『ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会UNIT LIVE! ~QU4RTZ Fluffy Magic~』レポート Day1
さて、ライブ編です。
フラスタ編はこちら。
『ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会UNIT LIVE! ~QU4RTZ Fluffy Magic~』
M01-M02 『ENJOY IT!』『Sing & Smile!』
『QU4RTZ』は大人しめのメロディーで綺麗に仕上がっている楽曲が多いです。
その中で『ENJOY IT!』は皆と楽しくクラップ出来る曲なので、「開幕から一番盛り上がる曲が来たなぁ」と思いました。
『Sing & Smile!』は正に『QU4RTZ』の代名詞とも言える可愛い曲ですが、Cメロの『wo wo wo』など合唱できるところもあって楽しかった。
M03-M05『Fuwa Fuwa アワー!』『Make-up session ABC』『Twinkle Town』
さて、この辺りは…あまり馴染みのない曲が多いです。
印象に残ったのは『Twinkle Town』ですね。クリスマスイメージの楽曲ながらイントロは凄く明るいし、サビでとても綺麗なハモリが待っているので最後までギュッと内容の詰まった曲でした。
M3.M4はどちらも可愛い曲ですが、ギミックを多用して楽しませる『Fuwa Fuwa アワー!』の後に可愛くダンスを踊る『Make-up session ABC』と続き、印象が被らないよう演出を作っていましたね。
M06-M09『いつだってfor you!』『TO BE YOURSELF』『Silent Blase』『First Love Again』
「エマちゃんは可愛い曲も似合うのに、大人しい楽曲しか来ない」と嘆いていた私にとって、4th Albumの『いつだって for you!』は求めていた曲でした。
『4th live』の舞台である大阪には行けなかったので、今回初めて聞くことになり感無量。
コールとかはあんまり分からなかったけど、聴けてよかったです。大満足。
・・・
同じく4th Album の楽曲である『TO BE YOURSELF』は格好いいかすみの曲。
衣装からして『魔法少女リリカルなのは』リスペクトだろうと仲間内で話していますが、私は特に『Pray』と通じるものを感じます。
フェイト・テスタロッサ(以下フェイトちゃん)は優しく、自分の進むべき道に迷っているキャラクターなので、かすみんに似ている部分があります。
同じくフェイトちゃんの心情を歌った曲に『Invisible Heat』というのもあるのですが、こちらは「水樹奈々さんがフェイトちゃんに向けて送った曲」という側面があるのでちょっと違うかなと。
似てますね。人生に迷っているキャラクターが強く道を見定めるという点で共通しています。
語り掛ける対象が反転しているだけで、同じことを歌っています。
かすみんとフェイトちゃんは精神性が似ているように感じるので、自然と歌詞が近くなるのかもしれません。
さてパフォーマンス面ですが…とても良かったです。
何と言うか、引っかかるところがありませんでした。
『TO BE YOURSELF』は激しい曲なのでテンポが走りすぎたり音程がブレたりしても全く違和感のない楽曲ですが、相良さん、殆どブレてませんでした。凄いです!
衣装もカッコ可愛い感じでした。凄く楽しく聴くことが出来ました。ありがとう。
・・・
『Silent Blase』は鬼頭ちゃんの高い歌唱力が活かされていて、『TO BE YOURSELF』に続き格好良く仕上がっていました。楽しかったです。
・・・
『First Love Again』はしっとりとしたバラード。
璃奈ちゃん(田中さん)は誰を思い浮かべて歌っているのかなと考えながら聞いていました。
愛さんだといいですね。うん(りなあい激推し)
M10-M12『未来ハーモニー』『虹色Passions!』『ミチノサキ』
椅子を用意してアコースティックバージョンとなったⅯ10.M11の2曲。
しっとり聞けました。
『虹色Passions!』は現地で聞いたことが無かったので特に嬉しかった。
『未来ハーモニー』もかすみが歌っているところを初めて見れたので、いい思い出になりました。
・・・
『ミチノサキ』は…この曲凄くなかったですか?
