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好きなものに囲まれた生活【蟹座新月のワーク】

今年は2回起きるという蟹座新月。テーマは家族・居場所。
今家族がいない(←未だに堪えている)私としては、これからの家族について書くのもいいのだけど、それは完全に妄想になってしまうし、なんとなく生まれ育った家族のことについて書くのもピンと来ない…

と、どう書こうか思い悩んでいたところで、ふと気づいた。家族はいないけど、居場所はあるぞ。
もう人生の半分近く一人暮らししている私にとっては、「居場所」は実家と言うよりも、一人暮らしをしている今の家の方がピンとくる。
考えてみたら一人暮らしを始めてから、3回の引越しを経て4部屋目。引越しの度に、持ち物や部屋の条件についてはかなりシビアに取捨選択してきた。その甲斐あって、今の部屋はこれまでで一番気に入っている。そのあたりを踏まえてこれまでの引越しを振り返ってみようかな。

きっかけは1つのお茶碗から

最初の引越しは大学に進学した時。私自身はもちろん、実家としても初めての一人暮らしだったので、とりあえず人間として生活できる家具家電を一通り揃えることでいっぱいいっぱいだった。これだけでもお金がかかることで、揃えてくれた両親には感謝しているし、だからこそ特にこだわりもなかった。食器もニトリで10点で数百円とかのセット(とてもシンプルで何ともいえない色)を買って、「次から少しずつ好きな食器を集めていったらいいよ」と、食器好きの母に言われたことを覚えている。その時は、確かにその通りだし、今はまぁご飯食べられたら何でもいいや、くらいに思っていた。

ところが。

ニトリの食器は割れないぞ!!!!!

ほんとに。めちゃくちゃ頑丈。何回か落としたけどびくともしない。結局6年間1つも欠けずに大学生活を終えた。私の大学生活はニトリの食器と共にあった…ニトリすごいよ…おかげで大学時代は新しい食器を買うなんて考えもしなかったよ…引越しのタイミングで全部捨てたけど。

就職のタイミングでの最初の引越しの、荷物の搬出も部屋の退去も終え、後は自分が移動するだけ、と言うときに、少し時間ができてウィンドウショッピングしていたときに、1つの茶碗に一目惚れした。

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今思い出したけど、この頃はかなり落ち込んでいて、優しいピンクと桜の柄に癒されたんだろうな。どうしても気になって、「これ、今買わなかったら多分すごい後悔する」と思って買ってしまった。
この時の判断は間違っていなくて、それからの新生活でご飯を食べるたびに(つまり毎日)ほっこりして、お気に入りの食器がひとつあるだけでこんなに食事の時間が楽しくなるんだな、と気づいた。

お気に入りを集めていく

そして、食器はお気に入りのものを使いたい、と思い、「とりあえずじゃなくて好きなもの」と言う観点で食器を買っては見たもののしっくりこず、を繰り返していたのだけど、
フィンランド旅行に行ったときにarabiaのアウトレットに行き、旅行のハイテンションも相まってお皿を一通り購入してしまった。

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(右下の皿がずれている…詰めの甘さ…)
このターコイズブルーが綺麗で気に入って、それに白を合わせて。めちゃくちゃスーツケースが重かったけど、これをきっかけに全ての食器を見直した。この辺りから食器以外にも「本当に好きなものに囲まれて暮らしたい」熱が一気に高まり、まずはキッチン周りから着手。カトラリーをクチポールにしたり、大好きなコーヒーグッズにこだわりだしたり。

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ドリッパーは他にもいくつかあって、形の違いでコーヒーの味が変わるのが面白くて、たまに飲み比べをして遊んでいる。
ポットは「これ!」っていうのがなかなか見つからなくて、半年前くらいにやっと見つかったもの。マキネッタはいい感じに使用感が出てきた。

「よく食器諸々にそんなにお金をかけるね」と言われたこともあるけど、
私は食べることが大好きなので、その食事にまつわるグッズをお気に入りで揃えるだけで、料理の時間も食事の時間もこんなに幸せになれるんだ!と気づいたし、お気に入りの食器は割れたら困るのでものを丁寧に扱うことも身についたし、長く使うために道具の手入れもするようになったので、何ならいいお金の使い方したぜ!くらいに思っているよ。

