【よう実】 2年生編 第12巻 坂柳クラス移籍説徹底考察 &今後の展開予想 【ようこそ実力至上主義の教室へ】
初投稿です。
様々な媒体を通してよう実最新刊の考察や感想を見漁っていろいろ思うことがあるのでこのnoteを書こうと思いました。
できるだけ完成度の高いものを残そうを思っているので拡散してくれると嬉しいです。
今後気づいたことは加筆していく予定です。
その都度更新します。
前提
本記事は坂柳クラス移籍説をより論理的に示してみようという意気込みで書いたものである。
もうすでにある考察のなかで私が納得して感心した考察を組み合わせてブラッシュアップしたものになる。
また、今回綾小路が各リーダー格に対して大きなダメージを与えた。
その影響で読者が綾小路を批判したり、ほかのキャラをダサいなどといった書き込みをしているのがとても残念である。
各キャラの行動原理を紐解いていくとより納得するはずだ。
綾小路の介入
今回綾小路は坂柳と龍園の戦いに水を差して坂柳が負けた。
これを否定的にとらえて作者批判や綾小路批判に走っている人が多く見受けられる。
介入せずに試験を終えて欲しかった、坂柳と龍園が横やりなしの勝負で決着するようにしてほしかった、綾小路が龍園を残した理由が不明、綾小路が介入をするという伏線を張らずに12巻単体で終わらせた点が気に食わない、そもそも作者が龍園を残したいなら介入させずに龍園を勝たせるべきだった、などである。
ここで読者と綾小路の思考に乖離が生じていることに私は気づいた。
そこでいくつかの弁明を書いたので見てほしい。
綾小路は徹底した利己主義者である
綾小路は自分の目的ならどんな手段を用いても構わない、そんな人間である。
つまり自分が龍園と戦うためなら真剣勝負など綾小路が見届ける義務はない。
綾小路はそんなに親切な人間ではない。
坂柳の綾小路への思いを利用して退学に追い込む、そんな人間である。
事実、綾小路は満場一致試験の時に堀北が非合理な選択を下した際に、綾小路はその先の未来が見たいがために佐倉を切った。
綾小路への思いを利用して。
つまり、綾小路は龍園という不確定要素を見せてくれる人間を残すためなら手助けして成長させたい(もちろん自分のため)、そんな人間なのだ。
そもそも綾小路が行ったのはささやかな逆転の手助けであり、月城のように結果を捻じ曲げてはいない。
龍園が背信者の権利を使わずにおいておくというのは決して高い確率ではない。
綾小路は自分の目的を達成するために勝率をできるだけ上げて勝負に臨むタイプである。
試験が従来通りルールが事前に公開されているのであればもっと入念に計画を立てていただろう。
伝言の意味が龍園に伝わらず、橋本との会話を通じて坂柳に伝言の意味を読み取らせ、かつ背信者の選択ミスによるライフ消失で負けを選択できるという状況を作った綾小路。
綾小路は試験の説明を聞いたタイミングでこの策略が最も龍園が残る確率が高いと判断し、実行に移したのだ。
逆に綾小路が龍園を勝たせるために動かない方が不自然である。
もう一度言うが、綾小路は坂柳と龍園の真剣勝負なんかどうでもいい、親切に静観して勝負を見届ける義務はない。
綾小路は確固たる理由を持って龍園に肩入れし、勝たせたのだ。
そこに他人の思いを考える余地など存在しない。
龍園と坂柳の試験後の感情など考えるに値しない。
過程は関係ない、龍園が残るという結果がすべてなのだから。
坂柳有栖より龍園翔の方が優先度が高いことは明らかである
綾小路は坂柳との再戦より龍園との再戦を希望している。
それは明らかである。
なぜなら坂柳より龍園の方が自分に勝つ可能性が高い、と綾小路が判断したからである。
普通の読者は疑問に思うだろう。
今回の試験で坂柳と龍園との格付けは決定し、坂柳の方が強い、よって綾小路を倒す確率が高いのは坂柳ではないかと、いや違う。
もちろん伸びしろという観点で残した節も若干あるかもしれないが少しずれている。
坂柳が成長しきってもう高度育成高等学校に残る意味を失い、龍園を残した、そうとも捉えられる。
しかし、もっと根本的なところで両者に違いがある。
それはホワイトルームの否定となっているかどうかである。
綾小路はそこに可能性を見出している。
