『ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会UNIT LIVE! ~A・ZU・NA LAGOON~』感想レポート:ライブ編
『フラスタ編』の後は、『ライブ編』に続きます。
フラスタ編はこちら。
(フラスタ編では「楠木ともりさん」と書きましたが、こちらでは「ともりる」と表記します)
00.ライブ前~初日終了まで
さて…何から書けばいいんでしょう。色んなことがありましたね。3ヶ月ですか…
皆さん準備はしっかりと出来たでしょうか。私は悩み、どうしようと思いながら、一つ一つ覚悟を決めていきました。当日は(我ながら)凄い気合に包まれていたことを覚えています。
直前に声出しが解禁され、最低限の楽曲だけコールを覚えて入場。
ロビーを歩いているときに大きな大きな声で『Just Believe!』と聞こえ、本当にコールが出来るようになったんだと実感しました。この時は魂が震えましたね。
初日は、1曲目が『Infinity! Our Wings!!』から始まる構成でした。コール曲が連続し、最初から楽しかった。
『エイエ戦サー』が来た時もどよめきがあがりましたね。いきなり4th曲が来たものだから…確かにR3BIRTHもやってたけど、連続で選ばれるとは思いませんでした。
2周目はアニメ曲。個人的に『Awakening Promise』が嬉しかった。生で聞いたことなかったので…
再びユニット曲に戻り、最後は全体曲3つで終了。『Love U my friends』は大好きな曲なので、ラストに組まれていてよかった。
虹ヶ咲と言えば『TOKIMEKI Runners』のイメージですが、この曲もかなり大事にされていますね。
0.ライブ終了後~二日目直前まで
ライブ終了後は、連番者さんとフラスタを見に行きました。30分ほど並んだのに、初めてお会いする(フォロワーではない)方に付き合っていただけて助かりました。
私が出したというのもありますが、やっぱりどのフラスタからも想いを感じて胸が熱くなりました。前回も書きましたが、全部が良かったですね。
ライブの感想としては、『CHASE!』で本当に感動したのと、『Dream Land! Dream World!』の時に涙が零れたって話をしましょうか。
『CHASE!』を聞くのは1st以来だったので、当時を思い出して非常に懐かしい感覚になりました。シャウトで途切れてしまったのも、ともりるの感情が伝わってきて良かったです。
2曲目の『Dream Land! Dream World!』は泣くような曲ではないのですが、この時に「ともりる、普通に踊っている!」と思ったのですね。
『Infinity! Our Wings!!』は5thでも前に立っていたので、同じようにダンスがあるだろうと考えていました。しかし、その後も踊り続けるとは…
「無理しすぎだ!」と思いつつ、滂沱の涙を流しました。本気で踊り続けてくれるんだと。嬉しくてたまらなかった。せつ菜のためにこれだけしてくれる人が役を降りてしまう。無常を感じつつ、赤のペンライトを振っていた…はずです。(あやふや)
フラスタを見た後は翌日に備えて直帰しました。身体は興奮状態だったものの、2回お風呂に入ることで強引に5時間の睡眠時間を確保。
帰り道で「明日が最後なんだな」「終わってしまう」「私はやり切れただろうか?」「悔いなく終わりたい」という想いが巡りました。
家に帰ってからもそう思いながら何とか身体を落ち着かせて、翌日への備えを作った形です。
睡眠確保のために奔走した影響で、起きたのが12時過ぎ。ガーデンシアターに着いたのが15時20分くらいだったので、結構危なかったですね。
「昨日フラスタを見ておいて良かった…」と思いつつ、昨日と違うアリーナ入り口から入場(初日はバルコニー2階)。
座席は初めて虹ヶ咲のライブに参加した「1st Live/Day2』と同じアリーナ前方ブロック。まさかここまで用意が整うとは思わなかったものの、何か運命じみたものを感じました。(しずくのいるSブロックでしたが)
『ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会UNIT LIVE! ~A・ZU・NA LAGOON~』 Day2
M01/M02/M03『Dream Land! Dream World!』『Cheer for You!!』『Infinity! Our Wings!!』
久しぶりのアリーナだったのでワクワクしながら待っていたところ、アナウンスで調子に乗りまくるしずくの声が。「このメスガキ…」と思いつつも、可愛いので許す。歩夢と被ったのも面白かったですね。
開幕では、3人のフォーメーションが変わっていた(私から見えず)ので、周りから歓声が上がる。イントロを聞いてこちらも「来た!」と思いました。
『Dream Land! Dream World!』は、A・ZU・NAにとって始まりの曲。ここで使わずいつ使うという感じでしたね。少しの変更でも、セトリが変わったのは嬉しかったです。
『Cheer for You!!』も1st singleの楽曲。コールが連続して相当に楽しい曲です。私も「しずくのU」やりました。(前田じゃない!)