なくても何とかなるものはなくしていく

実は2回目の引越しの時、なぜか炊飯器を前の部屋に忘れてきてしまった。それに気づいた瞬間は「買わなきゃ!」と思ったんだけど、圧力鍋でご飯が炊けると知り、買いに行くまでの間とりあえずそれで凌いでいたら、1ヶ月経っても特に困らない。置き場所もないし、本当に困る日が来るまではこのままでいいやー、と思って、今でも鍋でご飯を炊いている。火をつけてから食べられるようになるまで30分くらいだし、まとめて炊いて冷凍しておくタイプなのでそんなに不便も感じていないし、しばらくはこのままだろうなと思っている。
後はテレビ台。なぜか、絶対にないとダメなものだと思っていた。知人がリサイクルショップで購入した、アンティークなトランクを3つくらい重ねて、その上にテレビを置いているのを見て、すごいかっこいい!と思って、「あれ、”テレビ台”って名の家具がなくてもいいのでは…?」と気づき、今回の引越しでそれも手放した。これも今も特に困ってはいない。

引越しは自分の持ち物と向き合うチャンス

引越しは、荷物が多くなればその分料金も上がる。その辺りを踏まえて、「本当に、これを次の部屋にも持っていきたい?」と、自分の持ち物とシビアに向き合うきっかけになるな、と感じている。
何かときめかないなぁ、と思ったら、思い切って手放してみる。そうすると意外と「これこれ!」みたいなものが見つかったり。
おそらく生まれ育った生活の中で、あるのが当たり前だったものがかなりあるんだろうな、と思う。もしかしたら、今の部屋にもまだ残っているかもしれない。また、「あれ、これなくてもいいじゃん」って思う日が来たりして。

生活様式が変わることで、欲しくなってきたもの

元々おうち大好きだったけど、今般の外出自粛で本当に家にいる時間が多くなった。前までは、「仕事は会社でするもの、家には持ち込まない」タイプで、家はだらだらのんびり過ごす場所。PCはネットサーフィンか写真の整理に使うだけ、だったので、私の家は仕事をするようにはできていない。
その環境で3ヶ月テレワークをやったり、最近はこうやってnoteに投稿したりしていて、やっぱりPCを快適に触れる環境、大事!!!と感じ始めている。今は、部屋のテーブルで仕事も手書きのワークもしているけど、専用の場所が欲しいな、と。デスクとチェアーを買おうかな。

なぜか、「買ってはいけない」と思い込んでいたアレ

これだけ最初に「キッチン大好き!お気に入りのもので揃える!」と言っていたのだけど、実は唯一気に入らないというか変えたいなあと思っているものがある。それが冷蔵庫。
今の冷蔵庫は最初の引越しのときに揃えたもので、もう十数年になる。一人暮らしにはちょうどいいサイズだと思うのだけど、料理が好きでいろいろ作ったり、調味料を揃えたり、時々友人に食事を振る舞ったり、お菓子を量産するとなるとスペースが足りないので、大きい冷蔵庫が欲しいのだ。

でも何となく、「冷蔵庫は結婚するタイミングで買い換えよう」とずっと思っていて、その結果、不便なのに「まだ買っちゃいけない」と、ずっと小さい冷蔵庫をそのまま使い続けている。
何でこんなこと思っていたんだろうな。多分、遠くない将来に結婚できると思っていたんだろうな、若かりし頃の自分。
別に一人暮らしでも、大きい冷蔵庫買ったらいいじゃない。その方が、もっと作りたいもの作れたり、スペースを気にせずお菓子も量産できるし、冷蔵庫がいつもパンパン!状態からも脱出できる。今の私にとっていいことづくめじゃないか。
(しかもこういう変な思い込みしてる時って、冷蔵庫買った瞬間に出会いが飛び込んできたりするんだよな。買っちゃおうかな。)

好きなものに囲まれた”私の城”を作ろう

「蟹座新月のワーク」としては、ちょっと違ったかもしれないけど、改めて自分のルーツというか、軌跡を振り返ってみて、
取捨選択により好きなものに囲まれつつあることも、変な思い込みで不便を許容していたことにも気がつくことができた。

やっぱり家族がいる生活には憧れる。うらやましいな、と思う。
だけど今、こうやって好きなものに囲まれて暮らせているのは、それはそれで幸せだったりするのも本音。
家族ができる日までは、今よりもっと好きなものだけに囲まれた、居心地の良い”私の城”を作っていきたいな、と思っている。


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Haruna
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