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「今、此処に在ることに感謝」 #46
「子どもの可能性は無限大だ」とか思いながら、子どもの可能性を狭めているのは親だったりする。
やはり子どもを宿した時点で親としてちゃんとしなくてはいけない、立派な親にならなくてはいけないと思う力学が働くのか、自分も出来ていないようなことを平気で要求していたりする。
そして、それが出来ない度に、「なんで出来ないのだ?」「そんなんではダメだ!」などと揶揄してしまうことも少なからずある。
子ども心というのは思った以上に繊細だ。
親が発した何気ない一言でも、その子からすると潜在意識の中で確実にその言葉が残り、そして育まれていく。
自分に自信を持てない子というのは、幼少期にこのようなことが深いところで根付いていることが原因であったりする。
そこから脱却するためには、まず親自身が完璧でなくてはいけないという脅迫観念から抜け出すことが必要だ。
失敗してもいいし、間違ってもいい。
そこを許容できるようになるだけで、子育てというのは少しばかり楽になる。
そして、子どもの可能性を信じてあげること。
ここが簡単なようでなかなか難しい。
自分自身の可能性も封じ込めている可能性が高い中で、誰かの可能性を信じるというのは簡単なことではない。
そういう意味では、自分自身の可能性を信じることから始めることも必要に思う。
そして、やれば出来るということを自分自身が会得した上で、子どもと接する。
そんな大それたことでなくていいので、小さなことでも新しいことを始めてみて、ちょっとでもクリアしたら褒めてあげることを自分へのクセつけしていくことで、考え方の根底が大きく変わる。
すると、新しいことを始めることの難しさや、ちょっとでもクリアしたときの嬉しさなど忘れかけていた感情を思い出し、子どもと一緒に成長していくことが出来るし、ある一定を超えると子どもの方が成長スピードが早いことに愕然として、学ぶことの大変さや喜びを肌感覚で実感できる。
子どもが生まれた時点で、親も0歳なので、子どもとともに一歩一歩焦らず進んでいき、成長の過程を楽しむことをオススメする。