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ペンネームに憧れて
昔からペンネームとか別名、異名、ニックネームなんかに憧れていた。
特徴を表していたり、かっこよかったりとか。
映画「ハスラー」では、主人公の名前は「ファーストエディ」疾風のエディと呼ばれていた。
なにそれかっこいい。
「精密機械」「南海の黒豹」「サモアの怪人」。ペンネームもいい。夢枕獏とか、京極夏彦とかめっちゃいい。
憧れてはいたけど、自分が大人になって店をやりはじめてからは屋号で呼ばれることが多くなった。
なので、ここ10年くらいはぼくの名前は知らなくても、屋号があだ名みたいなもんになってしまった。
でも、そうじゃないんだよなあ。そこにロマンはないんだよなあと思いながらも屋号はなんだかんだで便利なので(領収書もらうときとか)まあいいとして。
ぼちぼちと創作をしようと思い始めたのでペンネームをちゃんと作って別人格としてやってみようと思った。
お茶が好きで、昔から庵を結ぶという言葉も好きだった。そんなふうにして簡単な住処を立てて生きていけたらなと思ったりもした。種田山頭火が好きなので、行乞して流転していく生き方にも憧れたあったので、そんなのもひっくるめて「茶淵 庵」(さぶちいおり)とした。
今は小説は「Nola」という創作サイトを使って書いている。プロットから登場人物から世界観から打ち込むテンプレートもあって書きやすいし、そのまま投稿もできるらしいので、書きあげたらそのままそこに上げてみようと思っている。
そのときこそ、ペンネームがある意味があったりなかったりするかもしれない。