6枚目 「 煙の様に散ればいいのに 」
「お前(あなた)、俺(私)と似てる」
と言ってくる人が時折いる
そういう人に限って
私の苦手な人であり、遠ざけたい人種である
そう思った明確なきっかけが
元恋人の幼馴染だ
その人は上から目線で厚かましく
妙に鼻につくような言葉選びをする人だった
もちろん、苦手な人や遠ざけたい人も同様である
(元恋人の幼馴染は一際酷かった)
前述の通り、その人は会う度に
(会いたくないので数回しか会ったことがないが)
態とらしくこちらをカチンとさせることを言う
当然こちらとしてはこの人は痛い人なのかな?
と思わざるを得ない
ましてその後、元恋人に
気を遣ってやったのに失礼な奴だ
という旨のことを毎回言っていたようで
その度、元恋人の口からおずおずとその事が私に伝えられる
元恋人のことは好きだったが
元恋人の周囲の人のことはそういった経験からか
苦手かもしれないと偏った考え方をしてしまっていた
今更そんなことを思い出してしまい
(思い出した割には冷静に書き出せた)
辞めたはずの煙草を買ってしまった
それらのことを自分の中で煙に巻くように
咥えた煙草に火をつけ煙を吐き出す
煙を吐き出す度に
漠然とした不安や漫然とした鬱憤
それらも一緒に煙に溶けた