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【2023/2/11 BSフジテレビ特番】〈輝き続けるオフコース〉ご覧になりましたか?
こちらの記事でもふれた、2/11放送BSフジのオフコース特番。私なりの感想を書きたいと思います。
坂崎幸之助さんと北川悦吏子さんの視点
彼らが支持するのは、2人時代の精緻なオフコース
まず、往年のとても濃いファンである、ゲストの皆さんに圧倒されました。特に、坂崎さんと北川さん。
彼らは「さよなら」などでブレイクする前からのファンで、その頃のオフコースの精緻な作品をとても愛しているよう。
坂崎さんはコード進行やコーラスワークなどのサウンド構築面で。北川さんは、繊細な歌詞の世界を。(全く違う見方から、同じ時期のものを支持しているところが面白い)
そして、5人時代も支持していたけど、鈴木康博さんの脱退と共に離れた、とハッキリおっしゃってたところも共通・・・
往年のファンの逆張りだった⁉私 kasumiの視点
私は、自分の記事「オフコース愛を止めないで!」でこのように書いていました。
私の全く個人的な好みでいうと、フォークはあまり得意ではない。
(中略)
やはり、私が子どもの頃からふれてきた、賑やかなJ-POPとの差が激しすぎるので、耳がなじまないところがある。
世代というより、個人的な好みもあるのかもしれない。
(中略)
そういうわけで、これから語りたいのは「5人時代」と「4人時代」のオフコース。
「4人時代は、エレクトリック入ったロック」と書いた。このエレクトリック感が、私には懐かしく、親しみを持って聴ける。
これは世代的なものだと思う。
4人オフコース時代は、私が小学生だった80年代半ば。
(中略)
テレビで聴く初めて知るポップスがそういう音だったから、5人時代のサウンドより、より身近に感じるのだと思う。
坂崎さんと北川さんのお話を聞いて、ここまで真逆とは驚きだなぁと思いました。まるで、あえて逆張りをしたかのような私。もちろんそんなつもりではありませんでしたが💦
往年の濃いファンからみるオフコースってこうなんだなぁ。とよくわかりました。この放送をみた後だったら、「オフコース愛を止めないで!」は書けなかっただろうな、怖くて。
フジテレビ永山耕三さんの視点
フジテレビプロデューサーの永山耕三さん(東京ラブストーリー、ロングバケーションなどの監督さん!)は、坂崎さんと同年代だけど、もう少しライトファンというか、俯瞰でみている感じがあり、全ての年代の作品について語ってくれました。プロデューサーさんならではの視点なのかもしれません。
でも82年の武道館に詰めかけた方々も、坂崎さんや北川さんのような濃いファンより、このくらいの方が多かったのでは?と思ったりもします。
ロンバケ ↑ は、北川さん脚本・永山さん監督作品
ふかわりょうさんの視点
ふかわりょうさんは、私と同世代のファン。知識が豊富で驚き。思い出の多さではリアルタイム世代に勝てなくても、知識と思い入れでは負けない熱さに、大いに共感でした。
でも好きな曲として挙げたものは5人でのブレイクの前のものが多く坂崎さんと北川さんに近い感じで、私とは違うなぁと思いました。「哀しいくらい」を挙げてくれたのはうれしかった✨
ふかわさんが遠慮がちに4人時代に言及したとき、坂崎さんと北川さんがバッサリと、鈴木さん脱退以降のものは聴いていない、という内容のことを言ったのが印象的でした(あくまで、穏やかな調子ではあったけど)。
ふかわさんもあまり肯定的な感じで言及していなかったけど、あの空気はちょっと怖かった。ふかわさん、本当は4人時代で1曲くらい好きな曲あったんじゃない?
ふかわさんの最新著書 ↑ 面白そう。
ほぼスルーされた4人時代
番組では、VTRでデビュー時から鈴木さん脱退、4人時代までしっかり紹介してくれました。しかしスタジオの皆さんは、永山さん以外は4人時代の作品をすべてスルー。
そんなに冷遇されるか・・・4人時代。
ブログや掲示板で時々、オフコースファンの方々の声を読むけど、たしかに4人時代は評判悪いのです。ライブでの演奏のレベルが落ちた、などの声もある。
演奏などの知識がない私としては、そうなのかな、私は聴いてて心地よいし好きなんだけどな、としょんぼりするしかない😢
やはりオフコースは小田和正さんと鈴木さんの2人がいてこそ、というファンの思いが大きいから、なおさら4人時代への抵抗が大きいのかもしれません。
財津和夫さんの視点
財津和夫さんもVTR出演し、インタビューにこたえていました。その中で「今後への期待」というような話題があり、財津さんは、小田さん鈴木さん2人時代(それ以前のアマチュア時代も含め)への原点回帰を期待するコメントをしていました。
このコメントについては、「あくまでファン目線」と前置きあり。客観的なオフコースへの評価とは違う、とにかく財津さんご自身の願望ということでしょうか。
でも、小田さんに近い財津さんのお話することだから、もしかしたらある程度、小田さんの思いを汲んでいたりするのかも・・・?などと勝手に考えてしまいました。
まとめ
番組のまとめ
スタジオでも、最後は「小田さん鈴木さん、2人での演奏をみたい!」というようなまとめになっていました。
番組的には、その方向性のようです。これからどうなるんだろう。
ダイナミックな5人時代、彩りの多い4人時代のサウンドが好きな私の思いとは、だいぶ違う番組の展開でしたが、終始なごやかで、楽しくみられた番組でした。往年のファンの思いも今まで以上にわかり、よかったです。
でもやっぱり、復活するなら5人が良いけど。
今後はどう推していこう?
番組をみて、いろいろ気になるところではありますが、私は今まで通り、自分の好きな曲を推していきたいです。
今の若い人たちは、とても自由に昔の曲を聴いています。
winkやラ・ムーをクールだと言って推す外国人の方がいたり、オリジナル・ラヴの「接吻」に合わせて女子高生が踊ってみたり。その曲の元の聴かれ方や評判など何も気にしない、どこまでも自由に楽しむ姿勢がうらやましいなと思います。
そこまで純粋になることは難しいけど、私もできるだけ近い感じで、オフコースの曲を楽しみたいです。リアルタイム世代の、思い出を大切にする気持ちを、邪魔しない程度に。