見出し画像

小売事業者がなぜデータビジネスをするのか?


自己紹介

初めまして!エイチ・ツー・オー リテイリング株式会社(以下H2Oと略) 顧客サービス事業開発部グループの平原と申します。
こちらのnoteでは、顧客サービス事業開発部内のデータビジネスチームの日頃の業務内容や社員の紹介等を出来ればと思っております。
記念すべき第1回の投稿は、そもそもなぜ百貨店・スーパーを傘下に持つ私たちH2Oが、データビジネスをやっているのか。そのことについてお話出来ればと思っております!

超少子高齢社会の必然

皆さんご存知の通り、日本は超少子高齢社会です。これは、消費という観点からみると何を意味しているでしょうか?
若い人の方が、高齢者よりも、食べる量も多いし、移動する距離も長い。若い人の方が経済的な貢献度合いが大きいのです(まぁ、資産の量では高齢者の方が多いのですが…)。

つまり、超少子高齢社会の日本だけで(特に当社はほぼ関西のみ)事業をするとなると、マーケットが縮小していくのは必然なのです!もちろん、既存の百貨店とスーパーを、消費者にとってさらに魅力的にしていくのは必要です。しかしながら、それだけでは成長していくことは難しい。これは避けられない未来です。ただ地域共創のためにも、私たちH2Oが元気でいる!それだけで1つの地域貢献・社会貢献だと思うのです。

では、当社はジリ貧の中で徐々に体力を削っていくだけなのでしょうか?そんなことはありません!企業であるからには、しっかりと成長していく必要があります。そこで当社の出した答えは、

「百貨店・スーパー・アプリで蓄積されたデータをBtoBビジネスに応用していこう」

データビジネスチームの役割

「百貨店・スーパー・アプリで蓄積されたデータをBtoBビジネスに応用する」
この私たちのミッションを成し遂げるには、そもそもどういうデータが蓄積されているのかも整理しておくべきでしょう。下記図をご覧ください。

エイチ・ツー・オー リテイリング 中期経営計画(2024-2026年度)から抜粋

こちらの図で、当社に様々なデータが蓄積されているのが分かります。

  • 百貨店POSデータ

  • スーパーPOSデータ

  • アプリ行動ログデータ

これらのデータが近い将来、1つのIDのもとに統合できるように進めています。実消費という意思決定の結果のデータのみならず、アプリの回遊という意思決定の過程にあるデータを保持することで、より深い分析を実施できるようになります。

このデータを用いて、私たちに求められる役割はどうなるでしょうか?経営課題・マーケティング課題等を持つクライアントに対して、その意思決定の支援となるような分析・サービスを提供することだと私たちは考えています。

求められる顧客視点

上で述べたような役割を果たすうえで、何が求められるでしょうか?分析手法を知っている、あるいはその手法の数理的に厳密な理解力でしょうか?もちろん、そのような理解はないに越したことはありません。しかし、ルベーグ積分を理解していたり、中心極限定理の厳密な証明ができたりしたとしても、クライアントにそんなことは関係ありません。

伴走するクライアントのビジネスモデルがどのようなものであるか?現在の業績・財務状況はどのようなものであるか?何を分析の目的に設定すべきか?
本当に求められるのは、ビジネス視点での理解力や、クライアント目線で思考できる力、こうしたものだと思います。私たちも上記の力が十分に身についているとは言い難いです。

しかし、データ分析をしっかりビジネス・社会課題の中に実装するためにも、これからも、経済や倫理などについても学び続けていきたいと思います。データだけでは、社会課題は解決できません。データ”も”用いて、社会や人の役に立つという当たり前で難しいことに皆さんも私たちと一緒にチャレンジしてみませんか?

私たちと一緒にデータを使った課題解決をしませんか?

私たちは、新規事業ということもあり、人財が不足しております。今後、新卒・中途採用等にも注力したいと考えています。もし、少しでも当社でのデータ分析の仕事にご興味・ご関心がある方は、定期的に私たちのブログを覗きに来てください!今後、インターンシップのご案内や採用情報等についても発信していきたいと思っています。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?