坂柳は合理的な思考に基づいて戦略を組み立て、その戦略が成功する確率をあげるためならどんな手段を用いても構わないといったスタイルで戦っている。
すなわち綾小路と似たスタイルで戦っている。
対して龍園は綾小路と戦略を組み立てる際の考え方や思考は似ているが、決定的な違いがある。
龍園はリスクや勝算を度外視して計画を実行できるが、綾小路はリスクを伴う計画や勝算の低い計画を実行できないという点だ。
これは8億プライベートポイント作戦で如実に表れている。
龍園が見据えていた戦略。
綾小路には見えていなかった戦略。
龍園が綾小路を完璧な存在ではないと言い放った。
綾小路は徹底的に合理化された空間で頂点に立ち続けた男である。
つまり、綾小路が求めている人材は与えられた課題を完璧にこなす、確実に成果をあげるという生徒ではない。
もうその方法では綾小路を超えることが難しいと綾小路自身が身をもって体感したからだ。
綾小路は模写が得意だが、自分から何か独創的な絵を描くことができない。
綾小路、坂柳を秀才として括るなら堀北と龍園、一之瀬は天才の部類だ。
0から1を作ることができる生徒、その可能性が高い方を残した。
それが龍園翔なのだ。
堀北と一之瀬については後述する。
つまり、12巻以前でも龍園が残る可能性が高いことが列挙されていたにも関わらず伏線がなかったと批判するのはお門違いである。
単純に山村に対しての埋め合わせの側面もあると思われるが、綾小路が山村関連で坂柳を手助けしたのも、龍園が弱った坂柳を倒しても成長しないと判断したため。
龍園に対して試験前から強く介入しても意味がない。
龍園をできるだけ成長させるためには坂柳を真正面からぶつける必要があった。
坂柳に敗北を喫した龍園は強く反省し、この屈辱の経験を糧にするだろう。
坂柳と龍園の綾小路への執着は異常である
綾小路はなぜ坂柳と龍園の契約に対して準備できなかったのか、なぜ内容を予測できなかったのかを弁明したい。
この契約は元々龍園が坂柳に対して持ちかけた提案である。
坂柳は宝泉の処理を龍園に依頼する代わりにこの提案を引き受けた。
つまり、龍園が立案した策略である。
これこそ綾小路がこの契約を見据えることができなかった要因である。
前述したとおり綾小路はリスクのある行動を取れない。
だからお互いの退学をかけた戦いなど考えもつかない。
綾小路の頭にそんな非合理的な戦略は存在しないからだ。
龍園は平気でハイリスクハイリターンな戦術を使う。
やはり綾小路は完璧ではない、明確な欠点が存在するのだ。
非合理的な戦略は読み切れない。
だから綾小路は今回の龍園と坂柳の契約による自分の計画の破綻に気づけなかったのだ。
読者でさえ気づけていたことに綾小路が気づけていないとは思えないという意見を読んだ。
綾小路は普通の常識を持った人間ではない。
ホワイトルームという非合理が排除された空間で育った人間である。
佐倉の件まで敗者にはもう道は無い的なことを考えていた人間だ。
この契約の非合理的要素からして読み切れなくてなんら問題ない。
しかし、ここで綾小路にある疑問点が生じる。
どうして合理的な視点を持つ坂柳がそんな提案を飲んだのか。
坂柳の最優先事項が綾小路であるからだ。
綾小路は坂柳の自分への執着を侮っていた。
ここで9.5巻の坂柳の自分への告白とも繋げてみる。
綾小路は確信した。
坂柳と龍園は自分に対して異常なほどに執着している。
ここから坂柳への伝言の成功確率を上げる話へと繋がる。
伝言の成功条件は
龍園が背信者の権利を残しておくこと
坂柳が橋本を通じて伝言の意味に気づくこと
坂柳が負けるという選択をすること
龍園は綾小路の正体をずっと気にかけていた。
龍園は綾小路のことをまだ深くは知らない。
だから余計に知りたくなる。
龍園は坂柳との勝ち負けより綾小路への興味を優先した。
だから龍園は綾小路が気になりすぎて背信者の権利を使いきれなかった。
事実から逆算すると龍園はそれほど綾小路に対して執着しているということ。
それは綾小路は橋本から契約を知った時点で確認済みである。
また、葛城から龍園は度々綾小路のことを口にしているということを聞いている。
坂柳に関しても綾小路に対する思いがどんなものであるかわかっている。
