インサイド・アウト 第4話 エス(3)
リビングのソファーに横になった途端、全身の力が一気に抜けるのを感じた。このまま化粧も落とさずに眠りに就きたいほどだった。幸い、両親はまだ仕事から帰って来ていない。
たまに活動的になると、必ずどこかで反動が来た。まるでバネのように、ある方向に力を加えると、それとは逆方向に弾性のような力が発生した。押す力が強ければ強いほど、反発する力は大きくなった。あるいは、高台から海に飛び込むような感覚と言った方が近いかもしれない。その勢いに比例して、深度も増す。地上からの光が一切届かな