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ライブレポはやっぱり上手く書けません。でも感想は残します/MONOEYESのライブを観て②

毎日ただ生きてるだけなのに、
社会や周りの人から乖離していると感じた時
ライブハウスに行けば「このままでいいんだ」と
気づかせてくれる人たちがいる。

細美武士が一貫して言い続ける言葉。

私はこの言葉をライブの度に聞き続けて、ライブハウスという場所でだけは自分を解放して欲しいと彼が望んでいるのと同時に、ここに来れば「それでいい」と肩を叩いてやるからありのまま生きてみればいいじゃんと言われているようにずっと感じていた。

自分の置かれている状況は決して不可抗力的に発生したことばかりではなく、自らの選択と決断の連続で展開されているとするならば、やはりしょうもない愛想笑いなんかしてる場合じゃないんだと気づいた時に、私は「恙無く生きる道」をやめたのかも知れない。

そのせいか「そうだよね。せめてここにいる時だけは自分でいていいよね」と見方によっては甘ったれた根性でいた私が、自分を貫くために闘うことが必要ならば、どれだけそれが失いたくない相手であってもやってやろうやんけ、という心持ちに変化していった。


薄っぺらい綺麗事の方がスーッと心に届く人もいるだろう。誰もがみんな自分の心を直視する事に慣れているとは私は思えない。本来の自分に向き合えば向き合うほど、周りと軋轢が生まれる事なんて想像に容易いのだから。

ライブハウスという空間を「自分の心を慰めてもらう場所」だけにしておくのがどうしても嫌で、せめて大好きなバンドマンたちの前では日頃9割クズであっても、残り1割ぐらいは誇れる自分でいたいと思うようになり伝えたい事はきちんと伝えるという意識をもつようになったのだけれど、周りの安牌な笑顔を見るたびにゲンナリして自分を強く保てなくなり、そういう人たちと関わって生きる今現在を選択している自分に反吐が出そうになる。

こんな時に、昨日・一昨日と観たライブを思い出し「自分を信じろ」「しなやかに強くあれ」と鼓舞するのだ。

昨日のライブで予定外のアンコール(細美曰く“本当のアンコール”)で演奏した【Remember Me】という曲は、幼かった頃の自分が今の自分に向けて送るメッセージ。

マジョリティに流されて本来の自分を見失った時に、誰よりも一番自分の味方をしてくれるのは真っ直ぐで純粋な気持ちを持っていた幼い頃の自分なのだ。

いわゆる「アゲ曲」ではないのだけれど、心に響きすぎて終演後もしばらくその場から動けなかった。
幼い頃の自分が今の自分を見て笑ってくれるだろうか。心配そうにしないだろうか。そんな事をボーっと考えながらの帰り道。

でも、「言いたい事を言う」という選択をするようになっただけで世界がちょっとクリアになったから「あ。あんた、ちょっとええ感じになってるやん」って思ってくれてるよね。


あぁ。やっぱりライブレポは上手く書けそうもないな。私が書きたいのはあんな曲やったとかこんな事があったとかじゃなく、その中で自分が何を感じたかって事ばっかりだから。

それにそもそもセトリとか覚えてないし(笑)。
レポートって難しいなぁぁぁぁぁぁぁぁ。

ちなみに昨日のMONOEYESのライブは今年一番良かったのではないかと思うほど、素晴らしかったです。まだ残り355日ほどありますが、たぶん一番だと思っています。

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あーもん|飽き性ぶきっちょの日々綴✍︎
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