コロナになった話。その5
小学生の社会科の授業で織田信長に憧れた普通の男。幸若舞「敦盛」の、よく信長と絡めて出てくる部分を借りれば、もう人生の70%は生きた。(解釈がまるで雑)
初めて書くネタがコロナで、しかもそれがシリーズ物になるとは。淡々と身に起こったことをメモしていく。
5日目、朝
体温を測定。36.3℃。
ついに、ついに平熱に落ちた。
これで一応、急を要するような外出は許される状態になった(昨日から平熱を24時間以上維持した)。
喉も、劇的に改善した。
痰が残ってそうなので咳をしてみても空咳なのがちょっと嫌だ。
子供はかなり元気になってる。
そして、4日ぶりに言葉を発した。
想像通り、驚くような鼻声。
鼻詰まりは相変わらずだし蓄膿症ぽいし味覚もかなりシンプル。
白湯(ラーメン食べたいがここではさゆ)の甘み?だけは感じられた。
あれは味じゃなくて食感、なのかな。
そして、妻は熱を下げたがかなり辛そうである。
妻自身が病院手配した。
5日目、昼
少し体を動かすとすぐ火照る。
体温調節が本当に下手になってしまったようだ。
妻の体温が上昇。
子供もかなり元気になったもののまだ本調子ではなく、あまり目を離せない。
隙を見て水を飲ませ、隙を見てご飯を食べさせ、いつもより多めに昼寝をさせる。
色々計算しておやつを与える。
妻の食事をケアしきれなかった。
自分の食事、忘れそうになってた。
物を拾うために前屈みになると鼻と眉毛の三角形の重心付近がどよんとしてる。
過去に急性蓄膿症と診断された記憶があるが、また再び。
蓄膿症って正式には副鼻腔炎って言うのか。
なお個人的にこの三角形をバミューダ・トライアングルと呼んでいる。
世の中の誰しもがバミューダ・トライアングルを持っているのだ。
学童の頃ドラえもんの海底鬼岩城を読んで以来、いつか絶対にバミューダ諸島に行きたいと思っている。
そんなことを思いつつ子供に上着を着せチャイルドシートに、妻を助手席に乗せ病院へ。
自分のときのように看護師さんが駆け回っている。
とりあえず検体を採取してもらったらとんぼ返りで子供の機嫌を取りつつ夕飯の支度。
そういえば鼻セレブがきた。
やはり素晴らしい。
期待に応えてくれる。
LUMIX S5 + Leica Summilux-R 50mm。
5日目、夜
子どもは本当にすごい。
食欲は完全に過去のそれに戻った。
自分も食欲は戻ったものの、味覚がやはり鈍い。
とはいえ、食事が進むに連れ味を強く感じられるようになった気がした。
あまりにもショッキングなのでメンタル守るために、想定される味を脳が再現してくれてるのだろうか。
はたまた粘土のようになったトライアングル内の鼻詰まりが食事中に少しとけたのか。
さて、果たして、妻も陽性だった。
もはや想定に難くない結末だったが、一家全滅とは。
一度家に上がり込んだ不都合な客たる感染症、ただでは帰ってくれぬ。
招かれざる客と言った方が良いか。
今やっと落ち着いて今日の流れをスマホにメモしているわけだが、喉の痛みはほとんどない状態で膠着している。
なお、咳をすると傷む部位と実際にウイルスの影響で痛い場所は異なる。
やはり鼻の裏側、というか鼻からの呼気が喉元で合流する辺りが炎症を起こしたのだと思う。
事実、くしゃみをするとまだ鈍く強い痛みが襲ってくる。
そして、体温、36.0℃。
これで40時間ほど36℃台であり、暫く前にニュースで可能性を伝えていた「再燃」というものが起きないのであれば、今シリーズはもう闘いは無いことになろう。
5日目の症状まとめ
鼻詰まり、味覚の鈍化(独断だが副鼻腔炎では)
咳
喉の若干の痛み