ならばそれを利用しない手はないだろう。
坂柳は綾小路のためなら自分の退学を賭ける女なのだ。
つまり綾小路のためなら自分が退学になってもいいと考える女である。
だから坂柳は自分から負けを選択した。
一年間綾小路に求められていないとわかっていながら戦うのは苦痛でしかない。
綾小路の思い通りじゃなくなってほしいと思っていたけど、それは坂柳の歪んだ愛の押し付けであり、滑稽である。
それを気づかせてくれたのは3学期からの坂柳の成長だろう。
9.5巻の段階での坂柳は今巻のような選択はしない。
神室の退学、山村との和解、橋本との和解。
それらを通して坂柳は負けるという選択をしたのだ。
このように綾小路は9.5巻の描写と契約の発覚から坂柳と龍園の自分への執着を知ることができ、作戦にそれらを埋め込むことができた。
確かに今までの試験の策略と比べると確実性は下がるかもしれないし、再現性が乏しいかもしれない。
しかし、それは試験が当日発表されて即興で計画を立てないといけなくなったからである。
綾小路はこの短時間の中で最も成功する確率が高い方法を模索し、考えて策略を実行した。
ご都合主義とは言えないほどの作戦でいろいろな要因を絡めた上でかなり高い確率で成功する策略だったと思う。
参加者側と背信者の権利を通してからしか連絡が取れず、代表者同士の少しの間だけしか他人との接触が出来ない以上試験を完璧にコントロールできるはずもないので綾小路に対して杜撰な計画、全然すごくないと言っている人は考え直してほしい。
お願いをしただけ、そう見えるかもしれないが、かなり精度の高いお願いだったはずだ。
堀北クラスについて
堀北の発展性
綾小路が自分を倒す可能性のあるクラスをできるだけ成長させてポテンシャルを引き出させたいと思っているのは明らかである。
綾小路は堀北のことを社会で優秀と評価されるが飛びぬけた偉業を成し遂げることはできないと思っている。
しかし、この箱庭なら別だ。
高度育成高等学校という空間において、特別試験の範囲の中なら十分力を発揮させて活躍していくことができる。
綾小路は合理的に考えて櫛田の排除を実行しようとしたが、堀北がそれを拒絶した。
これはホワイトルームになかった発想だ。
堀北が見据えた未来。
綾小路が見ることができなかった未来。
また、綾小路は堀北クラスの成長の妨げになると思い高円寺という脅威の排除について考えていた。
しかし、堀北は高円寺と共存する路線寄りだ。
もし、またクラス内投票や満場一致試験のような特別試験が行われても堀北は高円寺を切る選択はしないだろう。
堀北クラスは人を信用する力を持って綾小路に立ち向かうだろう、これは人を信用していない綾小路の理論を真っ向から否定している。
つまり、ホワイトルームの理論の否定である。
また、綾小路がクラスに離れて3年生編では追われる立場となる。
ここからあまりポイントが伸ばせず苦しい展開が続くかもしれないが、最後に巻き返す展開に期待する。
龍園クラスについて
龍園の計画
龍園自身はこの一年間坂柳を潰すために着々と準備を進めてきた。
葛城を引き抜いて坂柳クラスの戦力ダウンと龍園自身のストッパーとして機能の両方を兼ね、坂柳の手足の橋本を裏切らせて神室が退学になり、側近を上手く削ぐことを結果的に成功させた。
坂柳を潰すなら周りから、と龍園が言ってたようにじわじわと坂柳を一年をかけて追い詰めていたのだ。
龍園は正攻法での戦いで今回敗北を喫してしまった。
今後クラス運営の見直しを行い、自分自身の策略や能力を更に磨け上げるだろう。
ひよりの邪魔なピース云々は龍園自身が成長することで改善するはずだ。
また、徹底したプライベートポイント主義に切り替えていくという話だが、今巻で龍園が何かしらの取引を行って他学年からプライベートポイントを引っ張っていることが判明した。
龍園自身は8億ポイント計画を実行しようと本格的に活動している最中らしい。
綾小路はそんな龍園の動向を橋本から聞いて安心したかもしれない。
あくまであてずっぽうに近い感覚で取引の内容を予想する。
重大違反をして退学者になった朝比奈なずなの友人が関係している可能性を考えてみる。
