2023年夏、圧倒的にかっこいいバービーボーイズにハマる。〈目を閉じておいでよ〉〈女ぎつねon the Run〉
暑い暑い、2023年夏。
なぜか私はずっと、バービーボーイズの曲を聴いていた。突然はまった。きっかけはよく思い出せない。Youtubeを徘徊していて、ふとおすすめに出てきて…みたいな感じだったと思う。
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バービーボーイズといえば「目を閉じておいでよ」(1989)。
中学の頃、流行りに流行って、皆大好きだった。
歌詞が、とにかく卑猥。中学生が大好きなやつだった。皆子どもだから、サウンドのかっこよさより、そちらに気を取られてしまっていた。
80年代半ばから90年代にかけての数年間、後にレジェンドになったバンド・グループが、次々と現れた。
BOOWY・ブルーハーツ・TM NETWORK・X JAPAN・B'z…
バービーボーイズは彼らに比べて、少し軽い存在だったように思う。というか、自ら進んで軽さをアピールしていた印象。例えば、彼らのシングル曲のタイトルはこんな感じ。
少しでもこの時代を知っている人なら「あー80年代(後半)っぽいね」と言いたくなる、このふざけ加減。
ちょっと軽薄な不良感。かなり危険な香りもする。軽いノリで甘いことを言われて、うっかり本気になったらどんな痛い目にあうのか…やばいやばい、近づかないでおこう(何の話?)…そんな風に、あえて軽くあしらいたくなる雰囲気。
男女2人ボーカル(KONTAさん、杏子さん)で、歌うのは基本男女のあれこれ、というのも大きかった。
…前置きが長い!
とにかく、彼らの活動時(一度目の解散までの)小中学生だった私には、そんな印象のバンドだった。
そこから30何年、そんな危険な香りもふんわり受け止められる大人になり。この夏改めてバービーボーイズに出会ってみたら…
ただただ、めちゃくちゃかっこいいバンドだった!!
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初期の曲はよく知らなかったのだけど、「もォやだ!」(1985)
このタイトルで、こんなカッコいいの?なんでこんなタイトルつけたの?
心変わり、2度と戻らない、ブレイキン・グラスのよう~♪の部分(1:23~)しびれまくりなんですけど。初っ端のKONTAさんの歌い出しも。
これも初期、「暗闇でDANCE」(1984)このMVのカッコよさ!もちろん曲も最高にカッコいい。
小学生の頃ラジオでよく聴いた「ごめんなさい」(1987)
当時は、完全にコミックソングだと思っていた。改めて聴いて、こんなにカッコよかった!?と衝撃。KONTAさんのイントロのサックスよ… この曲に限らないけど。
個人的にバービーボーイズの曲でNo.1だと思うのが「女ぎつねon the Run」(1987)。おそらく「目を~」に次ぐヒット曲でもある。
杏子さんの魅力が炸裂。「さわいでたいよ はしゃいでたいよ そうもっと集まれBOYS 踊ろ」(1:40頃)
その声とその感じは、杏子さんにしか出せないよ…
杏子さんの魅力といえば「chibi」(1989)。チルな雰囲気たっぷりで切ない。(曲は0:30~)
ちなみに杏子さん、元有名商社OLだそう。
どんなに色っぽくはすっぱに振り切ってもどこか優雅で、粋で抜群にカッコいいのは、そういうバックグラウンドあってのこと?
(商社OLというのも、80年代的付加価値ではあるけど)
この最高にカッコいいサウンド(プロデュースしている いまみちともたかさん神、というかメンバー皆さん神)、それをあえて、軽薄なタイトルでパッケージして提供する…
いかにも、イケイケなあの時代らしい「粋」。
今思うと絶頂期、最大ヒットになった「目を閉じておいでよ」の、ちょっと露悪的に思える、やたらにエロい歌詞。
「ブレイクするのはバカに見つかること」と言ったのは有吉弘行さんだけど、あの歌詞は、どうせ見つかるなら思い切りぶちかましてやれ、という彼らなりのポーズだったのか。
…なんか、分析すればするほどダサくなって、彼らに怒られそう。この辺にしておこう。
とにかく彼らのカッコよさに気づき夢中になった、暑い熱い2023夏だった。
大人になってわかることって、あるよね…
曲紹介、ほぼ「カッコいい」しか言えてないけど、勢いだけで書いてみました。(いつも?)