キエーロを[Spotlight Insight]
SDGsという言葉をよく目にするようになった。
「Sustainable Development Goals」の略称で「持続可能な開発目標」として、
・17の世界的目標
・169の達成基準
・232の指標
から構成されており、貧困に終止符を打ち、地球を保護し、すべての人が平和と豊かさを享受できるようにすることを目指す普遍的な行動を提唱することで、破滅へと向かう地球への警鐘を鳴らしている。
しかし、温暖化といえば、アル・ゴア元アメリカ副大統領が2006年にドキュメンタリーでその危険性を促していたことでも分かるように、ここ最近になってどうのこうのという話ではないのである。
しかし、そこから15年の時を経て、ますますヤバイとなってきたこの時期に急にSDGsの流れが起きたのには何らかしらの思惑があってしかりと考えるのが妥当ではあるが、
ここでは、そのような地球規模の流れがある中で、なぜ私が今キエーロを実践するに至ったのかということを[Spotlight Insight]
してみようと思う。
まず、「キエーロ」とは何かというと、「コンポスト」といった方が名が通っているかもしれないが、「土の力で生ごみを分解する生ごみ処理器」である。黒土の中にいる「微生物」によって生ごみを分解する完璧な循環型エコライフである。
私の場合、完全なる手作りであるために「キエーロ」としているが、使わなくなった衣装ケースを使用した即席コンポストである。
なぜこのような活動をしているのか。
理由は単純明快で、「腸活」を行うには腸の中にある「腸内細菌」を担う「微生物」の多様化が必須で、今スーパーやコンビニなどで売られている農薬や化学調味料によって侵された食材では、それらの「腸内細菌」を豊かにするような食事は摂れないからである。
例えば日本のホームセンターに溢れている除草剤は、海外では禁止されているものであるが、その余剰分が日本に全部送られてきており、それらを使用して育てられた”死んだ野菜”しかほぼ店頭には並んでいないし、
アメリカから輸入される穀物の大半は、そのような除草剤に加え、防カビ剤などの農薬だらけのものしか出回ってこない。
お肉に関しても、そのエサ自体が農薬に侵されていたり、直接抗菌剤を打たれていたりしたものが多くを占める。
つまり、どんなに健康を意識した食事をしようとも、その食材自体がすでに侵されており、なんの栄養素もないどころか、むしろ食べたら毒になりかねないものが溢れかえっているのである。
『白雪姫』に登場する毒リンゴを食べ続けているようなものである。
そうこの世界はすでに多くの利権が渦巻いた危険な食材に溢れかえっているのである。
ともすると、もう選べる選択肢は限られていて、
それらのことを理解しながら、自己責任で侵された食材を食べ続けるか、
有識者によって作られている無農薬野菜を選んで食べるか、
※これに関しても土壌レベルではどこまでの安全性が保障されているかはわからないことも多い。
自分自身で作るか、
その3つの選択肢しかないのである。
勿論、農家の生まれでもない限り、全ての食事をいきなり無農薬にすることは難しいのかもしれない。
全ての食事を添加物のない食事にすることも難しいのかもしれない。
けれど、何もしないよりは、少しでも自分自身の為に抗いたい。
自分の「腸内」で活動して、私自身を生かしてくれている「微生物」や「細胞」の喜ぶことをしたい。
その思いから、循環型エコライフとしての土イジリを始めた。
そこには、SDGsとかそんな大きなことでなく、私が私である為の、その私が元気で健康でハッピーでいられる為のできる限りの感謝を行動によって表現しているのである。
絶対的に正しいものなんて存在しないからこそ、作られた価値観や正義感などでなく、自分の”心”や”体”に正直に生きたいものである。
その延長線上に地球に優しい世界が広がっているはずである。