ただ単に南雲が嵌めただけかもしれないが、南雲が龍園に何かしらの依頼をして朝比奈の友人を退学にさせてその見返りとして莫大なプライベートポイントを得ている可能性がある。
なんにせよ南雲から資金を引っ張っている可能性は高い。
また、ここで一年のクラスポイントを開示された。
いったいどういう意味があるのか。
これは各学年のプライベートポイントの流通量のことを示唆しているのではないかと考える。
一年生との契約は初期の段階で進めていて、かなりの長期契約で資金を引っ張っていると予想する。
一年生編7.5巻から出てきたこの伏線、どのようにして資金を集めていくのか楽しみだ。
一之瀬クラスについて
一之瀬の価値
元々綾小路は一之瀬クラスの誰も見捨てない戦い方でどれだけ戦えるか見ていたかった。
すなわちホワイトルームの否定のやり方である。
その上で没落してしまうようなら介錯→一之瀬のやり方を廃止して一之瀬クラスに移動しクラス間のバランスを拮抗させようと企んだ。
案の定一之瀬クラスは没落したので、一之瀬クラス移籍に向けて準備をしていた綾小路。
そして修学旅行で言っていたように学年末試験で一之瀬が倒れるように計画していた。
しかし、橋本から坂柳と龍園の契約を聞かされ、どう考えてもクラス間のバランスが崩壊してしまうと思った綾小路。
綾小路自身ももう4つのクラス全てがAクラスの可能性を残したまま3年生に突入するのは不可能だと考えている。
ここでなぜ計画変更に関わらず一之瀬を精神崩壊させたのか考えてみる。
綾小路は次のように考えている。
一之瀬クラスの問題はエラーチェーン(小さな問題を見過ごすことによって積み重なり、大きな問題に発展すること)にある。
一之瀬の優しさ、包容力がクラスメイトが本音を言えない空間を作り、クラスメイトの個性を殺し、上辺だけの関係が作り上げられ、それが問題を複雑化させているということ。
つまり、一之瀬がこのまま謎の恋愛の力で個人の力を増大させたとしても、それは根本的な解決には結びつかない。
神崎、姫野、浜口、渡辺、網倉。
革命派がクラスの意識を改革していかないといけない問題である。
だからここで一之瀬の目を覚まさせる必要があった。
綾小路の恋をここで断ち、綾小路を敵と認識することで一之瀬はより一層強敵になるだろう。
ただ、綾小路は4つ巴をあきらめたっぽいので一之瀬を完全に切り捨てたという可能性もある。
綾小路は一之瀬の復帰は不可能だと思っているが、違っていてほしい矛盾があるのかもしれない。
今回の巻で分かった通り、一之瀬は本来堀北を食えるほどに強いリーダーである。
一之瀬自体のメンタル面の弱さを克服し、クラスメイトがしっかり成長することで他クラスと渡り合えるようになるだろう。
クラスポイントの面でAクラスに行くことが絶望的だと思われているが、退学者を一切出さずに3年生を迎えたという点は評価に値すると思うのでクラスポイントの報酬を与えられる可能性はあると思った。
一之瀬は是非とも光の方面で活躍してほしい。
また、綾小路は一之瀬クラスに対してクラス間闘争とは別の役割を持たせる可能性もある。
坂柳クラスについて
綾小路の移籍
理想的なクラス移籍とは移籍先のクラス以外の3クラス全てがホワイトルームにはない考え方に基づいている状態であること。
坂柳は方針が綾小路と酷似していて、綾小路と同じベクトルで優秀である。
綾小路は自分自身を倒せるのは別のベクトルの強さを持った人間だと考えている。
綾小路を倒すには別のアプローチで戦略を組み立て、クラス運営していくことになる。
坂柳クラスはホワイトルームの否定となっていない。すなわち綾小路は坂柳の上位互換として坂柳クラスに君臨すると予想する。
また、二年生編の体育祭で描写されている通りリーダーがいないと何もできない烏合の衆クラスであることが判明している。
だから外側から干渉したとしても、変えることは難しいと予想する。
そして、坂柳は最後に思いがけないハッピーがある、ささやかな幸福がある、とする。
これは様々な意見があると思うが、可能性として高いのは綾小路から借りを返して貰うことや神室との再会などが挙げられる。
綾小路が坂柳に対して出来ることは
クラス運営の引き継ぎの頼みを聞く
恋愛面で坂柳に対して思いを返してあげる