静止と移動が多い中で、精緻なフォーメーションダンスを組み上げるのは相当難しいと思います。
その大変さを感じさせないくらいダンスも歌唱も揃っていて、4人の作る空間はとても幻想的に見えました。
『QU4RTZ』ここにありと感じた曲です。凄く良かった。ありがとう。
M13-M16『無敵級*ビリーバー』『Butterfly』『La BellaPatria』『ツナガルコネクト』
このパートに入る前に、MCがありましたね。
後半に回るエマちゃんと璃奈ちゃんが残っていたので「かすみん来るな」と思っていたんですが、まさかいきなり『無敵級*ビリーバー』が来るとは思わず…
下を向いている時、周囲のざわめきと絶叫で直ぐに「来た」と分かりました。顔を上げると、あの衣装を着た相良さんが。
『無敵級*ビリーバー』は私にとって、ややわだかまりのある楽曲です。
ご存じの通り、この楽曲は2019年10月に行われた『ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会 新曲を歌えるのは1人だけ!?アニメーションPV付きシングル総選挙』の結果としてかすみに与えられました。
最終結果は「中須かすみ 1位 優木せつ菜 2位」。
中間発表ではせつ菜が1位でした。
私はちょうど虹ヶ咲を知った時期か、ギリギリ間に合ってない頃で「システムがよく分からない」と思っていたのですが、どちらにせよ殆ど投票していないのは確かです。
振り返ってみると、2019年10月時点で既に知っていたのなら「投票しておけばよかった」と思いますし、そうでないなら「もう少し早く知っておけば」と感じてしまいます。
一言でいえば、かすみが羨ましかった。
この後の流れを見れば分かる通り、同singleに収録された『未来ハーモニー』も『無敵級*ビリーバー』も、アニメの展開に大きな影響を与えています。
虹ヶ咲有数の人気曲である『無敵級*ビリーバー』ですが、私は聞くたびに「この曲(に変わるシングル)がせつ菜に与えられていたら…」と思考を巡らせていました。
そんな状態で『無敵級*ビリーバー』という、かすみの魂を表した楽曲を聴くことは絶対に嫌だと思い、フラスタ制作を志した部分もあります。
でも、恐らく「せつ菜が勝っていたら」という感覚はずっと抱え続けると思います。その十字架を背負わなければならない立場にあるので。
ただ、今回『無敵級*ビリーバー』を聴いた時は、それ以上に「この曲が聴けて嬉しい」という感情が勝っていました。
純粋にかすみを応援できる時間。
『無敵級*ビリーバー』を呪いにすることなく、私とかすみの繋がりで(殆ど)上書きできたことが、今回のライブで最も嬉しい出来事でした。
何とか「間に合った」のかなと思います。多分、今後も「せつ菜に勝ってほしかった」という感情は姿を現すと思いますが、そのルサンチマンを「かすみへの"大好き"」で乗り越えられるという確信が持てました。
相良さんのパフォーマンスも堂々として素晴らしかったです。かすみの魂が込められた楽曲である『無敵級*ビリーバー』を最大限に表現してくれてありがとう。
初めて現地で聴く『無敵級*ビリーバー』を最高の思い出にすることが出来ました。大きな声援を送れて良かったです。
この日に感じられた繋がりをもっと大きなものにして、これからもかすみのことを応援していきたいなと思っています。
・・・
『Butterfly』は5thでも聴けた楽曲ですが、フルは初。
『Silent Blaze』に続いて、鬼頭ちゃんのパフォーマンス力の高さを感じました。何と言っても軸がブレない。
相当(体幹を)鍛えているんだろうなと感じます。
やっぱりソロでライブをやるって凄いことなんだなぁと実感しました。
そして彼方ちゃん可愛かった…
1期7話は「いい回になってくれ~!」と願っていたエピソードなので、こうして聴けると感慨深いですね。
(会場の中で)遥ちゃんの存在を感じながら聞けるような、優しい歌唱でした。良かった…
・・・
『La BellaPatria』は先ほど述べたような「エマちゃんの可愛い曲」です。
勿論大好きな楽曲なので、今回も聴けるのを楽しみにしていました。
細かいですが、1番サビ「勇気にかえていこうよ」を凄くはっきりと言ってくれるので、ライブ歌唱が好きな曲です。(かえて/いこうよの部分)
指出さんはMCの時『カワチ タノチ』という感じなのですが、パフォーマンスの時は余裕を持ってソツなくこなすのでギャップ萌えが凄いです。
それと今回は見切れ左端(ステージから見て右端)だったので指出さんが結構近くに来ていたのですが、とてもスタイルの良い方だなと思いました。
『PASTEL』衣装は脚の長さが際立っていてびっくりしました。腰高い…
