過去の広域停電体験から、未来を想像
大分昔の事、自分が通信機器を保守していた地域で結構大規模長時間に渡って突然の停電が起き、その復電後のシステム復旧に自分がたまたまいたエリアを、順にユーザ訪問した。
その中で、その会社の入居階には何とか辿り着いたものの、唯一の入室手順の無人受付がダウンしてて携帯への連絡もずっと話中という、やるせ無い状況に陥った。
そして実は気がついていたものの、あえて無視していた対象が、ついに案の定『何かお困りですか?』ときて、「実は、中の人達が困っているから連絡したいんだ」と言う自分とその後(の無意味)を想像して、やっぱり無視。
それでもそいつの懲りない『何かお手伝い出来ませんか?』に好奇心を殺して、他に手立てなくユーザー携帯に電話し続け、結局何とかコンタクトでき本来の対処へ。
後から考えてみると、あの自律人間型ロボットは停電だろうが、暫くは自立稼働するだろうから、例えば大災害後のどんな悲劇的状況に陥った人にでも『何かお困りですか?』と、シュールに呑気に声を掛けるだろう。