「内なる自分を旅しよう10」 #61
前回のあらすじ 「内なる自分を旅しよう9」
○主夫になろうと決意した日
家庭を顧みずに仕事をしていた私にとって、子育ては義母に任せっきりであったが、そのズボラな性格ゆえ、任せておくことへのストレスは最高潮に。ただ任せている以上は立場的に何もいえないというジレンマ状態が何年も続いていた。
主夫になろうと決意した日part2
仕事に打ち込むことで現実逃避をしていた私にとって最悪だったのは、自分がしたいことがそこになかったこと。正確にいうと、なくなっていたということだ。
やはり子どもが出来てから数年はその意識も薄く、仕事人間として何ら違和感も感じていなかったが、第3子が出来てようやく親としてちゃんとしなくてはいけないと思い始めてきた。
それと時を同じくして、仕事に対する情熱や向かうべき方向性が見えなくなってきていた。
十数年に渡ってただひたすらに向き合い続けてきた仕事との終焉を感じていたのかもしれない。
徐々に仕事を他のものに任せるようになっていた。
そして、私は外に目を向けるようになった。
十数年同じ世界に興じてきた私にとって、それは勇気のいることでもあった。
しかし、一気に今まで見えていた世界が違う色に変わった。
そして、世界は変えられる!
ということと、自分のやりたいことをやろう!というマインドに変わった。
私はその時責任ある立場にいたので、すぐに辞めます!自分のやりたいことやります!ですまされる状態にはなかった。
しかしこう心に決めてから状況は変わり始め、その半年後には主夫になるという選択をすることが出来るようになっていた。
ナポレオン・ヒルは名著『思考は現実化する』にて、思い描くことが現実として起こるということを示唆しているが、
私はこの思いの強さによって本当に現実化するのだ!ということを身をもって体感することが出来た。
つまり、主夫になろうと決意したその時に、主夫になる為の道は開き始めたということである。