『La BellaPatria』も可愛かったです。また聴きたいなぁ。
・・・
『ツナガルコネクト』は璃奈ちゃんの心がそのまま反映されたかのように感じる名曲。
ソロの大トリにふさわしい1曲でした。
田中さんもダンスが上手くなり、前田佳織里さんのように小柄な身体を目いっぱい使っていた印象です。
とても楽しそうに歌う方なのですが、今回も満面の笑みでステージに立てる喜びを全面に押し出していました。
成長したパフォーマンスと、変わらない長所が組み合わさって、とてもエモーショナルな歌唱でした。良かったです。
M17-M20 『PASTEL』『4 SEASONS』『Swinging!』『Beautiful Moonlight』
この前に衣装転換がありました。
初披露となる『PASTEL』衣装は想像以上に似合っていてびっくり。
みんな良かったのですが、私は相良さん(かすみん)の衣装が一番好きでした。
男女問わず、身体のラインが出る服が似合う人はかっこいいと思っているのですが、相良さんの『PASTEL』衣装もかっこよく似合っており、とても魅力的に見えました。
この衣装になってから相良さんの方ばかり見ていたのと、M16までの怒涛の流れで満足してしまった部分があり、多少記憶が曖昧なのですが、とりあえず書いていきましょう。
・・・
『PASTEL』は今回の表題曲。
『QU4RTZ』らしい可愛らしさを持った曲ですが、一番大きな特徴として、これまで歌われてきたどの曲よりも「意志の力」が強調されていたように感じます。
元々『QU4RTZ』は無責任に現状を肯定する歌詞が少なく、常に現実を見た上で前向きなメッセージを残してきました。
その中で、『PASTEL』は更に歩みを進めた気がします。
今回はメッセージの内容がより具体的になっていて、私たちも手を握ることで、同じように『逆境から立ち上がる理由』を感じ取ることが出来ます。
『ミチノサキ』も同じように「どこへ向かうのか」をはっきり提示していて、現実を見た上でメッセージを残すだけでなく、「なぜ前向きになれるのか」を根拠付きで歌っているように感じます。
これまでの『QU4RTZ』も非常に前向きな歌詞を歌っていましたが、その根拠はどこかふわふわしたもので、「敢えて曖昧にすることが重要なのかな」と思っていました。
だからこそ『PASTEL』の2曲を聴いた時はとても意外だったというか、「こんなに直球でいいのかな」と考えてしまう部分がありました。
「具体的な状況」を設定してしまうことで、かえってメッセージ性を損なうこともあるからです。
ただ、今回のライブタイトルが『~QU4RTZ Fluffy Magic~』であることを考えると…
「現実を見ることや、全員にメッセージを届けることよりも、私たちの中にある魔法(意志の力や想像力)を信じることが大事なんだ」
と『QU4RTZ』は歌っていたような気がします。
私たちの手が届かない「夢のような人たち」から降りて、「君にも同じ力があるよ」と語り掛けてきてくれた『QU4RTZ』。
それはキャラクターの非実在性を維持しつつ、私たちに向けられるメッセージ(人としての共通項)をギリギリまで突き詰めてのエールだったように感じます。
色々書きましたが、『PASTEL』は本当にいい曲ですね。
最初聴いた時から「何かおかしいぞ」と思っていたのですが、現地で聴いて上述したようなことがはっきりと分かりました。4人の高いパフォーマンス力に感謝します。
ね、みんな可愛いし。そこが大前提としてあるから、こちらも前のめりに楽曲を聴いていけるんですよね…
さて、この辺で『PASTEL』の記述は終えて次に行きます。
・・・
上述の通り『4 SEASONS』『Swinging!』『Beautiful Moonlight』はあまり記憶が無いのでざっくり行きます。
どの曲も好きなのですが、とにかく『PASTEL』までの満足度が高く、延長戦くらいの感覚で聞いていました。
「まだこんなに曲を聴いていいのかぁ」というほんわかとした心地でした。
「ふわふわの魔法」にかけられていますね…
その中で『Beautiful Moonlight』はちょっと感じるところがあった曲です。
7年前に解散してしまった『Trident』という声優ユニットがあるのですが、その3人が歌った『Blue Snow』や『Sentimental Blue』と何処となく雰囲気が似てるなぁと。
もう随分経ってしまったのですが、とても好きなユニットでした。
こうして繋がりを感じられるのはありがたいですね。
M21-24 割愛
ライブから1ヶ月が経ってしまいました。
この時期に詳細な感想を書いても仕方ないのでサラっと行きます。
まず『NEO SKY, NEO MAP!』は現地で見れたのが初めてだったのでとても嬉しかった。傘が出てきた瞬間に曲が分かりました。
