料理と音
先日、昼食をとろうと洋食屋さんにはいった。
メニューを見るとハンバーグが有名らしい。自分もグリルハンバーグ定食を注文することにした。
しばらくすると鉄板の上に載ったハンバーグが運ばれてきた。鉄板は熱々のようで、バチバチと音をあげていて油がすこしはねている。
店員さんが目の前に鉄板をゴトッと置いた。食べようとすると、店員さんが「ソースをかけますので」と声をかけてくれた。見ると片手にソースがはいっているであろう器を持っている。
店員さんが容器からソースをすくって鉄板のハンバーグにかけてくれる。すると、まるでハンバーグのテンションが上がったかのように、またバチバチと音を出して自分の両耳に飛び込んできた。思わずおぉーと声を出してしまう。
バチバチ音はしばらく鳴り続けていたので、自分もすぐにはハンバーグに手を付けずにその音を耳で楽しむことにした。
その間にサイドメニューのサラダやスープを食べていると、やくハンバーグのテンションも落ち着いてきた。
ナイフとフォークを手に取って、一口大に切ったハンバーグを口に運ぶ。ハンバーグに絡んだソース共々、美味しい。パクパクと食べ進めてしまう。
味わいながら、さっきまでのバチバチ音が耳に蘇ってくる。味覚とセットすると美味しさが増す。
音は耳だけで楽しむものだと思っていたのだが、舌でも楽しめることを知った。
考えてみると料理と音というのは密接な関係にある。調理をしている間にも色々な音が出るし、食べているときも色々な音が出る。
例えば、麺類をすするときに音が出ないと、味がもの足りないように感じてしまう。
味を感じるのは舌だか、味覚というのは実に様々な側面で成り立っているものだと実感した。