芽室のビール『The fun!!』
4月上旬に醸造をさせていただきました、アグリシステム(株)伊藤様、BeerBus On Your Side松永様ご依頼の十勝産ライ麦を使用した芽室のビール『The fun!!』いよいよ今週末リリース予定です。
醸造するにあたり、伊藤様からはライ麦とスペルト小麦をご提供、松永様は仕込みのお手伝いをしてくださいました。
本当にありがとうございました!!!
芽室のビール『The fun!!』のご紹介
商品名:The fun!!
スタイル:ベルジャンライホワイト
ABV:4.5
IBU:16
原料:十勝産有機栽培ライ麦、十勝産スペルト小麦、麦芽、ホップ
日本有数の農業地帯である北海道十勝地方。この地でアグリシステム(株)様が生産し、芽室町で加工されているライ麦、スペルト小麦を使用したベルジャンホワイト風のビール。スパイスとフルーツは不使用ながらもライ麦のキリっとしたスパイシーさと、オレンジを思わせる心地良い香りが特徴的です。また、ライ麦独特のトロっとした飲み口が何とも癖になる...そんなビールに仕上げました。
芽室町とは?
芽室町は十勝平野の西部に位置しており、東南部は帯広市、西北部は清水町、音更町、鹿追町に接している人口約18000人の街です。
芽室町には豆やスイートコーン(トウモロコシ)をはじめとする新鮮な農産物、ニジマスの加工品、ビート(テンサイ)から作ったオリゴ糖、牛乳や小豆などを使用した菓子などがあります。
また芽室町は「ゲートボール」発祥の地であり、1947年(昭和22年)に町内で製パン業を営んでいた鈴木栄治氏(後に和伸と改名)が戦後の物資不足の中で遊び道具がない子ども達のために「何か健全なスポーツはないものか」と思い、軍隊時代に知ったクロッケーをヒントに「ゲートボール」を考案しました。
町内には「ゲートボール発祥の地」碑があるほか、「芽室町健康プラザ」には屋内ゲートボール場やゲートボール資料室があり、毎年9月には『発祥の地杯全国ゲートボール大会』を開催しています。
なぜライ麦を使用させていただくことになったのか?
ご依頼者様であるお二方のご紹介とコメント、今回の醸造するに至った経緯、十勝への想いを掲載させていただきます。
◎【生産・加工】 アグリシステム株式会社 代表取締役社長 伊藤英拓様
ライ麦、スペルト小麦などの生産、芽室町で加工をされております。
①ライ麦について
今回ビール醸造で使用したのは、十勝更別村の西端ペテガリ山の麓に広がるバイオダイナミックファームトカプチ(有機JAS認定圃場)で有機栽培(バイオダイナミック農法を取り入れています)されたライ麦です。
トカプチがある地域は寒冷で畑も決して肥沃とは言えないような土地柄ですが、ライ麦はそのような土地でこそ真価を発揮する作物です。農薬や肥料に頼らなくても高品質なライ麦がすくすくと育ちます。またライ麦は栽培過程や収穫後の副産物が緑肥としても機能するので土づくりにもなり一石二鳥です。
②十勝への想い
このような情勢となり、日本の食料基地である十勝だからこそ今後は持続可能な環境保全型農業を普及していくことが重要だと考えています。
一方で今後は大量生産大量消費の既存流通を一度見つめ直し、個々の精神性や芸術性を重視したものづくり(生産・加工)を軸とした小さな事業(低コスト・高品質・持続可能)がたくさん生み出され、その産物は地域のつながりと尊重で循環していく。このような新しい形の経済・社会が広がっていくことを願っています。
そのような中で、この度トカプチのライ麦が地元北海道でクラフトビールとなって消費されるという「新しい豊かさのある循環」をつくっていただけたことにとてもうれしく思っています。
◎【販売】 Beer Bus On Your Side 松永正宗様
十勝管内を中心にクラフトビールの移動販売をされております。
①ライ麦ビールを作ろうと思ったきっかけ
テントサウナイベントで畠山(Hokkaido Beer Porter)さんから少量試作のお話を聞いて、オリジナルビールの可能性が一気に開けたというのが最初です。
その少し後で、アグリシステムさんの伊藤社長がワイン出来た!って投稿上げてたので、ビールも作りましょう!ってノリでコメント入れたら、伊藤社長からライ麦で!とお返事が来てビックリした感じです。
この流れはキテる!と感じて一気に進めました。
オリジナルは作りたかったけど、なかなか難しいところなので、チャンスは逃さず!です。
②十勝への想い
7年前に、チーズ製造を学ぶために引っ越してきました。
放牧酪農での新規就農と、チーズ工房建築と委託を受けての製造の直前まで行きましたが、体調不良にて断念。
そしてビアバス。35から、沢山の初めてを経験させて頂きました。そして沢山のご縁を頂きました。
開拓者、挑戦者でいられるのは、この土地の先輩の皆様の気概があるからだと思います。
十勝に来て、チャレンジさせて頂けてることが有り難いです。
③お客様へ
なかなかクラフトビールを飲む機会は少ないかと思いますが、本当に沢山の個性的なビールを楽しんで頂ければと思いやってきました。
今回、アグリシステム様から貴重な素材と、澄川麦酒醸造所様、畠山さんのご協力も頂いて作られたビールを、沢山の方に楽しんで頂けたら嬉しいです。
ビール造りが、ビールが、もっともっと身近に感じられるようになるきっかけになったらいいなと思いつつ、第2弾、第3弾を、生産者様、お客様、皆で造れたら楽しいなと勝手に夢見てます。
🍺醸造のようす🍺
4月上旬。札幌の澄川麦酒醸造所で松永様と仕込みをさせていだだきました。
アグリシステム(株)様が生産、加工したライ麦と
何と!古代小麦と云われている貴重なスペルト小麦も使用。
プロテインレスト中。
マッシング中。ライ麦はβグルカンが豊富で粘性が強く、私も松永様も攪拌するのに一苦労...(笑)。
ホップを入れて煮沸。
O.G(初期糖度)はほぼ設計通り。
『どうか元気に発酵して下さい!』と酵母にお願い🙇♂️🙇♂️🙇♂️
想いが通じた😊一次発酵中の『The fun!!』。
芽室のビール『The fun!!』が飲めるお店
※提供状況は各店のHP、またはHokkaido Beer Porterまでお問い合わせください🙇♂️
もし機会がございましたら皆様も是非お試しください😊
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