そして『Love U my friends』はトリに来るのも納得の曲ですが、今回は『トキメキLunners』が残っていたので来ると思いませんでした。
『~A・ZU・NA LAGOON~』の時にせつ菜がかすみのパートを歌っていましたが、今回は逆でしたね。
トキランはせつ菜の間が全員QU4RTZで固められているので、こちらの方がより「かすみがせつ菜の歌詞を歌っている意味」を感じられる曲。片方しかいけない中で、こちらを聴けて良かったなぁと思います。
全体の感想
全体的にレベルが高く、歌唱もダンスも大幅にパワーアップしたライブでした。
ハモリも綺麗だし…鬼頭ちゃん筆頭に本当に歌唱力が高い。
皆が虹ヶ咲のキャラクターと共にステップアップしてきたのを感じました。
私はフラスタを掲載したのもあり相良さんを中心に見ていましたが、位置を間違えてしまった演者さんをサラっと誘導したり、全体を見て立つ場所を決めていたりして、頼もしく見えました。
QU4RTZは1年生二人と3年生二人で構成されているユニットですが、しっかり者の相良さんと、腕をぶんぶん振ってステージを楽しんでいる田中さん、余裕を持ってパフォーマンスを見せる鬼頭ちゃん、指出さんの4人は調和が取れており、これぞ『QU4RTZ』と感じることも多かったです。
アニメのキャラクターであるかすみん、りなりー、彼方、エマの4人とも重なる部分が多く、なるべくしてなった人たちなのかもしれないなと思いました。
とても良かったです。遅くなりましたが、ライブお疲れ様でした。
1st Live Day2 MCの話
今回のライブとは何の関係もないのですが、唐突に1st Liveのお話しをしようと思います。
覚えていらっしゃいますか皆さん、この日鬼頭ちゃんが「マンスリーランキングで1位になっても、結局は批判されるから悲しい(要約)」と言ったことを。
私はその発言に衝撃を受けて、以降出来るだけ人を傷つける発言をしないよう努めてきました。
彼方役の鬼頭ちゃんは2019年までに人気声優の座を確立しており、この年にメインキャラクターを演じた作品も6本あります。
虹ヶ咲だけが熱意を持って接するべき作品ではない中で、彼方を愛し、本気でキャラクターと向き合う姿勢に胸を打たれ、この日の発言も私の中に深く刻み込まれました。
ただ、一番強く感じたのは「声優は実在している」という部分でした。
公式側に立つ声優は、色々なしがらみがあって自由に発信することは出来ません。
しかし、私たちは憶測を含めて様々な発言をすることが出来ます。
「大好き」も「大嫌い」も、演じた役を称賛するのも非難するのも、全て自由です。
私はこの日鬼頭ちゃんの発言を聞くまで、その自由を最大限に使ってよいものだと感じていました。
しかし、この日のMCを聞いて、その考えが誤りであると気付きました。
それは、声優という存在が「概念」から「実在」になった瞬間なのかもしれません。
声優もキャラクターに対してそれぞれに思い入れを持って接しており、私たちが配慮に欠ける発言をすることで、相手を傷つけてしまう可能性がある。
そのために、私たちは常に言動に配慮しなければならないのだと強く感じました。
実のところ2017年頃から、出来る限り人を傷つけるようなことは言わないでおこう、相手の感情を考えようと意識はしていたのですが、この日以降、本気でそういうことに取り組むようになったと記憶しています。
それ以降は何年もかけてポジティブな意見を言えるように自身を律してきて、そのうち私の胸の中にある「好き」という感情を形に出来るようになりました。
彼方とは関連のない内容になってしまったものの、『~QU4RTZ Fluffy Magic~』という鬼頭ちゃんが出演するライブで、協賛を募ったフラスタを初めて掲載出来たことは、一つの達成になったなと感じています。
今後もあの日MCで鬼頭ちゃんから教えてもらったことを胸に、好きなものを好きだと言っていけたらいいなと思っています。
正直な感情を吐露してくれた鬼頭ちゃんと、その発言をするよう導いてくれた彼方のお陰で、ここまで来ることが出来ました。
そのことに「ありがとう」を言って、今回の文章を締めようと思います。
フラスタ制作も、ライブ参加も、最後まで楽しかった!
本当にありがとうございました!
参考文献
『TO BE YOURSELF』の時に『魔法少女リリカルなのは』リスペクトがどうこう言っていた身内の記事。
ユーモアに富んでいてかなり面白いです。私には真似出来ません。
幕間映像(通称『生首アニメーション』)が全く理解できなかったので、『PASTEL』の読み解きに使わせてもらいました。ちなみに掲載許可済み。ありがとうございます。