【実録】リアル・ミステリーゾーン
昔の営業活動中の真っ昼間、ミステリーゾーンに迷い込んだ。初訪のユーザ商談に遅刻しそうになり、こんな現実には有り得ないはずのタクシーに乗ってしまったのだった…。
私「XXX町1-1-1へ、急いで頼みます」
タクシードライバー
『済まないけど、今ナビの調子が悪くてね。その辺は土地勘があるので、電話番号の方が有難いね』
私「(?)…じゃあ、xx-xxxx-xxxxで分かりますか」
タクシードライバー
(運転しながら自分のモバイル端末を操作し)
『この番号で合ってるかい?』と端末を見せる。
自分は、かなり間違っていた番号を仕方なく訂正して、返す。
タクシードライバーは、端末の最終操作をすると、次の異次元的対応を始めた。
『もしもしー、私は今、御宅へ行きたいと言ってる客を乗せてるタクシーの運転手なんだけど、そっちってどの辺にあるのか教えてくれんかね…』
自分は、相手が渡した端末が〈ガラケー〉だったことに、もっと疑問を持つべきだった悔いの思いに苛まれたまま、この会話を聞いていた。
*この運ちゃんが、この会話後に言った言葉は最高だった。
『お客さん、これでもう大丈夫ですから』…
確かに無事辿り着けた(ミステリーゾーンから脱出)。
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