TCGイベント自粛の行方
こんばんは、本日公式からポケモンカードの4月29日の大型公式大会の中止がアナウンスされました。何とか開催するべく奔走していただいたようですが、やはり難しかったようです。残念ですが仕方ありませんね。
今回はこれに関して、TCGプレイヤーである僕らはどうするのがいいのか考えてみます。
訂正:クラスター化の防止と集団免疫について誤解していたので、一部文章を直しました、すみません。メルモンさん、ご指摘ありがとうございました。
現在の状況
コロナ感染者が日本ではそれほど爆発的に増えているわけではないのは(もしくはそのように見える)、やはり早期のイベント自粛が効いてるんじゃないかなと思ってます。学校の一斉休校は謎でしたが・・・(そして謎再開・・・)。
その間、プロの人たちが解析を進めてくださり、だいぶコロナ感染の様子が見えてきた感があります。
こちらのnote記事に現況がわかりやすくまとめてあります。
・換気が悪い密閉空間
・多数集まる密集場所
・間近で会話が発生する密接場面
の三条件が揃った時にクラスター感染が発生しやすいようです。
逆に言うと、この条件が揃わないように気をつけることが大切であるということになりそうです。
今後の方向
ここまで全国的に感染者が広がってしまったので、封じ込め作戦はもう無理なようですが、コロナの感染の特性を利用してクラスター化を防ぐことにより封じ込めを行おうという作戦のようです。
(クラスター化を防げば封じ込められるのかどうかは、まだ予断を許さないようにも感じますが)
つまり1対1感染はあまり起こらないようなので、クラスター感染を引き起こさないように三条件を揃わせないように気をつけていくということです。「自粛疲れ」が言われ始めていますが、三条件が揃わないイベントなどは再開しながら息抜きをしていくのかなと。
TCGイベントの特性
では僕らのポケカはどうなのか。
これが見事に三条件を満たしているようです。数あるイベントの中でもかなり「やばい」イベントだなという感じ、公式が中止に踏み切ったのもやむを得ない気がします。対戦相手を次々と変えながら、カードを介して接触も多々あり、会話も欠かすわけにはいかない、感染者が紛れ込んだら間違いなくクラスター化することになりそうです。
現段階では症状がほとんどない人でも感染能力があるということになっていると思うので、入場者をサーモセンサーなどで検査してもすり抜けるウイルス保持者がいるでしょう。消毒や手洗いにも限界があり、30分近い対戦中ウイルスは何らかの形で相手にコンタクトするチャンスがありそうです。
屋外でやるならまだしも、何度か換気した程度ではマイクロ飛沫の漂流は避けられないでしょう。
僕と周囲の医療関係者の判断としては、ある程度の人数が集まるポケカイベントの再開は最後になるだろうという印象です。
我慢しかない
ポケカイベントをやりたい、やってもらいたい気持ちはすごくわかる。何なら僕が一番イベントを再開したい人だと思います。対戦もできないままどんどん新弾のカードが発売され、楽しむチャンスさえない。僕なんかはここ7、8年カードがある生活が当たり前だったので、カードで遊べない週末が異常すぎて気分が悪くなるほどです。
でも上に書いたように、ポケカイベントはクラスター化の可能性が非常に大会イベントになります。相当な資金を抱えた株ポケでさえ大会の開催を諦めたほどです。
これまでにいくつかのコンサートやイベントが自粛の要請を蹴って開催に踏み切りました。今のところクラスター化の報告はありませんが、船で感染した人も数週間後に症状が出たりしているので、まだまだその是非を判断するには早すぎます。そして、開催したことでその界隈の評判が相当ダメージを受けているのはご存知の通り。
株ポケが断腸の思いで公式大会を中止したのに、自主大会などでクラスター感染を発生させてしまったら、TCG業界、ポケモンコンテンツ全てを巻き込んで責任を問われることになりそう。
直接生活のかかっている株ポケやカードショップの皆さんが命優先で、泣く泣く大会を中止しているわけですから、開催しなくとも生活に関わりのない僕らが我慢しないわけにはいかないと思う。ポケカに情熱を注いでいる人がたくさんいるのはわかりますが、甲子園が中止になった球児の気持ち、オリンピックが中止になりそうな選手の皆さんの気持ちを考えたら、なんとか我慢できるような気がしませんか?
今のまま欧米での状況が推移するなら、おそらくWCSも中止になるでしょう。今年は諦めて他のことに力を入れてみるのもいいかもしれません。株ポケもこれをきっかけにPTCGO日本版を気合い入れて開発してくれるかもしれないし・・・。
いつまで・・・
だからと言って、永遠に自粛し続けるわけにもいきません。いつまで待てばいいのか・・・。僕個人としては次のようなものが世に出てきたら一安心かなと思ってます。
・特異的な抗体を用いた簡易検査キット
クラボウの簡易キットは血清でテストする簡易なものですが、さすがに色々と穴があるので、臨床で使うわけには行かなそう。新型コロナ特異的な抗体の大量生産ができるようになるまで待つ必要がありそうです。
・新型コロナ用のワクチン
おそらくワクチン用の抗原はすでに精製されていると思いますが、体に打ち込むものですから、安全試験に時間がかかりそうです。
・特効薬
いくつか既存の薬が効くという報告があるようです。既存のものなら安全試験はパスしているので、効果あることが確定すればすぐに増産されて一安心ということになるかもしれません。
・集団免疫
ぼやぼやしているうちに、少しずつ(ほとんどが軽症のまま)感染が進んで集団免疫が完了してしまうかもしれません。再感染は起こらないということが先日報告されていたので、一息はつけそうです。
新型インフルエンザの時のことを考えると、少なくとも次の冬くらいになるかもしれません。
とにかく今は日本人がお互いのために我慢する時だと思います。ここでとんがっても何もいいことないと思うので、知恵を出し合ってうまくしのいでいきましょう。