『Infinity! Our Wings!!』は5thと昨日に続き、虹ヶ咲のライブで3回連続聴いた曲。
直前の『Cheer for You!!』も含め、「ああ、最後なんだ、これで最後なんだなぁ」と思いつつ、せつ菜と一緒に両手を突き上げました。
M04/M05/M06/M07『Maze Town』『ロマンスの中で』『Kakushiaji!』『Happy Nyan Days!』
MCを挟んで次のブロックへ。ここは初日の順番と全く同じでしたね。
『Maze Town』はカッコいい曲。「誰?」の部分で(映像に)各自のマークが流れるの良かったですね。せつ菜向きの楽曲なので、聞き入るような感じで楽しんでました。
『ロマンスの中で』は2期3巻についてきた楽曲。実は1回も聴いたことありませんでした。
初日に曲調は確認したので、ゆったり聞く…だけでなく、せつ菜をステージに投影して見てました。
私は背が低いので、アリーナ前方でも後ろは全く見えません。
そんな感じなので、空いている右前方にせつ菜を投影(幻視)してみました。流石にやったことのない試みでしたが、いけました。
ステージで歌うせつ菜を"視た"ことにより、私の涙腺が決壊。こんなに高度な自爆をしたのは初めてです。この後はもうずっと泣いてました。
3人の歌を感じながら、楽しそうにせつ菜が歌い、踊っている。これはもうダメですね。今でも思い出すと込み上げてくるものがあります。
歌詞がとてもいい曲なので、これから大切に聴いていきたいなと思っています。もっとこの曲が好きになりたい。
『Kakushiaji!』も知らなかった曲です。今でも何に入っていた曲か分かりません。どれだろう…見当もつかない。
曲は楽しい感じ。クリームシチューにタバスコ撒き散らすせつ菜が好き。
フォロワーの人も言っていましたが、食卓を使って自然と3人が座る演出は見事でしたね。私も「そう来たか」と思いました。
『Happy Nyan Days!』は楽しい曲。にゃんにゃんするともりるが可愛かった。『ちょっとその足邪魔なのよ』『喉をゴロゴロ鳴らすのにゃん』の辺りは特に好き。
M08/M09/M10『Solitude Rain』『DIVE!』『Awakening Promise』
幕間アニメーションを挟んでソロパート1周目。初日にお手洗いから帰ってくると「ご近所さん」になっていてびっくりしました。
「えっ…そんなアトラクション…ありましたっけ…?」というコミカルなせつ菜のシーンが好き。
さて、『Solitude Rain』は初日の衝撃が凄かったものの、連日なので何とか耐えました。
『しずくモノクローム』は1期で唯一(はてな)ブログを書いた話数なので、思い出深い曲でもあります。
5thの時から感じたのですが、前田佳織里さんのダンスは本当に格好良くなりましたね。以前と比べてかなりダイナミックな動きをするようになったと思います。
白黒のドレスを振り乱しながら踊る前田さん、とてもかっこよかった。またライブで聴きたいですね。
『DIVE!』は…感想書きたくないな…書いたら本当に終わったと感じてしまいそうで。
もう、全員で『wow wow…』と叫んだ。叫び続けた。手を突き上げて、思いよ届けと願いながら、ともりるに声援を送りました。
どれだけ届いただろう。どうであれ、やり切ったんじゃないかなと思います。最後も右手を天に突き上げました。
せつ菜を演じるともりるに声を届けられるのは、これが最後。だから、悔いの無いようにと思っていました。まあ、涙でボロボロの状態でしたが。
頑張りました。多分。
『Awakening Promise』は、私の中で影の薄い曲でした。
何故だろう、と思っていたのですが、今回ではっきり理由が分かりました。どうやら1期12話の内容が濃すぎたために、MVまで頭が回らなかったようです。そんなこともあるんですね…
というわけで、改めてこの曲に触れることになりました。
感想は…めっちゃいい曲。
歩夢の「一つずつ前に進んでいく」という価値観が更に強固になり、歩夢自身がそれを肯定している歌詞と弾むメロディー、1期の総決算に相応しい曲だと思います。
初日は「せつ菜のファンだからな…」と思ってしなかったんですが、二日目は私も指を伸ばしました。虹ヶ咲、せつ菜、ともりる、そして歩夢。色んな意味で約束がしたかった。
大好きな曲になりました。ありがとう。
M11/M12/M13『エイエ戦サー』『CHASE!』『Break The System』
間髪入れずソロ曲2周目。初日とは逆の順番になってますね。
『エイエ戦サー』は、コール有りになった初日のインパクトが大きい曲でした。
両日とも(笑い混じりの)歓声が上がりましたが、私はこの曲が凄く好きです。しずくがどんな想いで進んでいるのか、誰に声を届けたいのか、よく分かる楽曲なので。
