レース障害物は木の葉 [数式実験]
地面を見たとき、木の葉の影を見つけると、時々こんな思いが頭をよぎる。
マラソンのゴール少し手前で、何か障害に阻まれ、そこで終わり、となってしまったら、傍目にも残念に感じるだろう。
だとしたら、太陽から出発した光が地球の地面にたどり着く、壮大な宇宙の旅の、そのほんの僅か手前で、葉っぱに遮られた様子がその影だろうから、そう思えばちょっぴり物悲しい感情も、湧かなくもない。
そして折角なので、ここでその残念度合を計算してみる。
まず 『残念値 z』を、行程全体に対して、後どの位でゴール出来たかの、残りの割合を示す数値とする。例えば、全体の残り2割での停止時は z=0.2、惜しくも後5%まで行けた場合 z=0.05。
で、太陽光が地面寸前で、葉っぱに遮られた場合は、*(前提数値は、計算の都合を優先して単純化)
$$
%\tiny
%\scriptsize
\footnotesize
%\small
z=\dfrac{地面からの木の葉の高さ}{太陽から地球までの距離}= \dfrac{3 \mathrm{m}}{1.5×10^{8} \mathrm{km}}
$$
$$
=2\times{10^{-11}}=0.00000000002
$$
全然ピンと来ない、まるで良く分からない少ささになってしまったので、マラソンだったら、の具体的距離にして見る。
$$
42 \mathrm{km}\times{z}=8.4\times10^{-7} \mathrm{m}=0.84 \mathrm{μm}
$$
これはたまたま、小ささをイメージ出来る見本があって、このマイクロメートルサイズは、丁度ウイルスのスケールなので、言ってみれば、マラソンゴール目前で、それをウイルス数個(?)に阻まれた、様なもの。
なる程こうなると、それは惜しいとか言ってる状況でなく、これを逆にゴールと見なさないなら、それはもう偏狭過ぎる、と思われる。