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シニア男子 保育士を志す(1)

 

セカンドキャリアは、子ども達の未来のために

 ネットでも沢山情報が出ているように、保育士の仕事は、子どもの成長に深く関わる大切な仕事であり、やり甲斐は感じるが、給与が安くて長時間労働、さらに保護者や先輩保育士とのコミュニケーションにも気を遣うなど、大変苦労が多い仕事に思えます。さらに、保育園の人手不足の状態が解決されなければ、保育士は余裕をもって子どもに向き合えず、質の高い保育を提供したくても提供できない辛い状況が、この先も続くと思われます。
 一方で、私を含む定年前後のシニアは、チームで協力して仕事を進め、更新されるオフィスソフトを何とかマスターし、それなりに子育ての経験もあるので、保育園に通う乳幼児の成長に貢献し、若い保育士を助けることは、きっとできると思います。

 そこで、会社を辞めて保育士を目指す私の挑戦の状況を、多くのシニアの方に参考にしていただき、保育の仕事に興味を持っていただき、ご自身のセカンドキャリアとして選択してもらえるように、発信していきたいと思います。

職業訓練校に合格

 2022年2月28日昼過ぎ、郵便受けを覗くと、案内されていた日付けより1日早く、待っていた封筒が届いていました。封筒の中には、職業訓練校の入校許可書と、入学に必要な提出書類や入学説明会の案内が入っていました。
 これで、今年2022年4月から2年間、保育士養成科の職業訓練を受けられることが決まりました。
 現在56歳、会社の定年である60歳までもう少し時間がありますが、職業訓練校に合格できたら、定年を待たずに退職して保育士になる道に進む、不合格だったら保育士の資格取得は一旦諦めて、定年まで今の会社に勤めながら、別の方法で子ども達に貢献できることを探すということに決めていたので、この入学許可証を手にして、今年、保育士に挑戦することが決まりました。

職業訓練という選択肢

 子ども達の未来に貢献したいとずっと考えてきて、0歳から3歳までの乳幼児の脳の成長に必要な言葉のインプットや、環境作りを考えた時に、保育園での子どもの日常生活に工夫を入れていくことが、一番効果があり、広げ易いのではないかと思いました。そこで、保育園で子ども達と関わって働く道を探しましたが、求人情報では、ごく一部を除いて、保育士資格が必須となっており、その無資格でも応募できる保育園の園長・施設長に応募してみましたが、直ぐに書類審査で落ちたという連絡をもらいました。

 それでは、保育士の資格を取るしかないですが、保育士の資格取得するには、年2回の国家試験に合格するか、資格を取得できる短期大学や専門学校を卒業するかのどちらかになります。

 国家試験は、仕事を続けながら資格を取ることができるが、合格率が2割程度と低く、筆記試験の参考書を買って勉強を始めてみると、8教科で覚えることが沢山あり、その他に実技を3科目中2つ受験する必要があり、独学で突破できる気がしませんでした。

 会社を辞めて学校に通うと、150日間だけ失業保険給付をもらえるが、2年間で200万円ほどの学費を、二人の高校生の学費にプラスして支払うことになり、お金が全然足りません。

 そんな時、ふと職業訓練という言葉を思い出して、保育士にも職業訓練があるのかなとネット検索したのが11月のことでした。探してみると、保育士資格が取得できる職業訓練として、2年間の長期高度人材育成コースの保育士養成科の訓練がありました。職業訓練であれば、資格取得できる授業を無料で受けることができるので、これを受けるための準備をすることにしました。後から分かったことですが、職業訓練を受けている2年間は、失業保険の給付が延長して受けられるというメリットがあり、大変ありがたい制度であることが判りました。(つづく)

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