観葉植物?温暖化対策?「グリーンカーテン」とは何だったのか
お久しぶりです。はらだです。
グリーンカーテン
を皆さんは知っていますか?
2000年代頃のエコブームから、最近は聞かなくなった言葉ですが、
近年は9月以降も暑さが続く異常気象なので、効果の程など気になって調べてみました。
今回は緑のカーテンこと、「グリーンカーテン」について調べてみました。
グリーンカーテンとは?
「グリーンカーテン」は2000年代の地球温暖化によるエコブームにて、日陰や植物の蒸散効果による、
・室温低下効果
・インテリアの緑化
を進めるために注目されたつる性植物による緑壁のことです。
↓環境省の過去資料
グリーンカーテンは主に
・緑化インテリアによる景観または目隠し
・知育教材
・周囲の温度低下とそれによる節電
などの効果が見込めると言われています。
順に説明します。
・緑化インテリアによる景観または目隠し
緑はリラックス効果があり、目に優しいと言われます。(学校の黒板の色が深緑の理由)
緑化インテリアは企業オフィスでも取り入れられています。
↑上記引用によると、GoogleやAmazon社でも緑化インテリアが取り入れられています。「グリーンカーテン」も緑化インテリアの一つとしてリラックス効果などが見込めます。
そしてインテリア目的であれば、天然でないフェイクカーテンでも同様の効果が得られます。
↓Amazonにて「山善」のフェイクカーテン
また、隣接する住宅街やマンションのベランダで、
目隠しに使うことで家のプライバシーを守れます。
カーテンを閉め切るよりあからさまでなくて良いですね。
・知育教材
子供の自然教育としても使えます。
小学校の時の朝顔の観察などと似たようなものですね。
要はガーデニングの分類ですが、自宅でつる植物を育ててカーテンをつくるのは中々壮観じゃないかと思います。
・周囲の温度低下とそれによる節電
さて、グリーンカーテンの効果で一番期待される効果を説明します。
グリーンカーテンは、日照による温度上昇を防ぐことができます。
グリーンカーテンそのものが日よけになるため日射を遮ることで、周囲の温度が上がるのを防げます。
グリーンカーテンは、日よけによる温度低下効果があるので、結果的にエアコンの低温使用量を抑制できます。
近年は健康に害をもたらす暑さなのでエアコン不使用は厳禁ですが、グリーンカーテンを日当たりの良いリビングの軒下や庭に設置するとリビングの室内温度の低下が見込めます。
エアコンの温度設定を極端な低温にする必要がなくなるかもしれませんね。
また植物は蒸散による冷却効果をもたらすといわれていますが、この蒸散効果もグリーンカーテンにおいては一定条件をクリアしないと冷却効果が出ないとの研究もあります。↓
ちなみに蒸散とは天然の植物は吸い上げた水分を気孔から蒸発させその時水分子結合を切って気化するために周囲から熱エネルギーを奪うことであり、
冷却効果が得られます。これは水まきと同じ原理です。
↓下図解説
しかしこれらはあくまで理論上の話で、実際は周囲の環境や気候によって蒸散の効果が出ない場合もあります。
グリーンカーテンの温度低下の効果は蒸散よりも、主に日よけによる直射日光の温度上昇防止に多くあります。
日よけはフェイクカーテンでも可能なのでメリットですね。
まとめ
総括すると、グリーンカーテンは実証研究や科学的知見においてインテリアの癒し効果や温度低下の観測結果を得られてはいます。(だから環境省なども実際に推進していたのだと思います)
ですが条件下で、いつどこでどんな時でも発揮される訳ではない、といったところです。
とはいえ大概のモノはそんなものだと思います。
全てのモノがいつどこでどんな時でも機能し続ける訳ではないので。
何にしろ、当然魔法のカーテンでは無いので、暑さ対策のためだけにグリーンカーテンを買うと効果が無かった・・・ということもありえるので、購入する時はインテリアや知育教材など他使用目的を入れることをおすすめします。
しかし、難しいことはさておき、
やはり緑というのは落ち着きますね。
本記事の表紙写真だけでも癒された方、たまにはPCや画面だけでなく緑を見るのも良いものですよ。
読んでくださりありがとうございました。