卒業後、堀北学や南雲と同じ大学に坂柳が進学して綾小路との再戦を申し込まれ、引き受ける
などが挙げられる。
これからの綾小路の動向としては堀北クラスを離れて橋本がかき集めたポイントと綾小路が南雲から貰ったポイントなどで坂柳クラスに移籍する流れだと思う。
坂柳からもポイントを貰うかもしれない。
そして最強スペックのクラスメイト達と最強スペックのリーダーで堀北、龍園、一之瀬に立ちはだかることだろう。
また、綾小路は記憶に残る生徒になるために、堀北学や南雲が出来なかった他学年の干渉をこれから積極的にやっていく可能性がある。
軽井沢との別れについて
別れ方と別れた後
軽井沢推しには心苦しい話だが、綾小路は自分にヘイトを向けさせるためにわざと酷い振り方をする可能性が高い。
坂柳が退学すれば、坂柳の写真を使って別れたとしても坂柳に対してヘイトが向かずに綾小路に一点集中する。
坂柳と関係を持っていることをチラつかせれば、外部の人間は綾小路が坂柳クラスに移動したことにも納得しやすいはずだ。
坂柳のために堀北クラスを捨てたと解釈させることができる。
また、酷い振り方をしないと軽井沢に対してスパイの疑惑が流れてしまって軽井沢が動きにくくなってしまう。
綾小路が別れ際の坂柳との絡みを軽井沢に見せつける展開もあるかもしれない。
また、別れたあと軽井沢は非常に精神的に不安定な時期に差し掛かると思う。
しかし、それを仲間たちのおかげで乗り越えた時、軽井沢は依存から脱却し、前の自分とは真の意味で変わることが出来る。
軽井沢は別れたあとが本番だ。
三者面談について
綾小路と高円寺
今回、学校側が特別試験が退学者を出さない方向にしたのは三者面談が絡んでいるかどうかは分からない。
しかし、綾小路父が面談のスケジュール変更を異常に気にしているのは明らかだ。
また、茶柱先生が二者面談と同じ順番で三者面談も執り行われると話している。
綾小路の次は高円寺、変わり者2人が二者面談で最後に回されている。
なので綾小路→高円寺の順番で三者面談も執り行われる。
したがって、綾小路父は高円寺父と接触したいという可能性が高い。
よって、綾小路父は莫大な金か大きな後ろ盾が必要ということになる。
ホワイトルーム計画を更に拡大しようとしているのかもしれない。
ただ財界人とのコネを作りたかっただけなら拍子抜けだがどうだろうか。
龍園
綾小路と誕生日が一緒だということが坂柳から言及があった通り、この設定は何らかの意味を持っているとしか思えない。
この設定を使うよ、ということで今巻で坂柳に発言させたとも考えられる。
龍園の父か母どちらが来るかは分からないが、何かしら起こるのは期待して良さそうである。
よく予想されていることとしては現実世界とホワイトルームの育成環境の対照実験だということ。
綾小路父と龍園の接触もあるかもしれない。
神崎
綾小路父との関わりが深い生徒。
今回の試験、神崎は無能で情けない姿を見せたと思われるかもしれないがなぜこんなにAクラスに上がりたいという意思があるのか。
綾小路父をあまりに神格化しすぎているのか、綾小路の実力を交流を通じて実感しているのか分からないが、神崎は綾小路が敵の時点で戦意喪失してしまっている。
ここから神崎が復活するには堀北学が考えるように「完全無欠な敵が相手でも必ず勝機はある」と神崎自身が綾小路に対して思わないといけない。
綾小路父との接触を通じて綾小路清隆の認識を変えさせたり、激励されて奮起するという展開も一応予想しておく。
綾小路父が金に困っているなら資金援助として神崎エンジニア代表の神崎父が出てくる可能性も高い。
一之瀬
復活の可能性が薄いとされている一之瀬が母との再会を通じてメンタル面が回復するかもしれない。
元々一之瀬は母親に対して頑張っている自分を見せるために高度育成高等学校に入学したと思うので(学費完全無料という要素もあるが)こんな所でへこたれている意味はないだろう。
最後に
以上で考察を終わります。
12.5巻が楽しみです。
年内にギリ発売できるかくらいですかね。
衣笠先生の体調が良くなることを祈りつつ、気長に他のラノベでも見て待ちたいと思います。
ここまで読んでくれてありがとうございました。