コールの内容が分かっていたので、私も二日目は楽しみました。
「ホ戦サー!」
…
『CHASE!』は…思い出しかない楽曲ですね。
そして、コールが出せて1番嬉しかった曲です。イントロに入る瞬間、爆発するような会場の雰囲気は、生で見ないと味わえないですから。
『半端な気持ちで挑みたくはないから ステージには一つも悔いは残さない』。ともりるは、どんな感情で歌っているのだろうなと想像しました。
本人も言っていましたが、シャウトは完璧だった。"優木せつ菜"でした。
本当にありがとう。
ともりるは最後まで、せつ菜の良きパートナーであり、せつ菜の魂であり、"優木せつ菜"という存在そのものでした。
せつ菜を愛してくれてありがとう。最後までやりきってくれてありがとう。
これからも続いていくせつ菜の夢を、いつまでも見守ってあげてください。
…
『Break The System』はカッコいい曲。初日もかなりこの曲に助けられました(強制的にテンションが上がるので)。
二日目はもう、ボロボロで…
楽曲が始まった時はうずくまってしまいAメロまでまともに聞けず…Bメロで「歩夢が歌ってる、頑張らないと」と思って手を振るのですが、サビが終わった瞬間にまた前が向けなくなってしまい…
それを2番まで繰り返しました。みっともない限りです。
しかし、前向きで勇気を歌った曲なので、大変救われました。
元々「せつ菜・かすみ・歩夢」の順に好きになったので、歩夢がせつ菜を後を受けて歌っているのが単純に嬉しかったし…難しい楽曲を歌いこなすあぐりの成長も感じました。
やっぱり歩夢好きだな。これからも応援したい。そう思いました。叶うといいな。
M14/M15/M16『BLUE!』『Dancing in the Light』『Poker face&お願い!Fairy』
幕間アニメーションを挟んで再びユニット曲。
二日目はこの間にお手洗いへ向かったので、内容を聞けてません。しずくといっしょに「えい♡えい♡」したかった…
『BLUE!』は今回の表題曲。イントロの時点で泣く。
この辺り、記憶が曖昧です。
「終わってほしくないな」と思っていたのもありますが、何と言うかふわふわした、幻想的な風景を見ていたので…
『ロマンスの中で』にある『そう、たとえ幻想であっても ときめきは現実なのだから』に近い感覚でしょうか。
ライブという幻想的な空間の中で、確かに感じ取れる胸のときめき。それだけに集中していた気がします。だから楽曲の記憶がないのでしょうね。
『Dancing in the Light』も似たような感じです。ゴメン。
『Poker face&お願い!Fairy』はかなり聴き込んだ楽曲なので、覚えている部分もあります。ただ、感想に出てくるのは「終わっちゃうな」「終わってほしくないな」ということばかり…
それだけ時間が過ぎるのが惜しかったんだなぁと思います。降り返ってみると。
Ⅿ17/M18/EN01『フォルクロア~歓喜の歌~』『Love U my friends』『Just Believe!』
『フォルクロア~歓喜の歌~』は、私の大好きな楽曲。この曲がユニットの最後で良かった。
どうやって聴いてたか全く覚えてないんですけど…単純に疲労もありますね。
(基本的に)せつ菜のパートが分かっているのはこの曲が最後。だから一つも逃さないようにと思って耳を傾けてました。
最後までせつ菜はせつ菜だった。それが嬉しかった。ありがとう。
『Love U my friends』は大切な思い出のある曲。『1st live』ではせつ菜の後を受ける楽曲でした。ここで使われてよかった…
既にコールは覚えているので、後は入れるだけ。
全力でやった…と思います。あんま覚えてない。
最後に銀テが飛んで、上空に舞う赤色を見ました。
この光景を見上げられたのが、アリーナに入れて一番良かったことかなと思います。
また一つ、この曲の「大切」が増えました。今後も"大好き"な楽曲であってほしいと思います。
『Just Believe!』は正反対にあまり思い入れのない曲だったりします。
2nd以降、私は虹ヶ咲から離れてしまったので…(特に何があったとかではないです)(2020から2年半アニメのライブに行っていないので、その影響)
この曲は1番Bメロにせつ菜のパートがあるので、じっくり聴きました。
そして、大歓声の『Just Believe!』。みんな最高でした。あの場にいる全員で作り上げた一曲だと思います。
最後に『lalala…』を歌いあげて終了。凄まじく一体感のある光景でした。みんなが同じ方向を向いてたなと思います。
EN02『TOKIMEKI Runners』
楽曲に入る前に、MCのお話し。
ともりるは最後まで、せつ菜として舞台にたってくれました。
それをぶち壊す…前田ァ!
