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私小説書きの日乗を読了

kindleで何か買おうと色々見ていたら出てきた、「苦役列車」が代表作の西村賢太さんの日記録。

みなさんのレビューで興味をそそられて読んでみることに。

西村賢太の小説は、当時芥川賞を受賞して話題になったころに苦役列車を読んだだけ。
アウトサイダーな人生を送られてきたこと。ルサンチマンを抱えて生きていたこと。何年か前に亡くなってしまったこと。

それくらいしか知らなかった。

淡々と日々の行動を記しているが、特筆するのは晩酌の酒とつまみの量。

毎日のように、たくさんのつまみを食べて宝焼酎を一本開けて、カップうどんを啜って寝る。
タバコはラッキーストライクを一日5箱。

編集者とやりあい、怒って喧嘩しては仲直りして。

自分に正直な人だったんだろう。

どす黒い怒りをチロチロと燃やしながら、でも作家としての冷めた目でその汁気たっぷりの情感を文章になすりつけていったのだろうか。

なんかほんとに淡々とした日記なんだけど、一気に読んでしまった。
種田山頭火の日記も、淡々としているけど面白い。どこどこ行って酒飲んで、同宿の人がこうだったとかああだったとか。
なんで惹かれるんだろうか。

多くの人にとっても好評だったようで、まだ続いているみたいなので続編買おう。

あと、小説も読んでみようと思う。いやほんとにいい発見だった。

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