「今、此処に在ることに感謝」 #29
人間関係のお付き合いの総和が増えれば増えるほど、そこには喜びとともにリスクも内在することとなる。
だからこそ付き合う人の環境というのはとても大事なことだ。
しかし生きていて、全員が幸せ思考のわけではないので、そのような人を完全にブロックすることも難しい。
人間関係の一番の問題点は、自分と相手が同じ価値観であると思うことから始まる。
もちろん、仲良い人というのはその価値観が近い人であることが多いが、それでも完全一致というのはなかなか起こらない。
ある一点でとても仲が良いということでグループを作る人もいれば、自分と違う価値観だが、相互間で刺激をもらいあえるから仲が良いということもあるだろう。
しかし厄介なのが、人と手を取り合おうとしない人種とのコミュニケーションだ。
この類は、たとえ表上人当たりが良かったとしても、実際のところは何を考えているか分からない。
人間関係を築く上で、信頼関係がとても大事になる。
でもその信頼関係は、決して自分をすべてさらけ出すということではない。
ここが非常に難しいところである。
相手にあった自分。
自分にあった相手。
この最大公約数で好きか嫌いか。
そう考えると、そもそも人間関係とは虚構のものともいえる。
だからこそ、自分は自分でいいのだともいえる。
結局のところ相手に合わせるというのは遅かれ早かれ無理がおきるので、あなたはあなた、私は私の前提のもとに人間関係を築いていきたい。