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『利賀の音』をありのままに伝える

こんにちは。トガプロ4年のてつです。
年の瀬が迫り、2年間のゼミ生活もそろそろ終わりに近づいてきました。

今回は先日無事完成した「とがのおとvol.3〜伝統・文化号〜」の振返り記事です。
先日、「とがのおと製作隊長」のみうが冊子の企画から完成まで全体の流れを振り返った記事を書いてくれたので、僕は企画の最初の段階で考えていたことを振返ろうと思います。(正直、構成の段階以降はみうに頼りきりでした…。みう、ありがとう!!)

「利賀の祭りを形に残したい」

去年、僕たちの1学年上の先輩方が作成を始めた「とがのおと」は、第1号「」、第2号「」とそれぞれ季節をテーマに作成してきました。今回、第3号を作成するにあたり、引き続き”季節”をメインテーマとするのか、それともテーマ自体を変更するのかをメンバーで話し合いました。当時の議事録を振り返ってみると、それは今年4月下旬のことでした。当時、例年であればゴールデンウィークの時期に利賀村の春祭りを訪問できるはずでした。しかし、コロナの影響もあり、春祭りは2年連続で中止になることが確定。その状況の中で、「利賀の祭りを、何らかの形で残したい」と思うようになりました。

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いいじゃん、紙媒体

僕はこれまで2年間利賀のお祭りには参加できていません。しかし、祭りに参加したことのあるトガプロの先輩から話を聞くたびに、利賀村の祭りの歴史や賑わいを感じることができました。でも、この次の代からはまた状況が変わってきます。時代の変化の中で利賀の文化や祭りの風景をどう残していけるかと考えたときに、「とがのおと」という紙の媒体なら、その役割を果たしてくれるんじゃないかなと率直に思ったんですよね。

様々な想いを感じながら

利賀の祭りが来年以降形として残り続けるのか、そうではないのかは僕には分かりません。僕個人としては、来年以降も祭りが行われてほしいと思っていますし、2年間行けなかったリベンジをしたいなと思っています。
でも、大規模な祭りを続けるということに関して村内でも様々な意見があるということは、今回の企画の中でインタビューに答えてくださった村の方がお話してくれた言葉の端々から感じられた気がします。そもそも、今まで大々的に行われてきた祭りを縮小していくことは、長期的に見たら村にとって必然的なことなのかもしれません。

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きっかけはシンプル

「自分が好きな利賀村で、みんなに伝えたい!と思う祭りや文化についてもっと知りたいという想いから取材をし、それを冊子をまとめる」
もちろん、より多くの人に手に取って見ていただきたいという想いのもとデザインや構成は工夫していますが、「とがのおと」作成のきっかけに関しては、個人的には結構単純なのかなって思ってます(笑)
でも、だからこそ、利賀の表情をありのまま伝えるものだからこその価値もあると思っていています。今から5年・10年後、この冊子を見て、村の人達たちが「この地区の獅子舞、懐かしいなあ」と語り合ってくれたり、未来のトガプロメンバーが「この頃の先輩はこういうこと考えてたんだ」と気付いてくれたりしたら嬉しいです。

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