たぶん人生で忘れないであろう31日
会社を辞めた。
去年の9月頃に辞めると伝えて、4、5月は有給をもらった。
今日、久しぶりに会社に行くとついこの前までの自分の日常が広がっていて、あぁ一言辞めると言わなければこの中にいたのかなぁと思って見ていた。
後悔が無いかと言われたら、正直わからない。あるような気もするし、あの時は限界だったのは確かだし、でもほかの手段も選択肢としてあったし、なんて、考えれば考えるほど思考が行ったり来たりする。
ただただ自分がした選択が正しいのかわからない。
どうしてこんな気持ちかと言うと、人に恵まれすぎていたから。
社会人になって、常に一緒に仕事をしていた上司達。熱くて優しくて好きだったし、誰よりも尊敬していた。憧れてもいた。
社会人の基礎から全てを教わって、仕事でもそれ以外でもほんとに楽しく過ごした。
8年の間でエピソードがありすぎて書いていられない。
実は自分って何がしたいんだろってずーっと探してきた。仕事の中で、もっとこれをこうしたいとか、何かのためにこうなりたいとか、そーゆーのを探していた。
後輩はすぐに理想を見つけて駆け出していて、ほんとに羨ましいなと思っていたと同時に自分が遅れているような、どうしようもない不安感がずっとあった。
結局、最後まで自分の仕事をどうしていきたいのか・自分が何に、どうなりたいのかが見つけられなかった。
上司達は常に理想を追い求めていて、誰かのために、何かのために熱く頑張っていたのに、自分はそれになれないなぁと感じてしまって折れてしまった。
自分の視野の狭さや努力不足なだけなのに。折れるなんて烏滸がましいなと思う。
探しても見つからない理想や誰かのためにと思う思考がない事にすごくコンプレックスを抱いていて、それが無いが故に仕事に対するやる気も低下していって、淡々とこなす日々になっていた。
今回辞めてしまったのは、この淡々とこなす日々から抜け出して少しでも刺激を得たかったからだと思う。
ほんとは今の会社で上司達と一緒に理想に向かって頑張ったり、思いのある仕事をしたかったけど、できない。そこで今までの人生を振り返って、なにかのために・理想に向かって、なんてやってきたことがないって気づいた。ああ、自分ってできないんだ って思ってしまった。
淡々と過ぎていく日々が面白くなくて、結婚して引っ越してみた。
それでも別にたいして変わらないから転職してみた。
こんな感じ。
6月から働く会社はたぶん今より面白くないんだろうなと思ってる。だってやっぱり今までが恵まれすぎていたから。
上司はもちろん、後輩もほかの部署の人たちも、全員を好きだった。
後悔だらけのような文章になってしまっているけど、そんなつもりはなくて、やはり当時は限界だったのも事実。
折れた気持ちでなんとかやっていたつもりだったけど、やっぱりそんな甘くなかった。
あの時は全てが嫌で、何もしたくなくて、全てを放棄していたから、クソ迷惑だったと思う。笑
迷惑かけてるなーってわかってたからもう辞めたれ!って勢いだった。
辞めるって言った時の開放感は過去に類を見ない感覚だったから、やはり限界だったんだろうと思う。
あの時より気持ちに余裕がでてきたから、今振り返って感慨深くなるんだろうね。
時間が経つと気持ちは変わる。今日も明日になれば過去になるし、いつかまた今日を振り返ったら違う感想かもしれない。
でも今日のこの感覚を残したかったから記録。
またみんなに会えますように。