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【文アル】新美南吉記念館と南吉の観光地ガイドブック

 今年の7月から『文豪とアルケミスト』が、新美南吉記念館とタイアップしました。タイアップ特別展「本に押し潰されて死ねば、本望です」は、10月14日まで展示しています。
 これから新美南吉記念館に訪れる人に向けて、少しでも南吉について知れるような観光地やお土産を紹介します。是非とも旅行の参考にしてください。

 ※ 知多半田駅を中心に観光地やお土産を紹介します。新美南吉に関する観光地は紹介した場所以外にもあります。全ての情報は、2024年07月29日時点のものです。
 掲載した画像は全て許可を得ています。


① 新美南吉記念館

この看板の左に記念館に向かう道があります。

 知多半田駅からバスで20分。
 今回文アルとタイアップしたのは、記念館が開館30周年を迎えたからです。文アルのコラボグッズは、館内にあるショップでしか販売されていないので、是非とも浴衣姿の南吉と一緒に旅行を楽しんではいかかでしょうか。
 当館に訪れた07月30日、南吉の誕生日祝いとしてヤマモモジュースがカフェで販売されていました。

玄関先で文豪たちが迎えてくれます
ヤマモモジュースと酒粕を使ったデザート
ショップ限定の袋にもごんがいます

 記念館には通販もあり、通販で購入した人に向けて、記念館と半田市内のパンフレットも送ってくれます。旅行前に、ごんのぬいぐるみを買って一緒に南吉の地を巡るのも楽しいですよ。

パンフレット等は半田市内の施設や記念館で無料配布されています

(※ 通販は一部売り切れの商品があります。)


② 童話の森

 新美南吉記念館のすぐ隣にある自然豊かな森です。中には、南吉の作品をイメージした石像などが置かれています。
 今は酷暑の影響で、草木がたくさん生い茂っています。石像も雑草に囲まれているものが多いので、周辺を眺めながらの散策は、今の時期向いていないでしょう。涼しくなった頃に、散策することをお勧めします。

『ごんぎつね』に登場した六地蔵とごんの石像

③ 新美南吉の生家

 半田口駅から徒歩3分。家の外観は2年前に改装されたので、大分新しくなりました。実は2階建ての家で、梯子の下にある場所が1階に当たります。南吉のお父さんが畳屋さんを、養母の志んさんが下駄屋を営んでいました。その名残が今も飾られています。
 生家の近くには、「南吉のふるさと」と名付けられた見学スポットがあります。南吉作品が産まれた場所なので、散歩をしながら彼の作品に想いを馳せてみましょう。新たな発見があるかもしれません。

書き下ろしイラストの背景となった生家

④ 南吉の養家

 養家は、新美南吉記念館から徒歩20分で着きます。ただし、歩道よりも車道が多い場所なので、車での移動をお勧めします。
 内部の見学には予約が必要ですが、外観だけの見学なら予約不要です。養家の奥にある土倉には、南吉に関する資料が展示され、記念館には無いものがたくさんあります。
 養家しか売っていない南吉のグッズもありますので、生家に訪れたのなら、是非とも養家にも訪れてみてください。

茅葺屋根が特徴の養家
養家限定のグッズ

・予約先:かみや美術館
・URL:http://www.kamiya-muse.or.jp/
・連絡先:0569-29-2626
 かみや美術館は2024年08月15日現在、空調設備工事の為休館しています。
 養家の見学予約は可能ですが、留守番電話になる可能性があります。職員から折り返しの電話があると思いますので、時間に余裕を持って予約することをお勧めします。


⑤ 同盟書林

 知多半田駅から徒歩15分。南吉が通っていた本屋さんです。100年近くも開店され、今も営業されています。
 南吉コーナーがレジ近くにあり、南吉が同盟書林について書かれた資料のファイルも置かれています。

南吉が通っていた当時のお店の写真も飾ってあります

『同盟書林』
・営業時間:9:00~17:30
・定休日:日曜・祝日


⑥ 松華堂

 知多半田駅から徒歩15分。こちらは和菓子屋さんです。南吉が就職活動をしていた頃に、お土産として買ったことがあるそうです。
 夏の時期には、葛アイスが売られています。小ぶりなアイスなので、食べ歩きにもってこいです。

木彫りのごん吉くんと葛アイスのツーショット

⑦ CLACITY

 知多半田駅の目の前にある商業施設です。
 こちらには、半田市内にある『ごんぎつね』のごんをモチーフにしたお菓子を集めたコーナーがあります。時間帯によっては一部売り切れてしまう商品があるので、早めの購入をお勧めします。
 また、1階にある「クラシカフェ」には、南吉作品をイメージした月替わりのドリップコーヒーが売られています。店主さんが、それぞれの作品をコーヒーの味に表現しました。他にも、ドリップコーヒーに描かれたイラストのポストカードもあります。
 「みんなの南吉珈琲」は全て12種類です。読書のおともに、コーヒーを一杯どうぞお召し上がりください。

12種類のコーヒードリップ
ポストカードもコーヒーもこちらのお店限定です

(※ 「みんなの南吉珈琲」やポストカードは調べた範囲だと、この「クラシカフェ」でしか販売していないようです。お求めの方は、是非「クラシカフェ」までお越しください。)


⑧まちかどの南吉

 こちらは、半田市内に点々と飾られているアート作品です。いたるところに、南吉のきつねたちが隠れています。
 観光のついでに探してみたら、思わぬところでごんたちと会えるかもしれません

シャッターに描かれた『手袋を買いに』
マンホールに描かれたごん

⑨ 交通について

 半田市内には、「ごんくるバス」という公共交通機関があります。新美南吉記念館までは、知多半田駅の近くにある雁宿ホール前のバス停から乗ってください。
 半田市内を走るバスは、基本現金のみの支払いです。どこから乗っても100円です。乗り継ぎする際は、200円になります。
 一日乗車券が販売されているので、そちらも活用してみてください。バスは1時間に1本しかありませんので、時間のスケジュール管理には気を付けてください。

 旅行でバスを使う際は、以下のサイトを参考にしてください。
 記念館までの道のりを「BusGO! バスロケーションシステム」で確認する際は、「地区路線:A」の「半田中央線(南吉バス)」の項目を選んでください。


 なお、新美南吉記念館には駐車場がありますので、車で向かわれる人も安心して来てください。南吉が笑顔で迎えてくれます。

駐車場の看板にいる南吉も皆さんを迎えてくれます。

⑩ 事前準備として、全集を読んでみてはいかがでしょうか

 最後に、新美南吉記念館は『校定新美南吉全集』が発行されたことをきっかけに開館しました。

 全集が世に出るまで、南吉の作品は彼の友人巽聖歌の添削が入ったものが公開されていました。巽の没後、1970年代に南吉の直筆資料の公開、そして作品をオリジナルに戻す動きが始まりました。それが、『校定新美南吉全集』の発行でした。
 また全集が出るまで、南吉に関する資料を保管できる場所が当時の半田市内には少なかった為、記念館を建てたそうです。
 その新美南吉記念館が、今年30周年を迎えました。そんな素晴らしい年に文アルが招待されて、双方のファンとしては一生に一度きりの機会を得られてとても嬉しいです。

 もし、記念館まで訪れる時間があるようでしたら、『校正新美南吉全集』を1冊手に取ってみてはいかかでしょうか。
 今回のタイアップ企画では、全集にある日記から抜粋されたものが多く展示されています。全集の日記を読んでみたら、展示の内容をより楽しめるでしょう。

 最後まで、記事を読んでくださり、ありがとうございます。

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