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百物語

最後の蝋燭を吹き消すと、
辺りは真っ暗になった。
暫しの沈黙の後、
「バカバカしい。何もないじゃないか。」
と、僕は言った。
電気を点けようにも辺りが見えないので、
ライターで蠟燭に火を灯す。
そこには誰もいない。

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