優木せつ菜役のともりるへ-最後のメッセージ-
本日22時、ともりるから林鼓々さんへの引継ぎメッセージが公開されました。
本当にこれで終わりなんですね…寂しくなります。
本当は書くつもりなかったのですが、動画を見て浮かんできたことを書こうと思います。
~本文~
今日、私は虹ヶ咲の二次小説である『夢』を記しました。
(CPモノなのでnoteには載せませんが、pixivには『優木せつ菜』でタグ検索すると出てきます。ご自由にどうぞ)
そして今日は、虹ヶ咲以外にも結構大切なイベントがありました。
プロ野球開幕戦です。
私はオリックス・バファローズを応援し始めたのは今年からですが、阪神タイガースは21年目という筋金入り。
多分開幕戦を見なかったのは今まで一度も無かったのではないでしょうか。「大袈裟」だと捉えられると思いますが、本当にそんな感じです。
そんな中で、今日は『夢』の執筆を18時に開始し、21時過ぎに書き終えるまで、一度も野球を見ませんでした。速報すら見ていません。
正直、考えられなかったことです。しかし集中力を維持するのと感覚を研ぎ澄ますことを考えると、他の情報を入れるわけにはいきませんでした。
そんな執筆作業を終えて、少し思ったことがあります。
私がせつ菜から貰ったのは、何かを諦められる強さなんじゃないかと。
今は娯楽が沢山あって、流れようとすれば幾らでも流れられる場所があります。
その中で、何か一つに打ち込もうとするのは結構大変です。
しかし、この数か月間に私が迫られたのは選択でした。
11月の発表から5ヶ月しかない時間、何を伝えるか、ライブにどれだけの熱意を持って接するか、かすみ(せつかす)との向き合いをどうするか……
今まで通り沢山の娯楽に流されては時間が足りません。必然に出来ることを絞っていき、集中的に取り組むことが増えました。
結果として諦めることが増えていき、出来なかったことも沢山目の前を過ぎていきました。
それでも、その5ヶ月のうちに出来たことは私の中で最も記憶に残るくらい嬉しいこと、楽しいこと、そして悲しいことも含めて、インパクトの強いものになってくれました。
『HUNTER×HUNTER』じゃないですが、自分に制約をかけて強さを手に入れるというのは、本当にあることなんじゃないかと今は思います。
そしてそれは『優木せつ菜』という活動を通じて、ともりるが教えてくれたことでもあると勝手に思っています。
・・・
その昔、私は『放課後のプレアデス』という作品が大好きになりました。その作品に出てくる、脆くも逞しい女の子たちの生き方に憧れ、そんな風になりたいと強く願っていました。
しかし、『放課後のプレアデス』に出会ってから7年間、私はそんな風になろうとして、上手く出来ずにいる日々を過ごしました。正確に言い表すことは出来ないものの、とても情けない感覚であったことを覚えています。
そんな中で、優木せつ菜という女の子に出会いました。
(実際に出会ったのは2019年です)
せつ菜を好きになってからまだ1年も経っていない中で、自分の道を定められることが増えました。沢山の人に感謝されるような活動も叶えることが出来ました。
気づけば自分の中にある"大好き"を、自分の力で伝えられるようになっていました。
まだ『放課後のプレアデス』に出てくるすばるやあおいのような、輝きを見せる生き方が出来ているとは思えないものの、少しは彼女たちの持っている強さに近づくことが出来たのかなと感じています。
それがとても嬉しかった。せつ菜に貰ったときめきのお陰で、ここまで来ることが出来ました。
これからも迷うことは必ずあると思いますが、その度に自分の進むべき道をしっかりと見定めて、一つ一つ歩んで行こうと思います。
・・・
ともりるへ
今までせつ菜を演じてくれてありがとうございました。本当に大好きです。
『アニマエール!』のイベントで初めて見た時、「この人は間違いなく凄い声優になる」と思いました。
それから4年の時が経ちましたが、今も勢い留まることなく活躍の場を広げているのを見て、本当に嬉しく思っています。
これからも大好きなお芝居やアーティスト活動を通じて進みたい方向へと進み、沢山の人にともりるの持つ輝きを伝えていってください。応援しています。
・・・
せつ菜へ
何を言えばいいんだ…分からん…
これしかないよね。うん。
これからもよろしく!
・・・
私の大好きな楽曲の中に、『命を主燃料にキミを生きて行く』という歌詞があります。
それは生まれた時からずっと同じでも、命の使い方を少しだけ、自分が満足できるような形に変えられた数か月間だったと感じています。
その道を支えてくれた、ともりるとせつ菜に貰ったときめき。
それを大事に持って、この先も進んで行きたいと思っています。
これからも、また。
2023/03/31 とら
参考資料
tacica 『LOCUS』より
『GOAT』の歌詞を一部引用