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3歳までの脳育(5)

 前回の3歳までの脳育(4)において、一方的に「読んで聞かせる」という「絵本の読み聞かせ」という言い方は止めて、『絵本の読み遊び』という言い方を提案しましたが、しっくり来ていませんでした。他の言葉を探していましたが、下記のダイアロジック・リーディングにあるように絵本を使ってお子さんに問いかけることで、絵本の読み聞かせが、お子さんが自分で考える機会になることが大事だと思います。そこで、「絵本の読み聞かせ」に代わる言葉として、『絵本の問いかけ読み』短縮して『絵本の問い読み』が良いと思いますが、いかがでしょうか?
 

7.日本の親は、絵本の読み方を変えるべき

 加藤映子先生(大阪女学院大学・短期大学学長)は、著書の「ハーバードで学んだ 最高の読み聞かせ」で、ダイアロジック・リーディングという子どもと対話しながら絵本を読み聞かせる方法を提唱されています。

 この本の要点を紹介している下記の記事がありますので、これを見てご興味を持たれれば、加藤先生の本を読まれることをお勧めします。

【知育】ダイアロジック・リーディングとは?『ハーバードで学んだ最高の読み聞かせ』Vol.2(https://woman.mynavi.jp/kosodate/articles/9506
【知育】ダイアロジック・リーディングの基本の進め方『ハーバードで学んだ最高の読み聞かせ』Vol.3https://woman.mynavi.jp/kosodate/articles/9642

 私も、これらの記事や本を読んで、日本と海外の絵本の読み聞かせが違うことや、日本の読み聞かせ方法は、言葉の獲得に役立っていないということを知りました。海外(米・英)では、絵本の読み聞かせは、言葉の学習機会と捉えられています。そう考えていない日本の乳幼児の読み聞かせは、改善の余地が大きく残っていて、海外を手本に改善できれば、お子さんの脳育・知育を大きく進められると思います。

8.『絵本の問い読み』”おやくそく”と“あいことば”

 これまで学んだことから、絵本の上手な使い方を、多くの方に知ってもらい、また、実践していただきたいと思い、下記の『絵本の問い読み』”おやくそく”と“あいことば”を創ってみました。気に入ったら、他の方にも教えてあげてください。

:親でなく子供が興味のある本を
:休まず毎日
:クイズも入れて
:想像しながら
:繰り返し読もう

:赤ちゃんは、言葉を沢山聞いて知力が伸びる。
:『いないいないばぁ』で、ワーキングメモリーが育つ。
:言葉と現物の一致で、言葉の意味を知る。
:問いかけの追加で、考える力が育つ。
:場所は静かに、言葉を聞き易い環境にしよう。

(つづく)




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