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低FODMAP食を意識する

私はヒルシュスプルング病により0歳で大腸(結腸)と小腸の一部をとっています。

前回の記事では、大腸全摘とSIBO(小腸内細菌増殖症)の関係について書きました。
大腸を全摘していると、本来細菌が少ないはずの小腸内に細菌が多く存在し、さまざまなおなかの不快症状を引き起こしているのでは、という内容でした。今回はその続きになります。
SIBOを改善するには、抗生物質を服用することのほかに、食事に気を付けることが有効らしいです。それが「低FODMAP食を意識する」ことになります。

まず、FODMAPとは、

F    fermentable:発酵性の糖質
O   oligosaccharides:オリゴ糖(フルクタン、ガラクトオリゴ糖)
D   disaccharides:二糖類(ラクトース)
M  monosaccharides:単糖類(フルクトース)
And      
P   polyols:ポリオール(ソルビトール、マンニトール、イソマルト、キシリトール、グリセロール)

の頭文字で、「小腸で吸収されにくい発酵性の糖類」の総称です。
機序の説明は端折りますが、結論だけ言うと、SIBOの状態だとこれらの糖類を含んだものを食べるとガスがたくさん発生しておなかが不調になりますよ、というわけです。
なので、FODMAPを控えた「低FODMAP食」を意識しましょう、ということです。

何が高FODMAP食品で何が低FODMAP食品かについては、わかりやすいサイトがいくつもありますので検索していただければと思います。

SIBOを改善させる方法をざっくり言うと、高FODMAPを含む食物を3週間ほど控えておなかの症状を落ち着かせ、次に高FODMAPを1品ずつ試し、おなかの変化を見ていきます。もし症状が出ないなら、その食品はその人にとって問題ない高FODMAPとなりますが、逆なら控えるべき食品ということになるようです。これを繰り返し、自分に合う食品、合わない食品を見極めていくというわけです。

例えば主食ですが、米は低FODMAPで小麦は高FODMAPです。
小麦というと、パンやパスタ、うどんやラーメンなど米以外のほとんどの主食に使われています。
確かに、私はパスタやラーメンを食べるとやたらおなかが張ってゴロゴロします。パスタのクリームやラーメンの油が良くないのだと思っていましたが、小麦が良くないのか?
でも、パンやうどんは大丈夫だけど…など、個人差も大きいようです。

ただ、あまり厳密にやりすぎると食の楽しみもなくなってしまうので、原因を追究することだけにとらわれるとつらくなってしまうのではないかと思っています。
私の場合、ガスの発生に伴い腹鳴がひどくなるのが困るのですが、困るのは職場にいるときだけであって、家では腹鳴が響いても気にしません。
ですので、仕事の日の昼食はパスタやラーメンは控える、休日は構わない、となります。
パスタやラーメンも好きですので、常に制限してしまうのはきついです。

この食べ物はちょっと合わないな、美味しいけどおなかの調子が悪くなるからやめておこう(少なくしておこう)、くらいの感覚がちょうどいいのではないかと思っています。
おなかの調子は食べるものの内容だけでなく、食事にかける時間や食べる量などいろいろな要素にも左右されます。

低FODMAP食はあくまで改善方法のひとつと考え、症状とのバランスをとりながら進めていくのがいいかもしれません。

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