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「今、此処に在ることに感謝」 #40

ここ最近で、ボーっと何か人生についてだったり、人間についてだったり、自分自身のことについてだったりを考える時間を持っただろうか?


現代社会には様々な誘惑があり、自分を振り返ることや内なるものの声を聞く機会というのはとても少なくなった。

ここ数十年で携帯やテレビなど内なる自分を旅するのに障壁がたくさん生まれた。

便利社会にはなったわけなので、それ自体を否定することはないし、否定したところで、大きな技術革新の流れが変わるわけではない。

しかしだからこそ、情報過多な状況に振り回されて、本当の私らしさやあなたらしさを見失っていることがある。

変に情報武装してしまっていたり、周りの同調圧力に押しつぶされてしまっていたり。

変に背伸びしていたり、変に恐縮してしまっていたり。

周りとの距離感の中で自分を確かめることが多くなった。

そして、内なる自分の声を自分自身で感じ取ることが難しくなってきている。


話は飛んで、久々に深夜時間にジョギングをした。

川沿いに風を感じながら、虫の声を片耳に走っていると、

「今、此処」に生きている自然の声や虫の声を感じることができる。

なにを思うわけでもなく流れゆく川の音。

なにを思うわけでもなく吹く風の匂い。

なにを思うわけでもなく呼応する虫の声。

都会というのは、こういう自然との隔離だったりするわけで、ふと時間を作って自然に身を置くと、自然への畏敬の念が生まれてくる。

なにを思うわけでもなく、「今、此処に在ること」の奇跡。

その中で「自分とは?」と振り返る時間を持つことは非常に有意義な時間だったりする。










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