勿論、前田佳織里さんは打ち合わせに反することをやったのですけど、これはもう仕方のないことだったと思います。
ともりるは、ずっと前から「私がせつ菜をやるべきではない」と言っていました。きっと降板を考え始めたのは2年以上前。本人の中で、納得するまで何度も考え続けたのだと思います。
それに対して、他の出演者が「やめる」と知ったのは、きっと直近5ヶ月以内(虹ヶ咲5th以降)。心の整理が出来ているはずないです。ファンである私たちよりも、ずっと長い時間を過ごしてきた仲間ですから。
最終的には、その整理出来ていない思いを、私たちにぶつける形になりました。
勿論ともりるにとっては不服なことだったと思いますが、ともりるが「自分の"大好き"に素直になれていますか?」と問いかけて始まったのが虹ヶ咲のライブなら、ここで前田佳織里さんが「ともりるへの"大好き"」に素直になるのは、道理だったのかもしれません。
それに。
もしステージに立っているのが「桜坂しずく」だったとしても、きっと大女優は同じことをしていたと思います。
もしその涙が、演技に落とし込まれた偽物であったとしても。事前の取り決めを無視するような内容であったとしても。
しずくは去るともりるのために涙を流していた。
私はそう思っています。
最後にあぐり、立派だったぞ!!!
さあ楽曲に行きましょう。
『TOKIMEKI Runners』は、言うまでもなく虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会の大切な曲。ともりるが"大好き"と言っている曲で、沢山の思い出を生んできた曲でもあります。
この時は、私の中にある"大好き"を全部ぶつけようと思って聴いていました。
ラスサビの辺りはもう、どうしようもなく切なくて、悲しかった。でも、最後は笑顔でと思って、全力で右手を突き上げました。
会場の前の方から、聞こえてくるみんなの声を聴きました。最高でした。ありがとう。
楽曲が終わった後は、各自思い思いに言いたいことをいって、やりたいことをやって。
『1st live』で「みんなー、会いたかったよー!」が生まれた(正確にはスクスタ発)瞬間、会場にいました。本当に何を返せばいいか分からなかった。
シーンとした後、会場が爆笑に包まれたのを覚えています。
そういえば、大歓声で返せたのは今回が最初で最後だったんですね。
意識していなかったけど、大声でともりるに言葉を返せてよかった。
最後まで「ありがとう」「お疲れ様」「大好き」を伝えて、笑顔で終了。規制退場ニキも爆笑を取ってくれました。
りんかる君/猫耳持ちを最後に残したのは抜群の煽りでした。隣の人は残ってた。終演後も楽しかったです。
終わった後はフォロワーさんと会って、食事をしてから帰りました。
二日間で数人とお会いしましたが、皆それぞれに想いがあって、「本当に沢山の"大好き"があるんだなぁ…」と思った次第です。
終演後は外で泣き家で泣き。みっともないですね。
でも、私は全部このライブにぶつけようと思いました。
怒りも悲しみも喜びも楽しみも、全て私だけの感情。それ自体に優劣はないと思っています。
だから、嘘が無いように、悔いが無いように。それだけ考えてライブに臨みました。
心残りは沢山あるけれど、ライブ自体には大きな悔いを残さず終われたんじゃないかなと思います。
楽しいライブでした。ありがとう。
終わりに
さて、ここからはフリーです。何を書こうかな…
まず、ともりるに「お疲れ様」と言いたいですね。本当に。
私は身体の痛みと付き合ってきた期間が長いので、ともりるに関する初報を見た時、直ぐに「努力で解決できるものじゃない」と感じました。
現状には無理がある。いつか限界が来る。
それを知っていて、無責任にせつ菜を好きになり、応援させてもらっていました。
11月1日のお知らせも、勿論悲しかったけれど、「来たか」という感覚でした。それが予想出来ていたので、少しは早く立ち直れていました。
ライブの前に出来ることをやろう、悔いなくやろう。
そうは思っても、沢山の「やり残したこと」が私の中にあります。
それでも、せつ菜を、演じてくれるともりるを好きになってよかった。
その感情は今でも、消えることがありません。
