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自傷と孤独について

なんだか久しぶりに調子が良い。最近はずっとしんどかったので回復してよかった。

左腕のリスカの跡を消す手術を受けることにした。やっぱり傷跡があると不便である。だからと言って今リスカをしている人を止めるつもりはない。唯一の呼吸ができる方法を奪うことはできない。

腕を切っていた頃の記憶はあまりない。どんな気持ちだったのか思い出せない。ただ最近もふと、自分を傷つけずにはいられないような気持ちになることがある。自暴自棄のような、もう全てめちゃくちゃになってしまえという攻撃性のような……。

全てめちゃくちゃになってしまえと思うのに、他者やものを傷つけることはしたくない。そうなると、自分を傷つけるしかない。自分の人生や身体をめちゃくちゃにするしかない。そんな追い詰められた気持ちで、腕を切っていたような気がする。

性格検査の結果に、「他者への攻撃という反応が全く見られない」とあった。わたしは他者を攻撃したくない。悪いのは全て自分だと思うし、仮に他者が悪いと思っても、その人を攻撃したいとは思わない。誰も傷つけたくない。
性格検査の続きには、「何かが起こる時は、相手、自分、状況の三要素がある」と書いてあった。それを読んでから、時々状況のせいにすることができるようになった。不幸な偶然を理解することができるようになった。

自分を大切にするのは難しい。攻撃性を向ける矛先が自分になっている人にとっては特に難しい。本当は、傷つけたくなんかない。でもめちゃくちゃになってしまえと思うのだ。全部、全部壊れてしまえと思うのだ。自分でさえ、自分の命や人生さえ、もうぶっ壊れてしまえと思うのだ。

きっとリスカをするのは他者を攻撃できないからだ。悲しみや悔しさから生まれる怒りで何かを傷つけたくないから、自分の中で解消しようとして自分を傷つける。自分の感情に自分で落とし前をつけようとする。

少しずつ感情を上手く扱えるようになれたらいい。怒りも、悲しみも、後悔も、上手く消化できるようになれたらいい。そうして自分で自分を大切にすることを許せたらいい。自分には大切にされる価値があると思えたらいい。

わたしたちは孤独に頑張るしかないけれど、どこまでいっても自分の人生を生きるのは自分しかいないけれど、その絶望を和らげるような日々がずっと続くといいね。

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