シモの悩みは難しい
私は、ヒルシュスプルング病により0歳で大腸(結腸)をとっています。
前回までのトイレや排泄音の話にちなみ、このような悩みの言いづらさについて書きたいと思います。
ヒルシュスプルング病や大腸全摘の話と少し離れるかもしれませんが、実際日常で苦労するのはこの問題なのです。
「シモの話」は、一般的に笑いをとる目的であげられる傾向があります。生殖(性)や排泄は誰もが持ちつつも隠しておくもの、それが暴かれるときの面白さというのは万国共通のようです(もちろん品が必要ですが)。
シモの話は場所と人と品を選べばユーモアになり得ますが、シモの「悩み」については場所も人も極めて限られてきます。
シモの悩みを笑いのネタでなく真面目に相談できるのは、現実は医療機関だけではないでしょうか。
しかし、医療機関で相談することすらためらってしまい、たとえば便失禁で悩んでいる人でも4人に3人は誰にも相談できないそうです。
便失禁の人は、医師に相談しているの?|便失禁は治療ができる病気です-おしりの健康.jp (oshiri-kenko.jp)
ちなみに、大腸全摘した人は後遺症として便失禁(便漏れ)が高確率で出現します。私もそうですが、便失禁についても改めて書きたいと思います。
腹鳴と排泄音が悩みの私ですが、人に相談できるものではありません。相談しても解決する(症状が消える)ものではないということもありますが、なんか軽く見られるんじゃないか、そんなこと気にするなよとか言われるのが逆に怖いという気持ちが正直あります。
でも、このモヤモヤをどこかに吐き出したい、もしかしたら同じ症状を持つ人が共感してくれるんじゃないかという思いで、発信しようと考えました。
過敏性腸症候群を患っている方の発信は数多く、排泄にまつわる苦悩がヒシヒシと伝わってきます。いかにリアルな周囲の人たちへの相談が難しいかが表れている気がします。
腹鳴と排泄音については、理由を説明したらほとんどの人は理解はしてくれると思います。理解はしてくれるとは思いますが、だからといって聞かれてもいいというわけではありません。そこには大きな壁があります。
大腸をとってしまった人は、何かひとつはシモの悩みがあると思うのですが、もっともっと共有できたらなと考えています。
今回の記事はただのボヤキのようになり、まとまりなくなってしまいました。
最後に思いついたこと。音楽スタジオのような完全防音のトイレができたら需要があるかもしれません。
次回は話題を変えて、ヒルシュスプルング病の合併症について書きたいと思います。
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