11月以降、せつ菜のことを考える中で、更にせつ菜を好きになっていく自分がいました。
そんな日々を過ごせたことが、私の誇りです。
それだけの"大好き"を届けてくれるともりるだから、出来れば最後のライブは楽しいだけじゃなくて、全部の感情を出して臨んでほしかった。
上述したように、私は「全ての感情は尊い」と思っている側の人間なので、悲しみを隠す必要はないと考えています。
私たちがせつ菜に感情を届けられるのは、これが最後。同じように、ともりるが"優木せつ菜"としてステージに立てるのも、これが最後。
だからこそ、全部の感情を乗せて、ステージに立ってほしいと思っていました。
その願いを、図らずも前田佳織里さんが叶えてくれた形になります。
ともりるにとって、望むことではないんだろうなと思います。だから、「良かった」とか「嬉しかった」とは言いません。
少し話が遠回りします。
11月以降、ずっとずっと考えていました。ともりるは何故、せつ菜をやめなければならないのか。
私は「ともりるがせつ菜をやめる必要は全くない」と思っていたので、このことは中々受け入れられませんでした。
それを受け入れられたのは、ライブ直前のある日。
「そうか、ともりるは"優木せつ菜の可能性"を信じているんだ」と思い至りました。
私は"ともりるが演じる優木せつ菜の可能性"を信じていました。だから降板する必要はないと考えていました。
でも、ともりるが信じているのは、きっと"優木せつ菜自身が、どこまでも羽ばたく可能性"。だから、踊れないともりるは次世代にせつ菜を託さなければならないのだと。
それだけせつ菜のことを思ってくれる人が降板を決めたなら、私はその可能性を信じなければならないと感じました。
だからこそ、ともりるが最後のライブに全力で向かってきてくれたのが嬉しかった。
本気のパフォーマンスの中で、ともりるは「これだけしか踊れないんだよ、それでもいいの」と言っていたような気がします。
初日が終わった後、翌日のセトリが変わらないことを確信しました。明らかに限界までダンスを取り入れていたから。
そういう、色々な制限を目の当たりにして、どうしようもなく「変わらなければならない現実」を見た二日間でもありました。
ともりるの後を受ける、次世代のせつ菜。彼女が更に羽ばたき、どこまでも自分の夢を叶えていくところを信じたいなと思います。
その中で、私も出来ることをやりたい。今はそう考えています。
話を戻して、ライブが終わった後に、「どうしてともりるは"せつ菜"であることに拘ったのだろう?」と考えていました。
これはもう、誰が何と言おうとそうなのだと思います。ともりるの中にある"信念"というべきでしょうか。
妥協が許せるなら、甘えを見せられるなら、ともりるは最後のステージでもっと沢山泣けたかもしれません。折り合いをつけながら、せつ菜を続けてくれたかもしれません。
それでも、信念を持ってステージに立つともりるは格好良かったし、そんな格好いい声優に演じてもらえたせつ菜は幸せ者だと感じました。
私が(ともりるの演じる)せつ菜を本気で応援できたのはたった10ヶ月程度のことでしたが、それでもせつ菜を好きになって、ともりるのことも好きになれて良かったと思っています。
先の見えない不安と闘う中、せつ菜を演じ続けてくれてありがとう。ともりるのお陰で、せつ菜のことが"大好き"になりました。
役を降りてからも、強い意志を貫いて道を突き進んでいってください。応援しています。
それからせつ菜。あなたのことが大好きです。これからも一緒に大きな野望を叶えていこう。
『~A・ZU・NA LAGOON~』
共演者の前田佳織里さん。強い友情を感じさせてくれてありがとう。
同じく共演者のあぐり!格好よかったぞ!!
そんな感じです。長くなっちゃった。全部書けたかな。全部書けたと思います。
「ともりるが動けなくても退屈させないぞ」という、虹ヶ咲の意地とプライドを感じるライブでした。演出凄かったよね。考え抜かれていて、一瞬たりとも気を抜かない気迫がありました。
参加者の方々もお疲れさまでした。悔いなく終われましたか。そうだったらいいなと思います。
それじゃあこの辺りで。本当に終わっちゃうね。でも先に進まないと。
3月31日まで、まだ道は続きます!"大好き"はここから!
2023年2月8日
とら