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地域活性化と村の終活
こんにちは、トガプロ4年のりょうです。
今回は活動報告として、6月末に行ったトガプロ自習室についてお話ししたいと思います!
そもそもトガプロ自習室というのは、地方についての話題になっていること、考え方などをトガプロメンバーが自由に持ち寄って意見交換をしたり、議論を深めていく、いわば「地方についての勉強会」のようなものです。
去年から始まったこの取り組みは今年、トガプロ内だけでなくゼミの他のメンバーも積極的に参加してくれて、毎回様々な話が議題に上ります。
6月は「地方の終活論」をテーマに、衰退する集落・村をどう「看取っていくか」について話し合いました!
そこで自分が感じたことを今回は書いていこうと思います!
地域活性化と地方の終活論って根本は同じなのでは?
そもそも地方における終活とは、近い将来消滅が予測される集落・地方において、そこから人がいなくなる前に地域の伝統やしきたり、歴史などをノートに記録を取るなど何か形として残していく、そういった活動のことを指します。
まさに「看取る」という言葉と同じで、村が無くなる前に村が生きていた証を少しでも残していこう、いざ終わりを迎えたときに後悔が無いように整理できるものはしておこう、といったイメージでしょうか。
自分自身はこのテーマを扱うと決めたとき、トガプロが携わる地域活性化と地方の終活は目指す方向性も活動内容も違う、全くの別物だと思っていました。
ただ、色々なメンバーと話す中で方向性は確かに真逆だけど、やっていること自体はそこまで変わらないのでは?と感じるようになりました。
トガプロのこれまでの活動としては、村を訪れて利賀村の人と関わる・祭りに参加することを始め、村の特産品をマルシェやギフト、商品開発などでPRしたり、利賀の魅力を詰め込んだ「とがのおと」を冊子として作成したり、利賀村について記事で発信したりなど、村を多くの人に知ってもらい、実際に関係人口になってもらうために様々な活動をしてきました。
一見これらの活動は地域活性化として行われているように見えますが、村との活動の記録を残すという捉え方もできます。
一番わかりやすいのは「とがのおと」でしょうか。冊子として目に見えて形に残るため、利賀村の魅力を知らない人でも、自分自身で村の様子を見ることができますし、村の伝統を知るすべが無くなるということは起こりえなくなります。
村の特産品PRや記事についても同様で、SNSでの広報活動やネットで公開された記事はアカウントの過去の投稿なり、検索なりで見つけることができますし、何か手に取って残るという物ではないかもしれないけれど、ある意味「目に見える形で残る」と言うことができると思います。
そういった意味で捉えると、自分たちトガプロの活動は後の世代に利賀村について、様々な側面から情報を残していく、そういったものでもあるということに気付かされました。
今まで、自分自身関係人口を増やすため、村を盛り上げるためにといった、将来・先を考えながら活動をしていましたが、自分たちの足跡を残すといった過去のベクトルで自分たちの活動を考えてみても面白いし、何か新しい発見があるのではと思いました。
地域に対する想いは人それぞれでいい
今回の終活論では地方を「看取る」というベクトルで物事を捉えていましたが、中にはその地域がまだまだ存続できると思っている人、終わりについて考えたくないという人もいると思います。
地域活性化や終活論など、様々な考え方を知識として知っておくこと、知ろうとすることは非常に大事なことですが、それらを知ってどう思うかは人それぞれですし、個人的にはこの自習室を振り返って、その地域に対する想いは様々でいいし、地域全体として無理に意思をまとめる必要はないのかなと感じました。
その地域に対する想いはバラバラでも、各々が自分の信念をもって集落なり村なりに向き合って活動していく、そのこと自体が地域にとって意味のあることなんだと自分は思います。
さて、こんな形で色々な学びがあった6月の自習室でした。トガプロ以外にも様々なメンバーが参加してくれて、全く違う観点からの意見も飛び交い非常に刺激をもらえた回になったと思います!
以上、活動報告でした!
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