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男の下着事情

女性の下着と違い、男の下着事情はなんとも単調な物である。

ネットの情報によると若い世代であれば大多数がボクサーブリーフ、それより上の世代であればそこにトランクスが加わる程度で、色も黒かグレーか紺が大多数だろう。

一方、女性の下着についてはあまり詳しくはないが少なくとも男性のものに比べて色、柄、デザインともに豊富である。そしてその豊富さを活かして気分によって下着を使い分けたり、また下着によって気持ちを鼓舞させたりするとのこと。

下着にそんな使い分けや効果がある可能性があるのに、男の下着についてはその単調な選択肢故にそういった使い方がなかなか難しい現実がある。そんな中、AbemaTVを見ていたところ、下着メーカーのワコールが男性用のレースのボクサーブリーフを発売したことを知った。

正直、男性用とは思えない色と生地で初見では衝撃を受けたが、冷静に考えるとなぜ男性だからレースは敬遠されるのか、なぜピンク等の綺麗な色は敬遠されるのかと考えると、何かと今話題の「らしさ」の押し付けが人に見せないこんなところまで強く影響を及ぼしているからだろう。いや、ある意味「らしさ」が一番強調されるところだからか。

ネットインタビューを見ると女性が男性に求める下着は圧倒的にボクサーブリーフとなっており、冷静に考えるとこれは異性からの「らしさ」の強要以外の何者でもない。男性だって女性と同様に色々な下着を選んだって良いじゃないか。

ワコールメンのHPを見ると様々なデザインの下着があって実に面白い。ありきたりなちょっと派手な男らしいデザインのボクサーブリーフを履くだけでなく、生地を変えてレースにしたり、花柄にしたり、ボクサーブリーフではなく、Tバックにしたり、ふんどしスタイルにしたり。賛否は別にしてせっかく「らしさ」を否定的に捉える時代になったのだから、いっそ積極的にいつもと大胆に違う下着を選択してそれを楽しみ、そして男性も下着のプラスαの効果を積極的に取り入れていこうじゃないか。

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