6/20
競馬負け、阪神負け、でも自分にはブログ更新があるから……という6/20の投稿である。まずはレギオンマッチAランク戦の振り返り。今回は実力的に上位だったので、基本的には上から殴り続けることが出来た。しかしバフ量が強く一度クリスタルを割られたので、少々ヒヤッとする面もあった。私は咄嗟に壁を発動したが、相手が攻勢に出てくる直前だったので良い判断だったと思う。終わってみればスコア100万超の大勝利。ささっと3勝してSランクに乗り込みたいところだ。
さて、アニメの感想だが……ドヨルの作品はしなくていいかな。静かに物語が進行するので、特段語るべきシーンもなく。いずれも面白いのだけど、自分の感想欄に上がってくるようなタイプの作品は少ないらしい。
唯一取り上げるとしたらやはり長瀞さんだろうか。今回は1話の回想が流れたが、改めてこの頃の長瀞さんどこ行ったんだ……と感じる。個人的には長瀞さんが好感度MAXになってからの方が楽しめるのだけど、その筋の人たちにはウケが悪そうだ。しかしまあ、長瀞ズの楽しそうな感じや長瀞さんの過ごす掛け替えのない時間を見ると笑顔になってしまう訳で、なんやかんやこの作品が好きなんだなぁと感じるね。
最後に取り上げるのが今日の本題、ゾンビランドサガRだ。2期では佐賀事変が刺さらず四苦八苦していたのだけど、それを乗り越えて見る最新話はとても良かった。メイクなし、衣装なし、それでも逞しく振る舞う面々が、佐賀に蘇り二度目の人生を送ることの意味を体現していた。彼女たちは何かしらの未練を持って人生を終え、蘇り、戻る場所もない日々を一歩ずつ歩んでいる。生きていた頃の姿はもう戻ってこない。彼女たちはゾンビだ。メイクなしではまともに外も出られない、朽ち果てたゾンビだ。それでも当然に人の温もりを受け取り、応え返すことでフランシュシュは誰より輝く”アイドル”になれる。今回、彼女たちは大きな決断や派手なステージを経験することなく、ごく自然に”アイドル”であることを選び続け、被災者たちに笑顔を届けた。ここまで繰り返し伝えてきたメッセージが力みなく描写され、フランシュシュにとっては行動原理にまで至っていることが分かる力強いエピソードになっていたと思う。
それでも、今までのフランシュシュは歴史資料館という”家”に立てこもり、真実を隠すことで”アイドル”としての活動を成立させていた。ゾンビであることは決して承認されているわけではない。それを今回、大変立派な幼女先輩たちが「怖くない」と肯定し、”家”を失ってもフランシュシュは”アイドル”足りうるのだと教えてくれた。これは1期2話の、「こんなふうにゾンビめちゃくちゃされまーす」という幸太郎の言葉に対するカウンターであり、フランシュシュが既に常識の壁を越えていることも表している。心の底から”アイドル”を演じていれば、いつかゾンビという”本当”が嘘になる日も来るのだ。
その時一番に反応し感無量な表情を見せたのが、我らが3号水野愛である。彼女は平成を駆け抜けた、ファンとの距離感を重視するアイドルだ。それはテレビから歌を届けるだけ、完璧な姿を見せるだけではダメで、努力の姿勢がファンに伝わっている必要がある。フランシュシュにとって最も柔らかい無防備な部分である”ゾンビ”という真実が晒されても、応援してくれる人がいる。それは自分たちの努力が、最早自分たちの手を離れて、子どもたちに届いていることの証明でもある。フランシュシュの努力はあくまでも”アイドル”として高みへ上るための努力であって”ゾンビ”として受け入れられることを目指してはいない。それでもファンは独自の受け取り方で”ゾンビ”と向き合い、これまでの努力に報いてくれた。彼らが見せる想定外の暖かさに触れたから、水野愛は作中で最も嬉しそうな表情を見せたのだろう。その事実を、ファンの前では隠しながら。
あまり注目されていないが、愛ちゃんには個別回がない。なので散らばった活躍シーンから彼女の人格を纏め、理解する必要がある。上述のエピソードは愛ちゃんの人となりを掴むうえでも、重要なヒントとなるシーンだった。伝えて、届けて、共有する。自己満足でもダメで、かといって自己犠牲でもダメなのが平成のアイドルというものだ。そして彼女は偽装ではなく、本当の姿で人と繋がることを望んでいる(※メイク自体は偽装ではない。偽装とは演出によって人の心を掴むこと。ゾンビランドサガの中ではライトくんのやり方がそれに近い)。それは愛ちゃんが正真正銘、自分の力で人を笑顔にしたいという願いを持っていることの証明なのだと思う。勿論その裏には自分の実力を証明し、沢山の承認を得てトップに駆け上がりたいというエゴイスティックな感情も存在する。けれど”アイドル”を目指した感情の出自が、真に優しい部分から来ているのだと、今回で確信できた。1期5話で彼女の優しさに触れて以降ずっとその点を魅力と感じていた自分としては、最高のシーンが来たな、という感じでもある。もう終わりでもいいくらいの満足感だが、最終話では2020年3月8日、叶わなかったライブの「リベンジ」が行われる。私もチケットを保有しながら、無念を感じつつ払い戻しを行った中の一人だ。製作陣、声優陣、関わる人すべての想いが乗った延長戦でゾンビランドサガは何を見せるのか。最大の期待を持って放送を待ちたい。
昨夜の視聴作品:22/7計算中 シャドーハウス11 長瀞さん11 バトルアスリーテス大運動会11 美少年探偵団11
今期ももう終わりだなぁ…寂しいね。そういえば、創作くんの「まゆ」呼びよかったな。キュンときた。創作くん、目立たないながらも意外性があって、幅広い年代にファンがいそう。美探もこれまでのように美しく、綺麗に物語を締めてほしい。期待しています。
サムネイル画像引用元:©︎ゾンビランドサガ リベンジ製作委員会