実業家の堀江貴文さんが運営するオンラインサロン「堀江貴文イノベーション大学校(HIU)」の会員です。
HIU内で堀江さんが提案したアイデアに賛同し、整体院を営んでいたゲンキさんが「自分の夢の一つでもあり、新しいことにチャレンジしたかった」とパン店『小麦の奴隷』開業を決意。フレンチやイタリアンの料理人だったそそう丸さんを誘って、昨年9月にそろって大樹町民になりました。
ゲンキさんがオーナー、そそう丸さんがパン職人となり、店は国道236号沿いの町西本通26に構える。地場の食材をふんだんに活用し、源ファーム(大樹)のホエー豚のカツサンドや中札内産卵によるタマゴサンド、高松農場(大樹)のジャガイモやニンジン、タマネギを使ったカレーパンなど約25種類ほどを販売されています。
※詳細はお二人のTwitterをご覧ください😊
小麦の奴隷さんとの出会い
今年の冬、Twitter上で大樹町に新しくパン屋が出来る!クラウドファンディングで開業資金を募っている!とのツーイートを目にしました。
実は渓流釣りが大好きな私。
歴舟川
そんな私がグリーンシーズンに何度も足を運ぶ街ではないか...。特に龍月さんや晩成温泉、街中のセブンイレブンは毎回のように利用させていただいている。
ボリュームたっぷりの龍月さん
大樹晩成温泉...とてもいい名前だ
そんな大樹町に本州から移住し、爆速でパン屋を開業しよとうしている...。なんて行動力のある面白い方々だ!!!間違いなくイカれている(ポジティブな意味で)!お会いしてみたいし、微力ながらぜひ応援させていただきたい。
そう思い、小麦の奴隷さんオープン前夜祭招待券をポチりました。
3/31、大樹町の蝦夷マルシェさんで行われたオープン前夜祭。
参加者の皆様は大樹町もしくは十勝管内の住人で、私一人だけが他所からの参加...笑。しかし、ゲンキさんをはじめ蝦夷マルシェさん、ご参加の皆様がお声をかけてくださり、おかげさまでとても楽しい夜になりました。ありがとうございました!
そそう丸さんの料理とても美味しかったです!
そんな大樹町をざっくりご紹介させていただきます。
大樹町とは?
大樹町は十勝総合振興局の南部に位置し、基幹産業は酪農、漁業である人口約5500人の街です。西部は日高山脈に由来する山岳地帯、東部は平地で太平洋に接し、沿岸部にはいくつかの沼が点在します。
夜の大樹の街と星空
「宇宙のまちづくり」を標榜し、航空や宇宙分野での実験や飛行試験を積極的に誘致しており、カントリーサインも滑走路を背景とした宇宙往還機らしきものとなっています。2019年(令和元年)5月4日 インターステラテクノロジズさんの実験場から打ち上げられた小型観測ロケット「MOMO(モモ)」3号機が、日本国内の民間単独開発ロケットとしては初めて宇宙空間に到達しました。
また大樹町はミニバレー発祥の地でもあります。
そもそもなぜ食パンの耳を使用してビールに?
以前、某パンメーカーに勤める方からお聞きしたのですが、大きなパン工場では食パンの耳は廃棄処分させるとお話しされていました。
小麦の奴隷さんにもパンの事情をおうかがいしたところ、ウチではラスクにしたり、無料で配布を行なってますよ〜!と有効活用されているとのことです。
しかし、それでも100%とはいかないようで、微力ながらもビール職人である私たちに何か出来ないか?二次活用は出来ないか?と考えたところ、ハッと閃きました。
そうだ、昔から『ビールは液体のパン』と言われているではないか(大昔、パンをお皿に入れて外に放置していたところ、雨が降って気温が上がり、そして天然酵母の働きによりアルコール発酵をしたという逸話がある。これがビールの始まり!)。
パンは小麦から作られているから、もちろんでんぷんが含まれている。ビールは大麦麦芽のでんぷんを酵素の働きにより糖に変え、ビールの元となる麦汁を作るという工程を必ず踏む。つまり、パンからもビールが造れる!
『今後、食パンの耳が余りましたら私たちに譲っていただけませんか?パンからもビールが造れるので、ぜひザックザクなカレーパンに合うビールを造らせてください!』
と小麦の奴隷さんにお願いしたところ快く承諾していただき、何と!3日後には私たちの元に送ってくださりました(彼らのこのノリとスピード感、見習わなきゃ!)。
奴隷ビール仕込みの様子
「ザックザクなカレーパンに合うビール」をテーマにパンの風味も活かしつつ、何度もテストを重ねました。
結果、焦げが付くくらいトーストした方がパンの風味が出て、しっかりとした味のカレーパンにはミディアムボディのビールが合いそう!ということになりました。
そして迎えた奴隷ビール仕込み当日。
朝からトースター二台で食パンを焼きまくる!
アグリシステム(株)さんから譲っていただいた十勝産の小麦も使用。ありがとうございます!
プロテインレスト。
糖化。大量の食パンを投入。
麦汁濾過。試しに麦汁を飲んでみると、トースト香がふわりと。
麦汁濾過を終えた麦芽の殻皮と食パン。牧場で餌として使っていただきました。
ホップを加えて煮沸。
煮沸後の麦汁。
酵母を入れて願掛け。どうか無事に発酵してください🙇♂️と。
一次発酵中の奴隷ビール。
二次発酵、熟成を経て奴隷ビールはつい先日完成しました🍺
奴隷ビールが飲める、買えるお店
現在、澄川麦酒醸造所の直営店2店舗と、東京のVINSYさんで瓶ビールを限定100本販売中です(樽生は後ほどリリース)。
そして!
【奴隷ビールお披露目会開催のお知らせ】
6/7(日)19時から大樹町の蝦夷マルシェさんで奴隷ビールのお披露目会を開催させていただくことになりました!
蝦夷マルシェさん、いつもありがとうございます😊
当日は樽生で奴隷ビールをお持ちします。ザックザクなカレーパンもご用意していただけるとのことです。
時間ございましたらぜひ足を運んでいただき、ザックザクなカレーパンと奴隷ビールのペアリングをお楽しみください🍞🍻
奴隷ビールをよろしくお願いいたします〜!